3話 俺と相棒と初戦闘
一回、消えたので書き直しました・・・
少し内容が少なくなっています。
魔物が登場します。
みなさん、どう思いますか?
『好きな職業に転職できる』
これってチートじゃね?
「なにニヤニヤしてんだよ」
ヒロがツッコミを入れる。
ニヤニヤするなって言われてもねぇ・・・
激レアな『超覚醒』まで持ってるんだぜ。
なんだ?選ばれしものみたいな?
この興奮をヒロにも教えてあげよう。
「なぁなぁ。やっぱりこれってすご―――
そこまで言って、俺は固まった。あるものをみつけたのだ。
「どうしたんだ?」と言いながらヒロは俺の視線を追う。
そこには巨大なネズミがいた。
俺の腰のあたりくらいまでの身長の巨大なネズミ。
灰色の毛が生え、目は純血して赤くなっている。
口からはダラダラとよだれをたらしている。
その鋭い爪が凶暴さを助長しているのだろう。
そして、前傾姿勢で今にも飛びかかってきそうだ。
これが、魔物という奴だろうか。
その巨大ネズミの頭上には文字が浮かんでいた。
〈ラット 18/18〉
ラットというのは、やはりこの生き物の名前だろうか?
じゃあ、18というのはHPかなんかだろうか?
ヒロもそのラットを見てブルブルと震えている。
そしてついに、ラットが俺たちを目指して走ってくる。
ラットとの距離は約10m。
「く、くそ!小火球」
ヒロが魔法を唱えるがその火球ラットにはあたらず、遠くの木にあたった。
ラットはどんどん近づいてくる。
「ヒロ!もう一度だっ!よく狙え!」
「お、おう。分かった!小火球!」
再びヒロの手から、火球が放たれた。今度は、ラットにきちんと命中した。
ギャピピィィィッッ
ラットが悲鳴を上げる。
〈ラット 5/18〉
「ヒロ!棒をかしてくれっ!」
「おう!ほれっ」
ヒロがこちらに棒を投げてくる。
俺はその棒をキャッチすると、ラットに向かって走った。
ラットは火球をくらって苦しんでいる。
その、ラットに向かって俺は、棒を振り下ろした。
ドン
〈ラット 0/18〉
ラットのHPが0になった。
すると、ラットはシャボン玉が弾けるように消えてしまった。
そして今までラットがいたところに、銅貨が1枚転がっていた。
こんなところだけゲームなんだな・・・
そんなことを客観的に考えていることに俺は驚いた。
魔物なんて2度と戦いたくない・・・
だけど、戦わなきゃならない。
そんな矛盾が俺を包んでいた。
この世界で生きるためには、戦わなければならないだろう。
なぜ戦うのか?その答えはわからない。
だけどひとつ分かることは、生きたいということだ。
生きるためには、お金が必要だ。
俺は転がっていた銅貨を拾った。
「なぁ・・・ヒロ。俺は弱い。一人だと逃げてしまうかもしれない。
戦うことから逃げるかも知れない。生きることから逃げるかも知れない。
だから・・・俺と一緒に戦ってくれないか?」
俺は手を差し出した。
ヒロはその手をとると
「ああ。一緒に生き延びよう。この変わった世界で」
ここに新たなパーティーが誕生した。
俺たちは、森を歩き続けた。
何時間か歩いたところで、やっと街らしきものが見えてきた。
ここまでに6体のラットを狩った。
手に入れた銅貨はわずか8枚。
街は高い壁で囲まれていた。
おそらく魔物の侵入を防ぐためだろう。
高いブロックの壁。
5mくらいはあるだろう。
無機質な壁に沿って、歩いていく。
ところどころ、ペンキのようなもので落書きされている。
『エイル♡サテン』
どこの世界も似たようなことするな・・・
『ジョデール死ね』
悪口とか書いてるし・・・
『ユヨル・アラングレイに清き一票を!』
当選したいなら、こんなところに落書きするなっ!
少し歩いていると門が見えてきた。
そこには、三人の門番が立っていた。
三人とも、篭手や兜ははずして軽装だった。
それはこのゲームの設定によるものだ。
このゲームでは重い鎧などを装備すると、FATの回復速度が遅くなり
機動力が低下するというペナルティーが発生する。
そのため防御力をあげるのもいいが、起動性を重視するのが基本である。
俺たちが門に近づいていくと、門番に声をかけられた。
「今、通り魔事件が多発している。
身分確認のためにステータスを開いてくれ」
俺とヒロはそれぞれ銀の腕輪のボタンを押して、ステータスを開く。
ちなみに三人の門番も左腕に腕輪をしている。
ん?俺のステータスがちょっと上昇している。
ラットと戦う間に、レベルがあがったようだ。
ステータスを見た、門番は俺たちに告げた。
「少し、中央役所まで来てください」
何があったんですかっっ!!
あ~疲れた・・・
同じ内容を2回書くって大変だな・・・