資産額ベースの損切り設定
例えば、テクニカル的な損切りではなく、資産額ベースで何円までなら許容できると考えるやり方でも良いか?
現在の評価額は260万だが、250万は切らないように損切りを決断するなど。
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資産額ベースで「許容できる損失額」を設定する方法は、十分合理的で有効なリスク管理の一環です。以下に、この方法のメリットや注意点を詳しく説明します。
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## 資産額ベースの損切り設定のメリット
1. **心理的負担の軽減**
- 損失額が具体的に定まるため、「どこまで損失を許容できるか」という不安が軽減され、冷静な判断がしやすくなります。
2. **全体資産の健全性を保てる**
- 投資判断が個別の銘柄やポジションに偏らず、全体の資産状況を踏まえた長期的な視点を持ちやすくなります。
3. **柔軟な判断が可能**
- テクニカル指標だけに縛られず、市場状況や個別銘柄の動きに応じた柔軟な損切りラインの設定ができます。
4. **長期的なリスク許容度に基づける**
- 資産全体に対する損失許容度を明確にし、それに基づいて判断することで、無理のない投資が可能になります。
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## 実行する際のポイントと注意点
1. **具体的な損失ラインの設定**
- 現在の評価額が260万円であれば、例えば「250万円を下回った時点で損切りする」と事前に決める。
- このラインは、全資産の〇%(例: 5~10%)を基準に設定するのが一般的です。
2. **動的な調整**
- 資産額ベースのラインは、相場の状況に応じて見直しが必要です。たとえば、大きなボラティリティが予想される場合には、許容額を増減させることも考慮します。
3. **テクニカル指標との併用**
- 資産額ベースだけでは、銘柄ごとの相場特性を無視してしまうリスクがあります。例えば、250万円を下回った時に、RSIや移動平均線も下方ブレイクしている場合は損切りを決断しやすいですが、反転の兆候が見られる場合は保持を検討してもよいでしょう。
4. **感情的な判断を排除する**
- 設定したラインに到達した場合は、冷静にルールに従うことが重要です。損失を引き延ばすと、最終的なリスクが拡大します。
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## 結論
資産額ベースで損切りラインを設定する方法は、**全体のリスクを管理する視点では有効**です。ただし、短期的な相場動向や個別銘柄の特性を見逃すリスクがあるため、**テクニカル分析と併用することを推奨**します。
たとえば、設定した「250万円ライン」に近づいた場合、同時にRSIや出来高、サポートラインなどのテクニカル要素を確認し、それらが損切りを支持している場合に実行するという形で、感情を排除しつつ合理的な判断が可能になります。