12月イベント前に
何だかんだとクリスマス目前。
12月上旬にはうっすらと雪が積もり白く染めたが、連年の暖冬傾向通りに翌日には溶けて消えた。
風が冷たくなり、スカートでは寒い日々。そんな折りに従兄弟のお姉ちゃんが尻尾穴付きの下着とボトム類を作成してくれた。製作に当たって着用時の位置や稼働範囲、尻尾の長さや太さなどの計測は恥ずかしかったけども、そのお陰で尻尾を生やしていても寒さは緩和した。
リアルではまったりとした日常を送ると同時に、プリハでは忙しい日々が過ぎ去っていく。
神慰隊第二部隊の位置付けとなるギルド。加入人数を超えることで新規ギルドとされた種族混合のロリショタ神慰隊とも言う『いんもらる』はオリヒメの幼女ギルドとリンゴたち神護隊・神慰隊のハイブリッドギルド。ヤバいギルドが新たに誕生した。
そのギルドからの献上品として、『ましゅまろの里』の向かい。川を挟んだ人間領の土地を購入して僕に譲渡してきた。
いや、要望も貰ったからWin-Winだろうか。子どもの園となる遊園地や動物園・水族館などの建設と言う難題を。
孤児院に付随する公園が悪乗りでミニ遊園地になりかけているので、これはイケると思ったらしい。
両岸の土地が所有物になったために、間にある中洲までも自動的に所有物に認定されたけども、周回型レアモブやモブなどの敵ユニットは川を泳いでいる危険地帯。現在は護衛を付けて護岸工事と橋の建造を行っている。
将来的に獣人領を生産・行政区にして、人間領を牧場・遊戯区にする予定で分ける計画になった。まだまだ整備が進んでいないので変更も楽だけど、里長である僕の仕事が増していく。
さらに12月上旬に小さな襲撃イベントがあった。平日の夜に発生したのでプレイヤー参加数も少なく、比例して敵も少ない為に被害は軽微。今回はハジリ村がターゲットだったが、畑が荒らされたのと三軒程が軽微損壊だけで人的被害はなかった。
ただ、人間領では総じてプレイヤーが多い為に村の被害もそこそこ酷く、人的被害は無いにしろ家屋全壊に畑も荒れたので嘆いた人がプレイヤーに連れられて二組移住してきた。
高齢者は獣人に差別的だったが、若い世代はそれほどでもなく二組は若い家族が抵抗もなく新天地としてやって来た。
種族差別がないなら、今後戦争も減ればいい。これを期に住民とも交流が拡大したらいいと期待する。
移住、領地拡大、それに伴う人間領側の遺留品捜索と慰霊碑建立。守護獣として浄化など僕の決済や行動が必要なのは多岐に渡り、一人違うゲームと化している。
楽しいんだけども、クリスマス・正月イベントが始まったのになかなか出来ない。
同時に始まったジャンル別人気プレイヤー投票アンケートと言うイベントはメニューから投票出来たので、すぐに終わったし。何に使うのか、それぞれの自領での"かっこいいプレイヤー"・"かわいいプレイヤー"・"憧れるプレイヤー"・"凄腕プレイヤー"・"強いプレイヤー"・"面白いプレイヤー"・"注目プレイヤー"・"癒されるプレイヤー"・"変なプレイヤー"・"その他プレイヤー"など項目が多い。
"その他プレイヤー"ってなんだろう。何を指すかはプレイヤーで記入する見たいだけど、運営大丈夫か。
ただ、アンケートではイベント感がない。
お盆のイベントは友達の家で過ごして不参加。ハロウィンは低年齢及び低身長プレイヤーへのお菓子プレゼント。短期間で稀にあるドロップ増加やクエスト報酬増加イベントは不定期。
最近は戦闘もしてないし、イベントらしいイベントもやってない。
そこにクリスマス・正月イベント。
対人イベントは襲撃以外にはない。プレイヤーキラーは可能だけど、推奨はされていない。
今回は梅雨やお盆と同じ素材集めだが、特別フィールドで長期間行える。そこでは素材集めとは関係のないミニゲームもあるとか。
行ってみたい。いや、行く。たまには息抜きが必要。
アリスンにメールを送り時間を決めて、明日から暫く夜は一緒に狩りやミニゲームを楽しむことが決定。
少しくらいは里運営も大丈夫でしょ。
キンリーがまた書類を抱えてやって来たけど、明日からの予定は秘密だ。だって止められそうだもん。
久しぶりにアリスンたちと遊ぶと気分上昇して、今日の仕事もろくに手を着けず嬉しさで走り回った。