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プロローグ

こんにちは!tanitaniです。

ファンタジーは初めてですが、がんばります。


更新は週3を目指します。


感想などよろしくお願いします!!

『ドラゴンバスター』


それは日米の有名ゲーム会社が共同制作した、ゲームの名前だ。


このゲームにはコントローラーが存在しない。


じゃあどうするかって?


実際にプレイヤーがゲームの世界に入ってプレイするのだ。


そんなことはできるはずがない?


いや、出来るんです。なぜなら・・・・・・・・・小説だから!


そんなためて言うことでもないですね。

反省してます。はい。


2050年7月31日。


ゲームの歴史に新たな1ページが刻まれる!!




こんなセリフ言ってみたかったー!!
















「名前を言って下さい」


『ドラゴンバスター』をプレイし始めた青年がいた。


佐藤竜也さとうりゅうや。高校生だ。

容姿は普通。成績も平凡。運動神経も微妙。

特徴のない人生に嫌気がさしていた青年は「異世界でもう一つの人生をプレイしよう」

という広告をみて『ドラゴンバスター』を予約したのだった。


『ドラゴンバスター』はとても自由度の高いゲームだ。

自由度が高いというか自由しかない。


ストーリーなんてものは存在せず、どのように楽しむか自由なのだ。

LVをあげて強い魔物を狩るのを楽しむのもよし。

商人となり億万長者になるのもよし。

鍛冶屋となり伝説の剣を打つのもよし。

ギャンブラーとなりカジノで稼ぎまくってもよし。

また、盗賊となり大泥棒として好き放題するのもよし。

とにかくすべてが自由なのだ。


ただし、このゲームにはログアウトボタンも蘇生呪文も存在しない。

文字通りもう一つの人生なわけだ。


増えすぎた人口を減らすための策なのではないかと噂が立っていた。

が、そんなことはどうでもよかった。

もっと楽しい世界があるならば・・・




ゲームの電源を付けるとゲームに吸い込まれて

気がつくと黒い空間に立たされていた。


これはゲームの中だろうか?


不思議な感覚だ。

意識はしっかりしてるし。感覚もちゃんとある。


そんなことを考えていると、どこからか女性の声が聞こえてきた。


「名前を言って下さい」


これは、ゲームのナレーションみたいなやつだろうか?

とりあえず名前を決めるのか・・・


「うーん・・・リューヤでいいや」


竜也だからリューヤ。

なんて安易な決め方だろう。


「名前は『リューヤでいいや』さんですね?」


「い・・・いや!違いますっ!リューヤです!」


「わかりました。『リュウヤ』さん。ではいくつか質問に答えて下さい。

 職業決定にかかわる質問ですので、素直に答えて下さいね」


「はい」


職業か・・・ファンタジーの世界なんだから職業と言えば

戦士とか魔法使いとか言うやつだろう。


何がいいかな・・・


剣でズバズバ切って戦うのもいいし、

魔法をバンバン使って戦うのもいいな。


え?擬音が多くて分かりにくいって?

そんなこと知るか!コノヤロー!


・・・すみません。モーレツに反省してます。

これからはこういう発言は慎みますので。

どうか読むのをやめないで!


「では、質問1です。好きな色はなんですか?」


それ、職業と関係ないだろっ!!

まぁ・・・いいや。好きな色・・・ねぇ・・・


「黒かな」


「わかりました。では次の質問です。目玉焼き派ですか?ゆで卵派ですか?」


・・・・・・・・・


すみません。びっくりしすぎてツッコミができませんでした。


では・・・気を取り直して。


質問の意図が理解不能だ・・・

だいたい、目玉焼き派ってなんだよっ!

聞いたことねぇよ!


ふぅ・・・疲れた。


もういいや・・・適当に答えよう。


「えーと、ゆで卵派です」


「私は目玉焼き派です」


知るかそんなこと。どう反応すりゃいいんだ。


「俺はゆで卵派だよー」「そうなんだ。私は目玉焼き派だよー」

「キミは目玉焼き派なんだね」「そうだよ。あはははー」

なんて会話を日常的にできるほど俺は精神レベルは下がっていないっ!


「では、次の質問です」


そんな俺の思考とは裏腹に質問は進んでいく。


「ゴキブリをどうやって撃退しますか?」


このゲームは俺の何を知りたいんだ?


本当にこの質問は職業に関係あるのだろうか?


なんだ?ゴキブリをスリッパで撃退する人は戦士で、新聞紙で撃退する人は魔法使いになるのだろうか?

っていうか『ゴキブリを撃退する』っていう文章もおかしいけどな・・・


「えーと・・・殺虫剤です」


「対虫用抹殺剤ですね」


なんだそれ・・・カッコいいじゃねーか・・・


「では最後の質問です。正直に答えて下さいね」


やっと最後か。最後くらいまともな―――


「職業はなにがいいですか」


「ふざけんなっ!!」


思わず声が出てしまった。


今までの質問はなんだったんだよっ!


もういいや・・・なんでも・・・


「なんでもいいです・・・」


「なんでもいいですか?」


「なんでもいいですよ」


「本当にその答えでいいんですね?」


「しつこいですよ。いいですって」


やけくそになって答えていると・・・


「大当たりっっ!」


突然女の声が響いた。


「・・・は?」


「大当たりです!自由に決めて良いという誘惑に負けず、私に決定をゆだねてくれた

 あなたには最高の職業へと導きましょう!」


お・・・おおっ!

なんかすごいことなったぞ!


「職業は楽しみにしていてくださね。では行ってらっしゃい」


急に睡魔に襲われまぶたが重くなる。

そして目を閉じると俺はすぐに眠りに落ちた。













次回、主人公の職業が明らかに・・・

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