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第8話:湯冷めしてわかる温泉の尊さ。

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ひより @hiyori_vanlife 2025年4月30日 15:40 JST ID:hiyopon28

車中泊からの温泉。

最高すぎた。

体が、とろける。

これだから、旅はやめられない。

……でも、湯冷めは怖い。

#車中泊温泉 #旅の癒し #湯冷め注意報

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朝。

道の駅の、朝。

鳥の声。

空気、澄んでる。

ちょっと、肌寒い。


でり丸の、狭い車内。

昨夜の、地べた感。

まだ、背中に残る。

体が、バッキバキ。

「寝袋のせいか、マットのせいか……」

どちらも、たぶん、原因。


とりあえず。

身支度。

顔、洗う。

歯、磨く。

鏡の中の自分。

ちょっと、疲れてる。

クマ、できてる。

でも、瞳は、光ってる。

前向きな、光。


道の駅に、併設の温泉。

見つけた。

昨日、チェックしてた。

「朝風呂、いけるかな」

期待。

胸に、膨らむ。


タオルと、着替え。

リュックに詰める。

でり丸から、降りる。

冷たい空気。

肌に、触れる。

背筋が伸びる。


温泉の、入り口。

ガラガラ。

誰もいない。

一番乗り。

貸し切り状態。

ラッキー。


湯船に、足を入れた。

「あぁ……」

思わず、声。

熱すぎず、ぬるすぎず。

ちょうどいい、温度。

じんわり、とろける。

全身の、こわばり。

溶けていく。

背中の痛みも。

スーッと、引いていく。


大きな窓。

外の景色。

緑。

朝の光。

眩しい。

露天風呂。

空。

吸い込まれそう。

ここが、私の、湯船。

贅沢。


湯けむり。

立ち上る。

人の声が、遠くで聞こえる。

受付かな。

他の客かな。

誰とも話さない。

でも、それが、よかった。

ひとりで、この贅沢。

独り占め。

この瞬間のために。

私は、ここにいる。

そう、思った。


髪、濡れたまま。

体、ポカポカ。

温泉、出た。

外に出た、瞬間。

「……さむっ」

湯冷め。

一気に。

体が、冷える。

想定外。


でり丸に戻る。

すぐに、寝袋。

くるまる。

暖かさ。

しみわたる。

「あったかい……」

安心。

ホッと、息をつく。

温泉の、温かさ。

その尊さ。

湯冷めして、初めてわかった。

毛布にくるまる幸せ。


これで、完璧。

たぶん。

次の課題。

また、出てくるんだろうけど。

今は、この幸せ。

かみしめる。

でり丸の中で。


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ひより @hiyori_vanlife 2025年4月30日 20:00 JST ID:hiyopon28

温泉、最高だったけど、湯冷めはマジやばい。

寝袋にくるまる温かさ、プライスレス。

今日もひとつ、賢くなった私。

#車中泊の知恵 #湯冷めは敵 #でり丸最高

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次回予告!

ひより:「今日の夕食は、レトルトカレーで決まり!」

ひより:「買ったクッカー、火がうまくつかないんですけど……!」

次回、第9話:車中飯、黒こげ事件。


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