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俺から見たユーリ

平成もありがとうございました。

令和も亀更新だと思います。


完結する頃にはVRMMORPGでないかな。

技術、安全性、値段、何より頭の硬い役人からの倫理観の突破。

出来る頃には年齢とか健康状態とかも問題かな。

その前に完結しろと言うね。

でも、令和にはVRMMORPG出来ることを信じて良い時代になりますように。

 久々にユーリの家に行こうと思った。

 なぜなら夏休みに貯まりすぎたぬいぐるみに部屋が占領されかけているから。

 いやあ、夏休みのゲーセンには小学生も多い。夏だから薄着で無邪気に遊んでいる幼女たち。

 汗ばんだうなじ、芳しい脇、可愛らしいお臍、たまにチラリズムするさくらんぼ。こりゃ、ゲーセンに行かない手はないでしょう。図書館も捨てがたいが、それなら噴水とかある公園に行く。濡れて透けた肌がなんともいえん!!


「しかし、久しぶりだなユーリん家」


 ユーリが遊びに来ることはあっても、こっちから行くのはその半分の回数くらいか?

 ユーリが男子として生活してた時も部屋は女の子らしく女子力あったから、居ずらいんだよな。高校が別々になってからは電話やチャットが増えてお互いの家に行くことも減ったし。


「こんちはー」


インターフォンを鳴らし暫くすると、ユーリの母親が出迎えてくれた。挨拶をしていると丁度ユーリが……って、なんで下穿いてないんだよ。パンツ丸見えじゃねーか。

 玄関の前が階段という造りのせいか、寝惚けたユーリの下着を目撃してしまった。ああ、もう完全に女の下着だな。

 パジャマのゴムが弛んでとか赤い顔して着替えたユーリが言い訳する。恥ずかしそうにするが、俺としては幼女だったら大歓迎だったのにと思ってしまう。

 とりあえず部屋に案内されて、両手に溢れたぬいぐるみを押し付ける。これで部屋がスッキリするな。ユーリもめっちゃ嬉しそうだし。幼女にプレゼントしたいが、事案になりそうだからぬいぐるみはユーリ行きが中学校から決めている。他の男子からも貰っているみたいだし。

 そのせいでユーリの部屋はぬいぐるみに溢れたメルヘンチックな状態になっている。八割方は俺からのプレゼントだろうが。


「ところでプリハやってるのか?」


 それからはプリハの近況を話すが、毎回何か隠してるんだよな。

 でもユーリって嘘が下手で隠している事がバレバレ。

 本来なら無理して聞かないし、指摘もしない。だが、話の片鱗や映像から薄々ユーリがどんなプレイをしているのか解ってくる。

 まあ、ユーリは変態さんだからな。かなりMっ気あることは周囲の事実とされている。本人はあまり自覚ないみたいだが、最近はさらに顕著になってきているように感じる。

 そんな事を思いながら話しているとやっぱちらつくプレイヤー像。


「どっかに幼女落ちてないかな」


 チラッとユーリの反応を見ると、見慣れたため息。まあ、よく言ってるしな。

 そんなことよりアルバムでも探すか。

 えっと確か……なんだただのBL本か。

 ユーリもこういうの見るんだな。恥ずかしそうに否定してるが、読んでいるんだろ。お、百合本まである。

 友達の趣味をとやかく言うまい。そのうち自信持って、俺みたいに自他共に理解し会える心の盟友が見つかるだろうさ。


 次に目に入ったのが……オムツ? どう見てもオムツだよな。女の子用の。


「それに、下に置いてるのオムツ? ユーリ、おまえ」

「それも違うの! 毎回じゃないもん」


 つまり、たまにおねしょはしていると。

 つくづく残念だ。幼女のおねしょなら拝めるのに。

 ユーリは幼女属性はあるが、合法ロリだしな。やはり、ないな。俺は認めん。


 ユーリの言い訳を聞くとプリハのシステムのせいらしいが、実際の生理的現象は警告がくるから無視し続けないとおねしょなんてことはない。先に腹痛で強制ログアウトが普通だしな。それ以外だと、一部の技能や階位があるらしいが俺の知ってる範囲だと。詳しい事は知らないが該当するプレイヤーがいる。やはり、ユーリは……。

 予想通りなら、俺の夢が潰える諸刃の剣となる。だが、ここまで条件が揃っているとほぼ確定だろうな。

 不審に思われないように何度か見たことのあるアルバムを開く。普通アルバムなんて見ないと言うかもしれないが、この中には幻の幼女の写真が大量にあるんだ。まあ、ユーリだがな。

 小学校六年間の内四年間は同じクラスだったユーリ。あんときは本当に女子だと思っていた。話すことも少なかった。

 それが中学になると男子として通学して驚いた。ユーリを知っている周囲はどう対応するか初め戸惑っていた。俺もその一人だったが、一現からの移動教室の時にユーリが教室と違う方に歩いて行ったのを見かけて思わず声を掛けたのが友達として始まったんだよな。あのまま無理してたらユーリは学校で迷子になったはず。それはその後の方向音痴具合から断言できる。

 ユーリと色々話すようになって、かつてユーリの友達だった女子も離れるか変わらず接するかにかわった。ただし、男子グループにいる時間が増えていくにしたがって女子とも疎遠とまでいかなくても交流が減って、ユーリの表情が硬くなり無理しているようにも思えたんだ。

 写真の中のユーリは本当に可愛く笑って、中学の時に自分を押し殺していたのが解る。今、少しずつかつてのユーリに戻ってきているのが、友達として嬉しい。出来れば幼女の笑みを向けられたいが、ユーリも何だかんだ言って言動や行動が子供っぽい時があるし、精神年齢も知能指数も幼女なんだろう。だが、やはり、合法ロリはロリに在らず。そんな邪道は真性な紳士には通用しない。

 最後にユーリと一緒にお風呂に入っているかつてのクラスメイトの裸を見る。やはり、この時代が一番いい!

 こっそり抜き取ろうとしたら、今回もバレてしまった。

 なぜに、毎回警戒してるんだ?


「ちっ、バレたか。……もう少しだったのにな"LiLi"」


 合法ロリなユーリ。Mっ気のある変態。獣人。低い視点から撮影されたスクショやムービー。そこに映るのは女性プレイヤーばかり。たまに映る獣人とは違う犬らしき前足。四足歩行。おねしょ。

 その他にもヒントになる言動が多い。人間領には『ユーリ』と言う女性プレイヤーがいるのも偶然にも確認済み。ローマ字の可能性もあるが、やっぱりな。

 隠してたなら普通に反応するなよ。やっぱ、ユーリは嘘や隠し事が下手だな。

 それと同時に俺の密かな夢が潰えた。幼女ハーレムギルドの候補が。そして未来の嫁候補が。

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