44.
魔法使い「そもそも、ちいメダって何なのよ」
夫人「説明するザマス!!!!」
魔法使い「声でか」
夫人「ちいメダとは――世界に散らばるちいちゃなメダルのこと」
夫人「その詳細の一切が不明!」
魔法使い「ダメじゃない」
夫人「だからこそ、ロマンがあるってものでしょう?」
魔法使い「うーん」
夫人「その愛くるしいフォルムに惹かれる者数多!」
夫人「かく言うアタクシもその一人ザマス」
魔法使い「他の町の交換所も、ファンが運営してるの?」
夫人「大半はそうね。噂によれば国家単位で収集しているところもあるとか」
魔法使い「ファンの熱量は恐ろしいわね」
夫人「ちいメダの出自だけど、ある王朝の古銭という説が有力ね」
魔法使い「こんな小さいコインを使う国家が?」
夫人「ちいメダの純度はバカに出来ないザマス」
魔法使い「そうなの?」
夫人「現状流通している金貨を、遥かに上回っているのよ」
魔法使い「――……なるほど」
夫人「オホホ。お嬢さんもちいメダに興味が湧いたザマスか?」
魔法使い「つまりちいメダを溶かせば」
夫人「……ホ?」
魔法使い「――大金持ちになれるってことかしら?」
夫人「ちょっとアナタ何アタクシの金庫に手を掛けてるザマス⁉」
魔法使い「こんなところで眠ってるくらいならアタシが有効活用したげる‼」
夫人「魔法をぶっ放そうとするのをやめるザマス! 警備員ー!」
死まで、あと57日




