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第19話:カップ麺の湯気に癒される朝。

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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月22日 07:30 JST ID:hiyopon28

夜中のトラブルで、寝不足MAX。

でも、朝は来る。

とりあえず、カップ麺。

この湯気に、癒されたい。

#車中泊の朝 #寝不足 #カップ麺は正義

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朝。

でり丸の、車内。

昨夜の、海辺。

波の音。

心地よかった。

でも。

寝不足。

体、重い。

まだ、ぼんやり。

夢と、現実の、狭間。


ポータブル電源。

繋ぐ。

電気ケトル。

スイッチ、入れる。

ブォーン、と。

控えめな、音。

お湯が、沸く。

その音すら、優しい。

気がした。


カップ麺。

出した。

定番の、醤油味。

蓋、開ける。

中から、乾燥した。

ネギ。

肉。

見える。

なんだか、ほっとする。


ケトルが、止まる。

お湯、沸いた。

熱い湯気。

立ち上る。

カップに、注ぐ。

じゅわー。

音が、鳴る。

湯気。

モクモクと。

立ち上る。

視界が、霞む。


その、湯気の中に。

ふと、孤独感。

襲いかかる。

なんで、私。

こんな、ところで。

一人で。

カップ麺、食べてるんだろう。

会社、辞めて。

自由。

手に入れた。

はず。

なのに。

この、胸の、寂しさ。

どうしようもない。

涙が、じわり。

にじむ。

湯気で、ごまかす。


温かい、カップ麺。

一口。

食べる。

「ん……」

素朴な、味。

体に、染み渡る。

麺の、弾力。

スープの、温かさ。

体中を、巡る。

不思議な、充実感。


「おいしい……」

思わず、つぶやいた。

この、状況で。

この、場所で。

食べる、カップ麺。

きっと。

世界一、美味しい。

そう、思った。

鼻水、すすった。

泣いてるのか。

感動してるのか。

自分でも、わからない。

悲しい。

でも。

温かい。


湯気。

まだ、立ち上る。

私を、包む。

全てを、吸い取るみたいに。

優しく。

孤独じゃない。

寂しくない。

そう、思えた。

カップ麺の、湯気。

それが、私を。

癒してくれた。

今日も、生きてる。

そう、思った。


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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月22日 10:00 JST ID:hiyopon28

カップ麺の湯気に、まさかの涙。

一人で食べるご飯って、こんなに感情揺さぶられるんだね。

でも、それが、なんか、いい。

今日からまた、頑張れる。

#車中泊ごはん #カップ麺の力 #一人旅の味

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次回予告!

ひより:「焚き火会、誘われちゃった!先輩もいるし、行くべきだよね!?」

ひより:「火を見れば、大抵のことはどうでもよくなる、ってホントかな?」

次回、第20話:先輩に呼ばれ、焚き火会へ参加。

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