第14話:温泉施設に救われる/他人の優しさ。
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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月12日 08:00 JST ID:hiyopon28
初車中泊明け。
体バッキバキ。
温泉、温泉へ。
あの温かさが、私を救ってくれる。
はず。
#車中泊の朝 #温泉は命綱 #体が悲鳴
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朝。
でり丸の、狭い車内。
昨夜の、寒さ。
体中に、残る。
背中。
腰。
痛い。
「うぅ……」
思わず、うめき声。
寝袋から、出る。
重い。
道の駅の、隣。
昨日、見つけた。
温泉施設。
「朝風呂、いける」
希望の、光。
荷物、まとめる。
タオル。
着替え。
震える手で、準備した。
でり丸から、降りる。
冷たい空気。
昨日より、さらに。
肌に、突き刺さる。
温泉まで、数分。
その距離が。
遠い。
遠すぎる。
早く。
早く、温まりたい。
温泉の、入り口。
ガラガラ。
自動ドア。
開いた。
「いらっしゃいませ」
優しい声。
受付の人。
脱衣所へ。
急ぐ。
服、脱ぐ。
カゴに、入れる。
鏡に映る私。
ちょっと、やつれてる。
クマ、すごい。
でも。
「あと、少し」
自分に、言い聞かせた。
湯船に、足を入れた。
「あぁ……」
声が、漏れる。
じんわり。
熱すぎず、ぬるすぎず。
完璧な、温度。
昨日までの、疲れ。
寒さ。
痛み。
全部。
溶けていく。
体が、とろける。
まさに、至福。
広い、湯船。
誰もいない。
貸し切り状態。
贅沢。
湯けむり。
立ち上る。
大きな窓。
外の、景色。
朝の光。
差し込む。
露天風呂。
空。
青い。
吸い込まれそう。
体、温まった。
髪も、洗った。
さっぱり。
休憩所へ、移動。
ベンチに、座る。
温かい、お茶。
飲む。
ホッと、一息。
その時。
隣に、座る人がいた。
おばあちゃん。
白髪。
優しい、笑顔。
私に、小さく。
何か、差し出した。
白い、布。
包まれてる。
「あんた、これ、食べるかい?」
優しい声。
湯気。
湯気の中から。
出てきたのは。
塩むすび。
まだ、温かい。
「え、あ、ありがとうございます……!」
驚く。
まさか。
こんなところで。
こんな、優しさに。
出会えるなんて。
おばあちゃんの、手。
しわしわ。
温かい。
塩むすび。
一口。
食べる。
「おいしい……」
思わず、声。
米の、甘み。
塩加減。
完璧。
涙が、じわり。
味付け、じゃない。
この優しさ。
体に、染み渡る。
誰とも、話さなかった。
おばあちゃんと。
たった、数分の。
無言の、時間。
でも。
それが、よかった。
言葉じゃない。
心が、通じ合った。
そんな、気がした。
体も、心も。
温まった。
初の、車中泊明け。
地元のおばあちゃんの、優しさ。
こんな、形で。
救われるなんて。
私は、一人じゃない。
そう、思えた。
温かい、おむすびの、味。
忘れない。
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ひより @hiyori_vanlife 2025年5月12日 10:00 JST ID:hiyopon28
温泉からの塩むすび。
最高すぎる朝。
体も心も、温まった。
人との繋がりって、言葉だけじゃないんだね。
優しい世界。
#車中泊の癒し #塩むすび #人情に触れた旅
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次回予告!
ひより:「買ったクッカー、火がうまくつかないんですけど……!」
ひより:「レトルトカレー、焦げた。泣きそう。」
次回、第15話:調理初挑戦→黒こげで泣く。