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7話  俺とビンタとイケメン市長

ストーリーが展開いたします。


ではどうぞ。

コンコン


タミアさんが市長室?のドアをノックした。

何も返事がない。


「市長?いらっしゃいますか?」


やはり返事がない。


ガチャ


タミアさんがドアを開ける。


するとそこには床に男性が寝っ転がっていた。


ボサボサの金色の髪。汗だらけの体。

焦ったような表情。

うちわのようなもので体をあおいでいる。

そして・・・パンツ一丁だ。


「キャァァァッッ!!!」


タミアさんのビンタが転がっていた男性に炸裂した。






「も、申し訳ございませんっ!」


タミアさんが必死に謝っていた。


先ほど、市長室にパンツ一丁で寝っ転がっていた男性がこの街の市長なのであった。


今はちゃんとスーツを着て、髪も整えてる。

話を聞くと仕事に疲れて寝っ転がっていたら、暑かったので服を脱いでいたらしい。


市長・・・仕事中ですよっ!


市長はタミアさんと似た制服を着ている。

髪はしっかりと整えられ、だらしないというような印象は全くない。

歳はおそらく25くらいでまだまだ若さが感じられる。

いわいるイケメンというやつで、すらっと伸びた背もかっこよさの要因だろう。

サラサラな金髪で絵に書いたようなイケメンである。

スーツがよく似合い、男の俺でもかっこいいと思ってしまう。

きっとモテるんだろうな・・・


「ホント・・・死ぬかと思ったよ・・・」


市長さんがため息混じりにつぶやいている。

「死ぬかと思った」というのは冗談ではない。

タミアさんのビンタをくらって、HPが8まで減っていた。


女の怒り・・・恐るべし。


市長室は銅像が3つあり、とても明るい。

白に統一された、壁と天井はさらに明るい印象を抱かせる。

床は高級そうな黒いカーペットがひかれている。


部屋を見回っていると市長がこちらを向いて


「僕はメルタン市長のゴファだ」


------------------------------


 ゴファ  LV14


職業 市長メヤー

年齢 36歳

性別 男

種族 人間

状態 普通


覚醒スキル ―――


 HP 75/80

 MP 12/15


 FAT 71%


 ATK 39

 DEF 18

 CLV 14

 LCK 23


装備品

 右手 護身用小刀

 左手

 腹部 職員制服(上)

 腰部 職員制服(下)

 頭部

 腕部


------------------------------


FATがやたら溜まってるな・・・つまり疲れているってことだな?

市長って大変なんだな・・・


ナイフ隠し持ってんだな。

このステータス機能って防犯にも使えるな・・・

爆弾持っててもバレるんだろ?それとも爆弾はアイテム扱いか?


そんなことを考えていると


「えっ!市長さん36歳なんですか!?」


部屋中に響き渡る声でヒロが訪ねている。


「え?そ、そうだけど」


ゴファさんは困り果てたような顔をして答えている。

するとヒロが突然崩れ落ちた。


「理不尽だぁっっ!!」


ヒロが床に向かって、奇声を上げている。

こいつ大丈夫か?


「高校生の俺より若く見えるなんてっ!!」


ああ・・・気にしてんだな・・・


そのあとヒロが正常に戻るまで、10分ほどかかった。





「ところで君たち、何者なんだい?」


ゴファさんに聞かれた。

そういえば自己紹介してなっかたな。


「俺はリューヤって言います。こいつは、友達のヒロです」


二人でステータスを開く。

ゴファさんは俺たちのステータスをじっくり見て


「なるほど。覚醒スキルですか」


ゴファさんはそう呟くとタミアさんを見て


「もう、計画のことを話したのですか」


「いいえ、まだです」


ゴファさんとタミアさんが謎の会話をしている。

計画・・・?なんだろう・・・?


「では、僕からお話しましょう。

 リューヤくんヒロくん。アウェーキング部隊に入隊してくれせんか?」










「政府はドラゴンバスターについて、使用禁止を発表しました。

 また、日米両国でプレイ者数は五千万人になるとしています。

 使用禁止の理由としては―――


「うるせぇっ!!」


男はテレビに向かって怒鳴りつけた。

ログアウト不能のドラゴンバスターとかいうゲーム。

男の息子も昨日、このゲームによって姿を消した。


高校生の息子は勉強もあまりせず運動もせずゲームばかりしていた。

男と息子は毎日のようにケンカしていた。


そんなケンカのなか、はずみで出てしまった言葉

「お前なんかもう見たくねぇっ!!出て行けぇっ!!」

それっきり息子は、本当にいなくなってしまった。


『今までありがとうございました。これから一人で生きていきます』

という手紙を残して、異世界に行ってしまった。


「くそぉ・・・」


思わず目に涙がたまる。

息子との最後の会話。

「本当にいなくなっていいの?」「ああ。出て行け」

「俺のことなんてどうでもいいの?」「うるせぇ!早く行け!」


それが最後の会話。


気がつくと息子の部屋の前に立っていた。


ドアを開けて中に入る。

散らかった部屋の中、床に転がるゲームを拾い上げる。


「この子のこと・・・頼んだわよ」


そう言い残して、死んでしまった妻。

急に倒れて入院して1ヶ月で・・・


「約束だ。俺は助けるぞ」


男はゲームの電源を付ける。


男の体はゲームに吸い込まれていった。



メヤーというのは市長って意味のはずです。


間違っていても「バカな作者だな」と思って

スルーしてください。

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