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8話  祭りと僧侶と裁きの間

久しぶりに更新!


ではどうぞっ!

「う・・・?ここは?」


暗い部屋。それしかわからない。

室内ということは、雰囲気でなんとなくわかる。

俺ことステファはなぜか監禁されていた。


たしか、祭りの途中でチームメイトのヒロと出会って・・・

そこから俺の記憶は途絶えていた。


その時、部屋がパッと明るくなった。

部屋に置いてあった松明に火がつけられたようだ。

ゆらゆらと火が揺れて、不気味な感じがする。


部屋にいるのはおよそ30人の男たち。

それは同じギルドの仲間であった。


「ちょっと・・・何やってんだお前ら・・・?」


「今より、裁判を開始する」


俺の言葉を完全に無視して、教壇の様に一段高くなった場所に立っていた男が宣言した。

よく見ると、『ヴァルハラ』のギルドマスターのアーローさんだ。


「被告人前へ」


みんなの視線が俺に集まる。どうやら被告人とは俺のことのようだ。

というか、その前に聞いておきたいことがある。


「なあみんな・・・被告人ってなんだ?」


俺は人生で被告人なんて初めて聞いたぞ。


「いいから、前にでろやぁ!!」

「このカスが!!」

「お前の脳はミジンコ並みか!?」

「タミアちゃん結婚しましょーーー!!!」


一斉に罵声が浴びせられる。俺は仕方なく一歩前に出た。


「被告人ステファ。死刑!」


「ちょっと待ていっっっ!」


「なんだ?反論があるのか?」


「そりゃあるだろっ!!」


「うむ。俺たちは鬼じゃあない。お前の意見を聞こう」


「よかっ―――


「ハイ終わりー!」


―――た・・・すら言えないじゃんっ!!」


「何が不満なんだ・・・?」


「・・・まず、俺はなぜ監禁されているんだ?」


「罪を犯したからな」


「なに!?犯した!?」


「変なところだけ反応してんじゃねーよ!!」

「このカスが!!」

「お前の脳はアメーバ並みか!?」

「ミーホさん愛してるぅーーー!!!」


再び、俺に批判が集まる。そして俺の罪をアーローさんが告げた。


「お前は女200人をたぶらかしたそうじゃないか」


「違うわ!っていうか誰情報だソレ!?」


「ヒロから聞いた」


「あいつか!!」


「で、もしそれが本当だったとしても、なんで死刑になるんだよ?」


「羨ましいから死刑!」


「身勝手すぎじゃね!?」


「仕方がないな・・・少し罪を軽くしてやろう」


「ありがとうございます!」


「お前の罪は・・・右腕1本切断の刑!!!」


「「「「「おー!!!」」」」」


「なんで歓声が挙がるんだ!?全然軽くなってないからな!?」


「軽くなっとるやろうがぁ!!!」

「このカスが!!」

「お前の脳はバクテリア並みか!?」

「メグちゃん!あと10年したら、俺の彼女にしてあげるよ?」




こうして、祭りの夜は更けていく・・・




会話文ばっかりで読みにくかったですか?


次回はダークプリンス編になるかと。

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