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第7話 家事代行! 小さなことからコツコツと!

 前回のあらすじ。

 注文せずに朝まで店に居座ると迷惑です。




「よし! クエストを受けるぞ!」



 店員の冷たい目に朝まで耐えた俺達はクエストで金を稼ぐことにした。



「ま、この私が力を与えたマサルがいるならどんなクエストも楽勝よね!」

「マサルさん頼もしいです!」

「崇めろ! この俺を!」



 しかし実際クエスト表を見てみると難易度の高いクエストは実力の伴わない冒険者や嫌がらせ防止に前もって違約金を払っておかねばならないらしく(モ○ハン形式)、あまり高難易度のクエストは受けられなかった。


「仕方ねーからゴブリン退治にしとくか」






「見つからねー!」

「クエスト表にはこの辺りで出没すると書いてあるんですがね?」



 まっっっっったく姿がない!

 クエストには最近洞窟に住み着き悪さをするので退治してほしいとのこと、ここのゴブリンを退治しないとクエスト達成にはならないのでいないと困ってしまうぞ!



「んーー……なんとなく住み着いてた形跡があるわね、ものがぐちゃぐちゃというか慌てて夜逃げしたみたいね」



 スキル『探偵の観察眼』を使うと慌て具合からして強力な何者かの存在に脅え住処を捨てたものと考えられる。

 つまり俺のせいだ。



「ま、まあいいじゃないですか! 討伐じゃなくて退治なら一応これでも達成ですから!」

「じゃあ掃除でもして魔物が住み着かないよう処理して帰りましょうか」

 


 初めてのクエストがまさかのゴブリン達が住み着いた洞窟の清掃になってしまうとは……

 ゴブリンのウンコの片付けとか俺の思うチート主人公の仕事じゃないよ……





「もういっちょ行こう!」



 クエストは達成したもののゴブリン自体は倒してないので報酬は少し下がってしまった。

 だが清掃と魔物が居着かないよう処理したことで寿命が少し伸びた!

 誓約では仕事に対価がある以上それ以上のことをしないと寿命に関係はしないがクエスト外の事もやったのがむしろプラスに働いたらしい。



「次はオークの退治だ!」



 次のクエストはオーク、雄しかいない種族で豚の亜人種、説明が不要なくらいなメジャー種族だ。



「洞窟に住み着いたオークの退治……これ大丈夫ですか?」

「言っとくけど汚らわしい奴等の掃除とか私やらないわよ」

「次こそ大丈夫なはずだ! 行くぞ!」




 はい、居ませんでした。



 女の子が捕らえられていて!なんてことはなく先ほどと同じく全員逃げたあとであり、金の為、命の為俺はスキル『メイド長の仕事』で泣きながら掃除した。

 体がでかい分うんこの量が多すぎる!




「次だぁーー!!」



 やはり報酬は少なくなったもののそれなりに金を手に入れることができたので続けてクエストを受けることにする!



「ワイバーンねぇ、下等とは言え竜種なら流石に逃げたりしないでしょ」

「竜の体は捨てるとこが無いくらい使い道がありますからね! 大儲けできますよ!」

「行くぞー! 『転移』!」





 ここは竜の渓谷の麓、普通なら駆け出しの冒険者達はここにいる雑魚相手でもろくに太刀打ちできないレベルだ。

 竜と言えば魔物の頂点!勇者が戦うとかなり盛り上がる最高の敵だ!



「やることないわねー」

「マサルさんがいれば大丈夫ですからね」



 迫り来るワイバーン!

 それを圧倒的な力でねじ伏せる俺! これだ! これがチート勇者のあるべき姿だ!



「スキル発動、『ドラゴンスレイヤー』!」



 もう気分は絶好調だ! 同時に襲いかかるワイバーン、それを真正面から光の刃で一閃、自分達が斬られたともわからず死んでいく、妄想そのままの姿がそこにはあった。


 ⚠警告! ⚠警告!


「ん? は!?」


 

 俺の1ヶ月位あった寿命が残り1日になっとる!? なぜ!?



 『世界の監視』、生き物を殺傷すると理由を問わず寿命が減る。

 ~人の正義とは関係なく生きるということ、それ事態が罪なのかもしれない~



 何カッコつけてんだ馬鹿! 神の馬鹿!




 結局ワイバーンは2体しか倒さなかったがクエストはクリアし、ワイバーンを丸ごと売りさばくことができたので、当面の金の心配はいらなくなった。


 その代わり寿命が無くなってしまったので、おじいちゃんの話し相手、奥様の家事代行、喧嘩の仲裁、酔っぱらいの介抱などを無償でしてどうにか1週間分の寿命を手に入れることができたの。


 そしてこの街で俺の二つ名は

 街の便利屋さんマサルとなった。



 俺の異世界チート生活は間違っている!!


 

 


 最強の便利屋さん、マサル


 残り寿命、一週間


 命の負債、《1万年》


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