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第二三話

第二三話です

第二二話の続きとなっています

「はい、美幸ちゃん。バレンタインプレゼントだよ。大丈夫。変な物は入れてないから」

(そう言われると、嬉しさが半減するから言わないでほしい)

 いつものようにお店で会うと、すぐに美姫からのアタックが来た。今まで彼女から、『愛のアタック』を受けてきたが、私が里恵と結ばれた事を知った後は彼女からアタックされる事は無くなった。それでも自分に振り向けようと惑わしてくる。本当に油断も隙も無い人だ。

「ありがとうございます。お返しに私からもあげます。市販の物ですが」

 私は美姫にデパートで買ったチョコ菓子をあげた。

「美幸ちゃんからもらえるなんて。いつもアタックしては不発で終わっているのに。今日は反応してくれるなんて」

(あっ自覚はあったんだ・・・。『反応してくれるなんて』と言っているが、何かをもらったらお返しをするという普通の事をしたまでだが・・・)

「それよりも美幸ちゃん、里恵ちゃんと結ばれてからより笑顔が良くなったね」

「そうですかね?」

「うん、私が保証するよ!なにせ、美幸ちゃんに振り向いてもらおうと狙ってましたから」

(なんか怖い・・・)

「だから美幸ちゃん、里恵ちゃんを幸せにするんだよ」

「はい、分かりました。美姫さんは優しいですね」

「うん、美幸ちゃんの恋を応援してますから」

「そんなこと言ってもらえると心強いです」

「ありがとう♪」

(警戒してしまうけど、素はとても良い人なんだな。なんか警戒する自分が間違ってたな)

「里恵ちゃんと何かあったら、私に声かけてね。いつでも待っているから♪」

(前言撤回。やはり、この人は警戒すべき人だ)

「ふふっ。美幸ちゃん、警戒しないでよ。冗談よ♪」

(この人、本当に分からない・・・)

「ふふっ。じゃあ私は他の人にチョコを渡さないといけないから」

そう言って、美姫は他の人にチョコを渡しに言った。あの人といると、妙に疲れる。しかし、結果的には面白いやりとりということで思い出に残るため、その疲れは嫌なものではない。

(他の人にチョコを渡さないと)

私は他の人にチョコを渡しに行った。みんな、手作りチョコを持ってきていたので、貰う度に劣等感に苛まれた。ある人から『市販でも良いのよ。私なんて彼氏に市販のチョコを渡す予定だから』とフォローがあったので、心が救われた。しかし、この子の彼氏の扱いには驚かされるよ。彼氏さんに同情してしまう。そして、私は最後にあの二人へ渡しに行った。

「はい、香澄さん、里恵。」

香澄さんにはチョコレートリキュールを、里恵には他の人より値段が高いチョコを渡した。

「あらつ、バレンタインデーに相応しい代物じゃない。有り難くわ」

「美幸さん、ありがとうございます」

二人ともに喜んでくれた。里恵へのチョコは時間と手間を掛けて選んだ。もう今日は満足感ある日だったなと思いながら、一日が終わると思っていた。しかし、そうはいかなかった。

「美幸さん、何でですか。なんで、私に優しくするんですか。私だって美幸さんの事を守りたいですよ」

自宅に帰宅したと同時に香澄さんから『ちょっと大変な事になったから来て』と電話がきたので、すぐに駆けつけた。そこでは酔い潰れた里恵がいた。香澄さんが聞いたところ、香澄さんがココアが入ったマグカップと間違えて、ホットのチョコレートリキュールの入ったマグカップを里恵に渡してしまい、里恵が飲んでしまったらしい。しかも、ロックで。前に里恵と白ワインを飲んだときはなんともなかったが。香澄さんと私は協力して里恵を寝室に運び、リビングで話すことにした。

「まったく、香澄さん、気を付けてください!」

「申し訳ないわ。迷惑を掛けてしまって」

香澄さんが素直に謝るが、どうも納得できない事が一つある。深夜に呼ぶという事は大切な事があるからだ。

「でっ、何かしらの目的があるから私を呼んだんですよね」

「ええっ、そうよ。あの子、最近、夜遅くに泣いたのよ」

「!?」

「一週間前にあの子一人、リビングで寝ていたのよ。部屋で寝るよう起こそうと近づいたら泣いていたのよ」

私は里恵が泣いている事に驚いた。なぜ、里恵が泣いたのか。香澄さんの読みは当たるから、何かしらの事が起きる可能性はある。しかし、何が起きるかは分からないため、手のうちようがない。

「私にも、あの子が泣く理由は分からないわ。だから、あなたにあの子の様子を見守ってほしいの。あの子が信頼するあなただから言えることよ」

「できるだけの事はしてみます」

「頼むわ・・・。あと泊まっていきなさい・・・」

「すいません、ありがとうございます・・・」

(里恵が泣いているという香澄さんの言葉が自分の心に引っ掛かる。里恵に聞くか。いやっ無理に聞くのは良くない。誰にでも踏み込まれたくない事くらいはある。里恵が泣くのは偶然なのか。それとも訳があって泣いているのか)

真っ暗な寝室で私は天上を見ながら、これからどう里恵と向き合うべきか思い眠りについた。


読んでいただき、ありがとうございます

チョコレートリキュールは飲んだことがないので、執筆中にどんな味か気になりました

自分はお酒好きで、最近はバーボンウィスキーに填まっています

某探偵アニメ作品ではお酒の名前が出てくるので、よく調べたりします

バーボンウィスキーに填まったのも、そのアニメの影響なんですが・・・

さて、お酒の話はこれくらいにして、先週の更新から第二章「再来」が始まりました

どんな内容にしていくか、今は言えませんが、頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いします

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