第20話:先輩に呼ばれ、焚き火会へ参加。
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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月24日 15:00 JST ID:hiyopon28
焚き火会、誘われちゃった!
先輩もいるし、行くべきだよね!?
火を見れば、大抵のことはどうでもよくなる、ってホントかな?
ちょっと緊張。
#焚き火会デビュー #人見知り克服 #新しい挑戦
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旅の、途中。
知らない、町。
散策した。
もう、夜。
でり丸の、中。
少し、物足りない。
気がした。
一人も、いいけど。
何か、足りない。
スマホ、鳴った。
通知。
高倉先輩から。
メッセージ。
『週末、焚き火会やるけど来る?』
え。
焚き火会?
まさか。
『場所は〇〇キャンプ場。俺の友人も数人来る』
先輩、写真も。
焚き火。
大きな炎。
周りに、何人か。
見慣れない、顔。
迷った。
一瞬。
また、人見知り。
発動。
知らない人ばかり。
大丈夫かな。
私。
でも。
先輩がいる。
誘ってくれた。
それは。
チャンス。
かもしれない。
『火を見れば、大抵のことはどうでもよくなる』
先輩の、言葉。
ふと、思い出す。
あの時、焚き火の前で。
教えてくれた。
それ、ホントかな。
試してみたい。
そう、思った。
『行きます!』
短い、返信。
指が、震えた。
でも、送信。
やった。
少し、ワクワク。
少し、緊張。
週末が、待ち遠しい。
週末。
キャンプ場。
でり丸で、向かう。
到着。
煙の、匂い。
薪の、燃える匂い。
懐かしい。
先輩の、焚き火。
「お、ひより、来たか!」
先輩の声。
優しい。
ホッとした。
彼の、友人たち。
数人。
笑顔で、挨拶。
私も、ぎこちなく。
頭、下げた。
緊張。
MAX。
中央の、焚き火。
炎が、ゆらゆら。
燃えている。
その周りに。
椅子。
座る。
先輩の、隣。
最初は、黙ってた。
何を、話せばいいのか。
わからない。
みんなの、会話。
聞くだけ。
でも。
焚き火の、音。
パチパチ。
心地いい。
炎の、揺らめき。
見ていると。
少しずつ。
心が、落ち着いてくる。
会話が、聞こえる。
キャンプの話。
旅の話。
車の話。
「あ、それ、私も」
共感する話。
増えてくる。
気がつくと。
私も、相槌。
打ってた。
少しだけ。
話した。
緊張。
少しだけ、解けた。
焚き火の炎。
見つめる。
赤い炎。
オレンジ色の。
温かい。
でり丸に、つけた。
ルーフラック。
ふと、思い出した。
見た目重視。
あの時の、私。
ちょっと、恥ずかしい。
そう、思った。
「見た目が全てとは言わないけど……」
そんな、言い訳。
今なら、もっと。
正直に、言える。
「カッコいいから、つけました!」
たぶん。
でも。
そんな、恥ずかしさも。
焚き火の、炎が。
燃やしてくれる。
気がした。
この場所。
心地いい。
温かい。
私。
ここに、いる。
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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月24日 21:00 JST ID:hiyopon28
焚き火会、無事終了!
最初は緊張したけど、火の魔力ってすごい。
みんな、温かかった。
ルーフラックの言い訳、ちょっと恥ずかしくなったけど。
それも、私。
#焚き火の力 #仲間との時間 #少し成長した私
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次回予告!
ひより:「焚き火を囲んで、みんなの旅の話を聞いた。私だけじゃないんだ……」
高倉:「火を見れば、大抵のことはどうでもよくなる」
次回、第21話:人と語らう焚き火の魔力。