表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
80/101

80.

悪魔「クク――私の能力はどうだ!」


勇者「やりたい放題、めちゃくちゃだよ……」


僧侶「火炎に氷結、石化から転移まで……無法です」


悪魔「この私が勇者一行を壊滅させたとあれば……」


悪魔「すぐにでも七魔皇になれるだろう!」


勇者「……いま七魔皇じゃないの?」


悪魔「……悪いか?」


勇者「いや、強いのになと思って」


悪魔「ククク……だろう⁉」


悪魔「奴らを見返すまたとないチャンスだ……」


悪魔「お前らを踏み台にさせてもらうぞ!」


僧侶「くっ、こんなところで……」


勇者「せめて魔法使いがいたら……」


僧侶「……――。」


悪魔「ちとアイツはマズいからな、これも作戦のうちよ!」


悪魔「さあ、これで終いにしてやろう!」



魔法使い「――メイルシュトローム」



悪魔「グワァアッ⁉」


勇者「……おかえり!」


魔法使い「まったく。ちょっと目を離すとこれなんだから」


悪魔「グギ――!」


僧侶「き、気を付けてください! この魔物、ただ者では――」


魔法使い「ありがと、でも心配には及ばないわ」


魔法使い「――残念ね、七魔皇になれなくて」


悪魔「ぬ、盗み聞きか……?」


魔法使い「いいえ、生き残りの老人が教えてくれたのよ」


悪魔「く、逃げ――」


魔法使い「残念。アンタは転移を使えないわよね」


魔法使い「――メイルシュトローム」


悪魔「ァァァァァ……」



勇者「――ねえ、さっきの敵ってさ」


魔法使い「ああ。アイツ、過去にアタシの故郷を襲ったのよ」


魔法使い「あまりにも強くて、当時の『賢者』が命がけで撃退したとか」


魔法使い「で、生き残りが能力を調べたら面白いことが分かって」


勇者「能力って、異常な種類の魔法を使いこなせること?」


魔法使い「そう考えられてたんだけどね――」


魔法使い「実は、自分の力だと相手に思い込ませた力を使える能力だったの」


勇者「……?」


魔法使い「えっとね。例えばアイツが転移魔法を使えると宣言するじゃない」


勇者「実際してたね。それで?」


魔法使い「その言葉を信じちゃうと、アイツは転移魔法を使えるようになるのよ」


勇者「……それ強くない?」


魔法使い「アンタ達がホイホイ信じると、めっちゃ強くなるってことね」


勇者「う……」


魔法使い「無理もない話だけどね」


勇者「じゃあどうやって倒すのさ」


魔法使い「アイツの能力には隙があった」


魔法使い「能力を知る相手には能力が発揮されないってね……」


勇者「あ、だから魔法使いを避けてたのか」


魔法使い「それすら打破できないのに、七魔皇になれるはずないのにね」


勇者「……。」


魔法使い「……。」


勇者「あのさ」


魔法使い「なに」


勇者「その話、もうちょい早くできなかった?」


魔法使い「忘れてたのよ……ごめんなさいね!」


僧侶「お待たせしました、薬草ですよ~」


魔法使い「あら、祈りは? 最近受けてないような気がするけど……」


僧侶「……諸事情で~」


魔法使い「諸事情」

死まで、あと21日

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ