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7/13(佐渡旅行)

「手振れよ」


 先週の連休は家族で佐渡に行った。僕以外のメンツは12日(金)の早朝に車で佐渡に出かけたが、僕は12日に飲み会が入っていたため13日の朝に佐渡へと向かった。


 都内某所から新幹線で新潟駅に行き、そこから新潟港まではバスを利用する。このバスが結構混む。この間福井に行った時は、周りの人がみんな関西弁を話していたが、このバスの利用者はみんな関東弁?を話している。佐渡は関東からの観光客が多いのだろうか。関西弁に囲まれるとアウェー感を感じて肩身が狭くなっちゃうが、今回はそんな思いはしなくてもよさそうだ。そう願いたい。お願いするやで。


 新潟港に着いた。今回僕が乗るのは、フェリーではなくジェットフォイルという高速船だ。フェリーの半分のお時間で佐渡まで着く。お値段もそれなりに高いので、一人旅ならぜっっっっっっったいに利用しないが、今回は家族旅行ということでパパが運賃を出してくれた(ついでに新幹線代もパパである)。他人の金で乗るジェットフォイルほど快適な乗り物はない。


 ジェットフォイルの出航時間まで1時間ほどあったので、ベンチで昼食(昼食代はパパは出してくれなかったので、東京のスーパーで買った100円おにぎり2個)を食べた。どことなくひもじさを覚える。時間を潰すために立ち寄った土産物屋で、トキの糞を模したチョコレートを発見。帰りにぜったい買ったろうと決意し、ジェットフォイルに乗り込んだ。


 パパは窓際の席を手配してくれたので、出港までの数分間ずっと窓の外の景色を眺めていた。埠頭では作業着を着たお兄さんがテキパキと働き、水面では呑気にカモが、間違えたカモメが波に揺られている。なんだかとっても良い気持ちである。


 船旅の際、港で手を振って見送ってくれる方に手を振りかえすのが、僕の密かな楽しみです!いつでも手を振れるよう、スマホ等の荷物はカバンに放り込み、手首の軽いストレッチも行った。しかし船が動き出しても誰も手を振る様子はない。先ほどテキパキと働いていたお兄さんも、こちらに体を向けてはいるものの、はぁ、行った行った、暑い暑いよまったくもう...と言った表情をしており、目線は船の下の海面にあった。


 興醒めした僕は即座にスマホを取り出し、メモアプリに「手振れよ」と打ち込んだ。


 書きながら思ったが、もしかして僕が手を振ったらお兄さんも笑顔で手を振りかえしてくれたのだろうか。ダメ元で手振りゃよかったな。



「イシダイ」


 佐渡の港まで親が車で迎えにきてくれた。至れり尽くせりである。この場をお借りして感謝申し上げます。せんきゅー。


 港から二ツ亀という観光スポットまで向かう。沿岸にある小さな島の盛り上がり具合が、2匹のカメっぽく見えるためこんな名前がついたらしい。すぐ近くに有名な海水浴場があるので、そこで泳ぐのだそうだ。

 大学時代に一切泳ぐという行為をしなかったので、これが実にウン年ぶりの水泳ということになるわけだが、ものの見事に足を攣った。海で泳いでる間はつらないのだが、陸に上がった途端にピキーーーんとなった。準備体操とかやったほうがよかったのだろうか。


 海自体はとても楽しかった。僕が近づいても平然とする魚や、近づく前にピューッと逃走する魚、はたまた僕の後を追いかけてくる魚までいて、魚種ごとの警戒心の違いを感じた。僕のことを追いかけてくる魚は、僕が舞い上げた砂や泥に含まれる虫目当てで僕に近づいているっぽい。わしと友達になってくれたわけではなかったのね!!!


 ちっこいイシダイを見たので母に自慢したところ、母はなんとクマノミを見たという。完全に負けた...



「日の入り」

 

 宿のチェックインの際、デッキから見る日の入りがキレーですよ〜〜〜と説明を受けた。夕飯を半分近く食べたところで日の入りの時刻になり、他の客たちはゾロゾロとデッキに吸い寄せられていったが、我が家族は「夕日なんていつでも見れるからパス!それよりメシ飯めし!!!」という思考なので、夕日には見向きもしなかった。花より団子一家である。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ・テフレ みんなけっこう喋るんですね。密室やのに⋯⋯ 私、そういう場であんまり方言聞いたことない気がします。やっぱり名古屋弁はダサいからみんな使いたくないのかな。そのうち滅びると思います。…
[一言] おふね:乗り物酔いしやすすぎて乗れそうにないです…しくしく ということはわたし,佐渡へはいけないんだな…(;´д`) カモ(違)はのんきに見えて水面下では頑張っているのです 手を振っても…
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