第二六話
本編の第二六話です。
春といえば、桜が思い付く。美味しい弁当を食べながら桜を見るのは風流があって良い。私の小中高の通学路には桜があり、桜の魅力に惹かれながら通学したものだ。
桜を見ていると、もう一つ思い付くことがある。それは『芽吹き』だ。桜は寒い冬を堪えて、暖かい春に芽吹き、人を魅力する。受験生も寒い冬に試験を受け、合格していればめでたく春には入学だ。まさに桜と似ている。
桜を見ながら私はそう思った。
今日は年下の従妹である琴音の入学式だ。彼女はおっとりして献身的のため自分を二の次にする性格で、受験すると聞いた時は驚いた。今回、無事に合格し入学する事ができ、本日晴れ姿を見れて自分の事のように嬉しい。
「琴音、入学おめでとう」
「ありがとう、お姉ちゃん」
琴音とは幼い頃から仲が良く、親戚関係なのに琴音は私を『お姉ちゃん』と呼んでいた。幼い頃は呼ばれても何ともなかったが、今は恥ずかしい。
「昔から里恵を姉のようにしたってたわね。この際、『お姉ちゃん』から『お姉さま』と呼んだら、どうかしら」
「えっと・・・」
「香澄さん、琴音に変な事を吹き込まないでください」
「あらっ、里恵、琴音に歳上に対する礼儀を教えたまでよ」
「もうー!」
「ほらっ、早く行くわよ」
いつもどおりの日常に新しいメンバーが加わった。そういえば、美幸さんに琴音を紹介しないと。そして、今晩はお店を休みにしてある。それは琴音の入学祝いをするためだ。そのため、腕に縒りをかけないと。
読んでいただき、ありがとうございます。
入学式をテーマに書いてみました。
何か話そうとは思いましたが、ネタが見つからないので、これくらいにします。
「信頼の百合の華」の次回作は3月3日に投稿します。来週2月24日は百合短編小説「綺麗なままで」を投稿します。これら以外にも「私はもう一度、恋をする」や「あなたが居てくれて」も投稿していますので、そちらもよろしくお願いします。




