表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/25

第21話:人と語らう焚き火の魔力。

-------------------------

ひより @hiyori_vanlife 2025年5月26日 18:30 JST ID:hiyopon28

焚き火の周り、みんなの声。

旅の話、失敗談。

なんだか、心が温かくなる。

私も、話してみようかな。

#焚き火トーク #共感の輪 #勇気を出す

-------------------------


焚き火の、炎。

ゆらゆら。

燃えている。

パチパチ、と。

薪の、弾ける音。

心地いい。

その音に、包まれて。

みんなの声が、響く。


先輩の、友人たち。

みんな、車中泊の、ベテラン。

旅の、話。

聞いていると。

わくわくする。

北海道を、一周した話。

四国で、お遍路した話。

知らない、世界。

広がっていく。


「あー、それ、マジでわかる!」

誰かが、言った。

「俺、一回、冬に車中泊してさ。バッテリー上がって、朝まで凍死寸前だったわ」

みんな、笑う。

私も、思わず。

フフッ、と。


失敗談。

盛り上がる。

「道の駅のトイレ、遠すぎて、夜中、死ぬかと思った!」

「わかる!あれ、マジで地獄!」

みんなの、声。

共感の、嵐。


私。

じっと、聞いてた。

私も。

ある。

失敗談。

たくさん。

話したい。

でも。

まだ、勇気。

出ない。


高倉先輩が。

隣で、コーヒー。

すすってる。

何も言わない。

ただ、見守ってくれる。

そんな、優しさ。

感じた。


意を決した。

「あの……私、初めて車中泊した時。

マットが薄すぎて。

体が、バッキバキになったんです」

声、震えた。

みんなの、視線が。

私に、集まる。

緊張。


一瞬の、沈黙。

そのあと。

「あはははは!」

大きな、笑い声。

「わかる!それ、車中泊あるある!」

「俺も昔、段ボール敷いて寝たことあるわ!」

みんなが、共感。

笑いながら。

温かい。

その空気。


「あと、車中飯で。レトルトカレー。焦がしました……」

私が、言うと。

また、笑い声。

「まじか!レトルト焦がすって、逆にすごいな!」

「でも、それが旅の味なんだよな!」

みんなの、言葉。

優しい。

私を、受け入れてくれる。

そんな、安心感。


焚き火の、炎。

見つめる。

高倉先輩が。

ボソッと。

つぶやいた。

「火を見れば、大抵のことはどうでもよくなる」

その言葉。

心に、響いた。

本当に。

そうかもしれない。

今日の、失敗談。

夜中の、怖かった、こと。

全部。

炎が、燃やしてくれる。

気がした。


見知らぬ、人たち。

だけど。

温かい、会話。

心が、癒されていく。

一人旅の、孤独。

薄れていく。

気がした。

私。

ここに、いる。

そう、強く。

感じた。

焚き火の、魔力。

本当に、あった。


-------------------------

ひより @hiyori_vanlife 2025年5月26日 22:00 JST ID:hiyopon28

焚き火会、最高だった!

私の失敗談、みんなが笑ってくれた。

孤独じゃないんだって、思えた。

火の魔力と、みんなの優しさに感謝。

#焚き火の癒し #車中泊仲間 #心が温まる

-------------------------


次回予告!

ひより:「一人旅なのに、なぜか『ひとりじゃない』。この感覚って、なんだろう?」

ひより:「でり丸。といれば、どこかで誰かと繋がっている気がするんだ。」

次回、第22話:ひとりより「ひとりじゃない」感。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ