第18話:仮眠禁止で移動/焦りの夜。
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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月20日 23:00 JST ID:hiyopon28
夜中に、また起こされた!?
今度はどこへ行けばいいの……
真っ暗な高速、焦って逃げ出したけど。
暗闇のその先に、信じられない光景が!
#車中泊トラブル #深夜の移動 #またかよ
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旅、続行中。
昼間は、観光。
道の駅で、地元の、特産品。
買った。
美味しかった。
温泉も、入った。
体、ポカポカ。
夕方。
今日は、サービスエリア。
泊まる。
そう、決めてた。
前回、PAで、追い出された。
あの時は、焦った。
でも。
「今度は、大丈夫」
自分に、言い聞かせた。
ここは、サービスエリア。
きっと、大丈夫。
そう、思った。
でり丸を、停める。
大型トラックの、隣。
広いスペース。
エンジン、止める。
カーテン、閉めた。
温かい、お茶。
淹れた。
ぼんやり、飲む。
今日の出来事。
思い出す。
充実してる。
気がする。
夜が、深まる。
トラックの、エンジン音。
響く。
少し、眠れない。
でも、慣れた。
たぶん。
これも、車中泊。
うとうと、しかけた。
その時。
コツコツ。
窓を叩く、音。
「……え」
心臓、跳ねた。
ドクン、と。
まただ。
また、来た。
カーテンの、隙間。
そっと、開ける。
そこに、立っていたのは。
警備員さん。
制服。
懐中電灯の光。
まぶしい。
「すみません。ここ、仮眠禁止です」
低い声。
まただ。
全く、同じセリフ。
デジャヴ?
眠気が、一気に、吹き飛んだ。
仮眠、禁止?
サービスエリアなのに?
信じられない。
「え、でも、ここ……」
言い訳。
口から、出そうになった。
でも。
昨日の、経験。
思い出した。
無駄だ。
相手は、警備員さん。
制服。
権力。
私、焦った。
全身の血が、引く。
どうしよう。
今から、どこへ。
深夜。
「移動、お願いします」
無表情。
有無を言わせない。
はい。
わかった。
わかったから。
早く、消えて。
そう、願った。
でり丸の、エンジン。
震える手で、かけた。
焦り。
急いで、サービスエリアを、出る。
どこへ。
行けばいいの。
真っ暗な、高速道路。
走りながら、涙。
にじむ。
怖かった。
また、こんなことに。
高速、降りた。
知らない、町。
明かりも、少ない。
海沿いの道。
走る。
波の音。
聞こえる。
静かだ。
駐車場。
見つけた。
小さな、漁港の、隅。
とりあえず、停める。
エンジン、止める。
はぁ……。
深いため息。
車外。
見上げた。
空。
星空。
そして。
目の前。
広がる、海。
波が、打ち寄せる。
ザザァ。
ザザァ。
潮の、匂い。
風が、心地いい。
静かな、夜。
怖かった、気持ち。
少し、和らぐ。
まさか、こんな場所で。
こんな、静けさに。
会えるなんて。
人生、何があるか。
本当に、わからない。
トラブル。
焦り。
不安。
全部、波が。
吸い取ってくれた。
気がした。
でり丸の、中で。
波の音を、聞く。
優しい、子守唄。
この旅。
まだ、続く。
そう、思った。
静かな夜の、真ん中で。
私は、ここに、いる。
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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月21日 07:00 JST ID:hiyopon28
夜中のトラブルは焦るけど、海辺の静けさに救われた。
波の音が心地よくて、ぐっすり。
でり丸と一緒なら、どこでも大丈夫。
#車中泊の夜 #海辺の車中泊 #波の音に癒される
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次回予告!
ひより:「なんでこんな時に限って、おなかすくの!?」
ひより:「カップ麺の湯気に、まさか泣くとは…」
次回、第19話:カップ麺の湯気に癒される朝。