表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信頼の百合の華  作者: 魚を食べる犬
始まりから結ばれるまで
15/51

第六話

本編第六話になります

 簡単に前回の事を振り返ると、香澄さん主催のイベントに参加した私は、香澄さんと里恵 の二人とは違うチームになり、鬼ごっことドッジボールで戦うことになった。一回目の鬼ごっこは私のチームが勝ち、一勝〇敗である。

「二回目の鬼ごっこを始めるわよ」

 一〇分の休憩が終わり、自分と相手のチームは次の試合の準備に移った

「えー、次の試合に香澄さんが出場しますので、この試合は私、里恵が司会をします」

「キャー、里恵ちゃんが司会なんて、私、この試合に出れば良かった」

(やはり、間違いなく里恵の事が好きなんだな。だから、さっきの試合で、私に敵意をむき出しで追っかけてきたのか・・・)

「では、次の鬼ごっこに出場する方は前に出て来てください」

「じゃあ、美幸、行ってくるわ」

「この試合も、頂きだわ。まっ、ゆっくり応援してくれると嬉しいわ」

(とても頼もしいこと言ってくれるから、恐れることはない。この試合も頂き♪)

 私は高を括ってしまったがために、この後、驚きの場面を目の当たりにする。そう、二回目の鬼ごっこでは私のチームは負けてしまった。いや、この試合結果自体が香澄さんの作成なのだ。開始一分で勝負がついてしまったことで、赤チームを戦意喪失してしまった。そのため、私達のチームは不安定な状態にある。

「手も足も出なかった上に、かっこ悪いところ見せてしまって、美幸ごめん」

「別に気にしてないわ。次の試合もあるから、大丈夫よ!」

(口では大丈夫と言ってるが、内心は不安でいっぱいだ)

「では、次の試合を開始するわよ。次の種目はドッジボールよ。ルールは普通のドッジボールと同じよ。各チーム、内野は五人、外野は四人、審判一人を選出すること。まあ、残り一人は観戦という形になるけど」

 私は、内野担当になった。私は何とかして、チーム内の指揮を高めなければならない。少しでも前向きになれば、指揮を維持する事ができ、次の勝負を乗り越える事ができる

(負けてはダメだ。また負けたら・・・)

「美幸、この試合も私たちが頂くわよ」

「私も負けませんよ」

(香澄さんは特に強敵だ。だからと言って、負けるわけにはいかない)

「美幸さん、私は観戦することになりました。敵チームですが応援してますので、頑張ってください」

「ありがとう。頑張るわ!」

(里恵の前でかっこ悪い姿は見せられない)

 私とメンバーはコートに立ったと同時に、香澄さん達、相手チームもコートに立った。香澄さんは内野、鬼ごっこで私を追いかけた二人は外野という配置だった

(後ろからの視線が気になるが、試合に集中しないと)

「ジャンプボールの人は前に出て下さい」

 審判の指示により、赤チームからは私、白チームからは香澄さんが前に出た

(いつも店員と客の関係だが心が落ち着くのに、勝負相手だけにここまで緊張するとは)

「両チーム、準備は良いですか。では、試合開始!」

 審判の開始合図により、ドッジボール試合が始まった。審判が投げたボールと同時に私と香澄さんは高くジャンプした。私より先に香澄さんがボールに触れたため、ボールは相手の手に渡った。相手は一番前にいた私に向けて投げてきたため、私は投げてきたボールを避けて、ボールは相手外野の手に行った。それも、美姫に。

「うふふ♪ 美幸ちゃん、覚悟なさい。さっきは負けたけど、この勝利頂くは。ついでに美幸ちゃんのハートも♪」

「また、変なこと言っている。美幸をやるのは私よ。私にボールを渡しなさい!」

 反対側にいた、千夏は仲間にボールを渡すよう強く言った。

「あなた達、仲良く協力しなさい!」

 香澄さんはふたりに向かって怒った事で私に好意(?)を向けている女性は、持っていたボールを落としてしまい、私のコート内に転がった。

(チャンスだ)

 私は転がったボールを取り、香澄さんに投げた。

「香澄さん覚悟してくださいね」

 香澄さんに投げたボールは真っ直ぐ向かい、このまま香澄さんに当たると思った。しかし、香澄さんは香澄さんは避けようと受け止めようとせず、逆に味方が横からボールを受け止めた。

「香澄さんは絶対にやらせません!」

 打合せをしたかのように香澄さん以外の相手の内野四人が言った。それは主君とそれを守る兵士の絆で結ばれたのような強い関係である。

「あなた達の負けです」

 相手の一人が味方に向かってボールを投げ、そのボールは早く、私の横にいる味方に当たった。そして、ゴールは味方に当たった反動で相手のコートに転がった。そして、次々と私の味方の向けて投げ、もう一人の味方がやられた。

(このまま負けていられない)

「美幸、あなたの終わりよ」

 相手は私に向かって、ボールを投げてきた。私は投げてきたボールを受け止め、相手に投げ返した

ボールは相手に当たり、相手の別の仲間が私に投げ返してきた。そして、私は投げ返し、二人目、三人目と倒していった。そして、四人目を倒そうと投げたが手ごわく、受け止められた。先ほどの二回目の鬼ごっこで見た恐怖が自分の中に蘇ってきた。香澄さんととの連携の良さといい、どちらか一方を倒さないと勝てない。それほどに強い人だ。

「三人目!四人目!」

 香澄さんとの連携により、二人の味方がやられ、残り一人となった。

「美幸、諦めなさい」

 香澄さんからの一言が心にきた

(このままでは、本当に負けてしまう。負ける・・・。負けるなんて嫌!)

 私は茫然とコートに立ち尽くした

「美幸さん、頑張って!負けないで!」

 里恵の声が聞こえた

「これで終わりよ」

 もう一人の人がそう言って私にボールを投げた。里恵の言葉に元気づけられ、もう一度戦う気になった。

(ここで諦めたら、里恵に恥ずかしい姿を見せちゃう)

 しかし、今までの疲労と緊張のせいで反応が遅れてしまい、上手くボールを受け止めきれず当たってしまった。

「試合終了、よって白チームの勝ち!」

 審判の試合終了の一言で試合は終わった

(私が負けた・・・。私のせいで・・・)

「美幸さん・・・」

「あっ、里恵」

「最後まで戦った美幸さんはかっこ良かったですよ」

「ありがとう」

 里恵の慰めの言葉は私にとって、救いだった。ただ、責任とこのまま許されてよいか心の葛藤があった



読んでいただき、ありがとうございます

次話に、自分が好きな料理が出ます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ