第七話
本編第七話です
香澄さん主催のイベントに参加し、チーム間の勝負の末に一勝二敗で、私のチームは負けた。悔しい気持ちはあるものの、全力を出せていたから、それで良い
「試合は以上。この後は芋煮会やるわよ。その前に温泉に行くわよ!」
「香澄さん、入浴に必要な道具を持ってきてないですが」
「大丈夫よ。みんな、早く乗って」
香澄さんがそういうとどこからか貸し切りのバスが来た。私たちは二〇分ほどバスに乗って、山奥の大きな旅館に着いた。そこは、中々予約が取りにくく、六カ月待ちというほどに有名なところだ。旅館の入口には、旅館の女将と思われる女性がいた。
「あら、香澄、久しぶりだね」
「お久しぶりです。元気そうでなによりです」
香澄さんとその女将さんは顔見知りのようで、香澄さんが敬語というころから、香澄さんより年上のようだ。
「今日はお世話になります」
「あなたには昔 色々お世話になったし。準備の方はできているから、大丈夫よ」
(香澄さん、いろいろ謎が多い方だな)
「みんな、行くわよ」
旅館に入ると、館内は趣きあるところで、有名なであることが納得できる。その後、みんなで温泉に入った。
「美幸ちゃん、一緒に身体を洗いっこしましょう♪ 私に身体を洗わせると特典としてマッサージしてあげるわ。ああ~、涎が止まらない。さあ、美幸ちゃん 一緒に洗いっこしましょう♪」
「遠慮しときます(泣)」
「あなた達、走ると怪我するわよ。里恵もああならないようにね」
「覚えておきます。温泉、気持ちいいですね。紅葉も見れて楽しいです」
この旅館から歩いて一分のところに旅館所有のキャンプ場があり、夏休みには子供連れや秋の芋煮会などに開放している。そんなこんなで、楽しく温泉に浸かり、キャンプ場で芋煮作りした。芋煮は「味噌ベース・豚肉」と「醤油ベース・牛肉」の二つを作り、食べ比べしながら和気あいあいと楽しむ人もいた。後から聞いた情報によると、出身地の関係なのかそれとも好みなのか、香澄さんは前者派らしい。ちなみに私は後者派で、こだわりでもなく、昔 味噌ベースと醤油ベースを食べた末に醤油ベースが美味しかったからだ。例の女将さんが差入れという事で、鮎を持ってきてくれたので、焼いて食べた。そして、来た時のバスに乗り、みんなで帰った。お店の前に着き、スマホを見ると夕方の五時近くだった
みんな疲れており、当然のことながら、香澄さんも今日は店を休みするようだ
「今日は集まってくれて、ありがとう。明日から普通にお店に来なさいよ。では、みんな気をつけて帰りなさいよ、解散!!」
解散の言葉が出て、みんな帰って行き、私も帰ろうとした時、里恵が声を掛けてきた
「美幸さん、お疲れさまです。」
「里恵、お疲れさま。かっこ悪いところ見せちゃったけど、楽しかったね」
「かっこよかったですし、みんなで楽しい時間を過ごせて良かったです。また、いつも通りにお店に来てください。ここだけの話、来週からハロウィンをイメージした店内やメニューを用意しているので、ぜひ来てください」
「絶対行くね。じゃあ、気を付けて帰ってね。また会おうね」
「はい、また会いましょう」
そういって里恵は香澄さんと一緒に帰って行った。私も今日一日を振り返りながら帰った
(里恵にはかっこ良かったとは言っていたけど・・・。情けない自分が許せない)
力不足の自分が許せずにいる
(昔にも同じことがあったが、あの時味わった苦しみはもう嫌だ)
家に着いた時、自分のスマホが震えた。画面を見ると、母親からのメールだ。文面には『父が倒れた。すぐに帰ってきて欲しい』その文面を見たとき、心の中で厳しい父親が思い浮かんだ
(父に会いたくないが、母親の頼みとなると・・・)
迷いながらも、実家に行くことを決め、母に連絡をした
読んでいただき、ありがとうございます
私の好きな料理が出てきました
はい、「芋煮」です
そのまま美味しいですし、うどんを入れても美味しいです
今年も美味しくいただきましたが、食べてばかりの秋でしたので、現在身体を動かしてます
今後とも、信頼の百合の華をよろしくお願いします




