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1話  俺と職業と新たな出会い

リューヤの職業が明らかに・・・


仲間も登場します。

まぶたをゆっくり開く。

どのくらい眠ったのだろう?


「う・・・まぶしい・・・」


目に光が差し込む。おそらく日光だろう。

ここはどこだ?もうゲームの世界だろうか?


俺はまぶしいのをこらえて、再びゆっくり目を開く。

木の葉が見える。どこかの庭だろうか?


体を起こして、周りを見わたす。


足元には足首程度の草が広がり、ところどころに白い小さな花が咲いている。

身長をゆうゆうこえる大きな木がいたるところに、生えている。

そして大きく広げた枝には葉がびっしり付いているが、その間から日光が差し込んでいる。

日光がしっかりと差し込んで、とても明るい。

そのような光景が永遠とつづいている。


このことからわかることは・・・


「ここは森だな・・・」


つまり俺は森にほったらかされたわけだ。


扱いひどすぎんだろっ!


右も左もわからない異世界で森にほったらかしですかっ!


愚痴りながら、自分の姿を見る。

ゲームを始めた時は、ガクランだったはずなのだが変っていた。


布でできた簡単な作りの服にズボン。

色は灰色一色だ。


これって囚人服みたいじゃん・・・


「夢じゃないよな・・・」


呟きながら定番の頬つねりをやってみる。


・・・いててて


どうやら現実のようだ。


ふと、左手首に目がとまる。

そこには見覚えのない腕輪が付いていた。

銀色の輝きを放つ腕輪。質素な格好なだけに余計に目立つ。


「なんだろ?これ・・・」


腕輪をさわっていると、ボタンに手がふれる。


まさか自爆スイッチとかではあるまいな・・・

そんなわけないか・・・


勇気出してボタンをおしてみる。すると目の前に映像が浮かびあがる。



----------------------------------

  リューヤ  LV4


職業 無職フリーター

年齢 17歳

性別 男

種族 人間

状態 普通


覚醒スキル 逆境超覚醒


 HP 57/58

 MP 5/5


 FAT 1%


 ATK 21

 DEF 17

 CLV 9

 LCK 13


装備品

 右手 

 左手

 腹部 布の服

 腰部 布のズボン

 頭部

 腕部


---------------------------------


どうやらステータス画面らしい。

まあ、どんなに精巧に作ってもゲームなんだな・・・


HPが減っているのは、さっきの頬つねりのせいか?

どんだけ貧弱なんだよっ!


ん・・・?ちょっとまて・・・


強烈な違和感・・・


職業 無職フリーター


「あの野郎っ!なにが大当たりだっ!」


フリーターって・・・もはや職業ですらないんじゃ・・・

完全にだまされたっ!


ステータスについていろいろ知りたい事があるのだが

どれも答えが見つからない。


「はぁ・・・」


思わずため息が出る。


俺は再び、あたりを見まわす。

そこで俺は、リュックサックが転がっていることにきずいた。


せめて分かりやすい所に置いてくれればいいのに・・・

わざわざ茂みに隠すことないだろっ!いじめかっ!


しゃがんでリュックサックを茂みから引っ張り出す。


チャックを開けると、なかにはいろいろな物が入っていた。

いろいろな物じゃないな。いろいろなアイテムだな。まあ、どうでもいいか。


リュックサックからアイテムを取り出す。


緑色の草が二つと、青い液体の入った瓶が一つ。

ノートが5冊と鉛筆が10本。

それとこの世界のものと思われる地図が一つ。


いかにもファンタジーの世界のような持ち物だな。

ノートと鉛筆を除けばだが・・・


ファンタジーの世界のアイテムってことは

緑色の草は薬草で青い液体の入った瓶はポーションってところかな。


そんなことを考えているとガサガサと音を立てて、茂みが揺れた。


まさか・・・!モンスターとか言うんじゃないだろうなっ!

俺は武器すら持ってないんだぞっ!


そして再びガサガサと茂みが揺れて、何かが出てくる。


先手必勝!戦えないんだから茂みから出てきたところを倒すしかない。


ボコツ!茂みからでてきた何かの顔を殴る。


やったか?反射的に閉じていた目をそっと開ける。


そこには―――


「いててて・・・なにすんだよ!」


顔を殴られて頬をさする男性がいた。












「ごめんなさいっ!本当にごめんなさいっ!」


俺は深く頭を下げて、必死に謝る。


「分かった分かった。もういいって」


茂みから出てきた男性は俺より少し背が高く、顔は40歳くらいだろうか。

服は俺と同じ格好をしている。そして手には木の棒を持っていた。

左手首にはやはり腕輪があった。


『ドラゴンバスター』は世界中のプレイヤーが同じ異世界に送られる。

送られる場所つまりスタート地点はランダムだが、同じ世界なので他のプレイヤーに会うことも珍しいことではない。


「もしかしてオジサンも日本から来たプレイヤーですか」


「オジサン?俺は高校生だぞ」


「は・・・?高校生?」


ウソだろっ!その顔は高校性の顔じゃないだろっ!


「なんだ?信じてないのか?」


男性はそう言いながら自分の腕輪のボタンを押した。




----------------------------------

  ヒロ  LV4


職業 通常魔法使いノーマルマジシャン

年齢 17歳

性別 男

種族 人間

状態 普通


覚醒スキル 逆境覚醒


 HP 50/50

 MP 21/25


 FAT 6%


 ATK 13

 DEF 13

 CLV 17

 LCK 13


装備品

 右手 木の棒

 左手

 腹部 布の服

 腰部 布のズボン

 頭部

 腕部


----------------------------------


本当に高校生だ・・・しかも俺と同じ歳だし・・・


高校生で40くらいの顔って・・・

どんだけ老け顔なんだよっ!

ステータスの見方は次回紹介します。

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