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6/14(飛騨高山旅行)

「丹生川←読めない」


 14日にお休みをいただき、14日〜16日までの三日間で飛騨高山に行ってきた。なぜ飛騨高山なのかというと、友達が住んでいるからである。なぜ友達が住んでいるところに行くかというと、安いお値段でお家に泊めてくれるからである。


 わがままを言うと東京まで迎えにきてほしかったが、流石に友人にも仕事というものがある。仕方がないので僕が直々に高速バスに乗って飛騨高山まで行った。5時間ぐらいかかった。


 高速バスの終着駅は「高山濃飛バスセンター」だが、僕はその一つ手前の「丹生川」で降りた。丹生川にある「匠の館 森の水族館」に行きたかったのだ。森の水族館に行くには、コミュニティバス「のらマイカー」を利用するのがいいらしい。「丹生川」バス停のすぐ近く、「丹生川支所前」バス停まで徒歩で移動。大通りに横断歩道はなく、ああ、ここいらは車社会なんだなぁと思った。



「のらマイカー」


 予定時刻より2分遅れで「のらマイカー」が到着した。今回利用したのは「丹生川朴の木線」という路線だが、このバスはなんと1日に2本しか出ていない。本数が少ないから、人がいっぱい乗ってるかも…と思ったが、やってきたバスには誰も乗ってなかった(運転手さんはいた)。本数が少ないのは、ただ単に需要が少ないからなのだ。


 乗った時に運転手のお姉様から「乗るバス合ってます?」と聞かれた。青年が平日の真っ昼間に乗ることは少ないらしい。「あああ、合ってますうぅぅ」と華麗に返事をし、100円をスッと運賃箱に入れて席に座った。どこまで乗っても100円だよ。


 途中、お姉さんが一人乗ってきた以外は、誰も乗ってこず、降りもせず、淡々とバスは進んだ。水族館の最寄り「根方(←これも難読)」バス停までやってきたが、僕はあえてスルー。一個先の「笠根橋」で降りた。笠根橋に寄りたい場所があるのです。



「長寿水」


 笠根橋の近くには湧水を汲めるスポットがある。その水の名を長寿水というらしい。もちろん無料。僕が行かないわけがない。水筒に入った水道水をあたりに撒き散らした後で、水筒になみなみと長寿水を入れた。 

 お賽銭コーナーがあったので、1円玉7枚を入れ、颯爽とその場を後にした。7枚もお金を入れたので、7秒くらいは寿命が伸びただろう。そう信じている。


 笠根橋から水族館までが思ったより距離があり、思ったより日光が照りつけ、思ったより横の牛舎が臭かった。水族館に着いた時にはヘトヘトになっていた。



「水族館」


 水族館はすごかった。水族館以外の施設もすごかった。これはまた別に短編エッセイを書こうと思っている。


 水族館を出て、濃飛バスで高山駅に向かった。740円かかった。「のらマイカー」が安すぎて、濃飛バスが高く思えてしまう。高山駅で友達のお迎えを待った。



「すまん」


 友達からいきなり「すまん」というメッセージが送られてきた。かなりビビった。ぼくはすぐに「?」と送信したが、返事はない。なにが起こったのだろうと震えながら友達の到着を待った。 


 メッセージの数分後に友達はやってきた。謝る友達に促され車内を見てみると、友達の車の運転席以外の席は倒され、その上に黒い枠組みと木の一枚板が敷かれている。どうやらこれは車中泊する時に、平面を作り出す設備らしい。この平たい板の上に布団を敷けば、凹凸の激しい車内でも快適に眠れそうである。そしてこの設備のせいで、僕が助手席に座れなくなっている。これは確かに「すまん」と言うべき案件であろう。


 10分ほど枠組みと格闘し、どうにか助手席に座ることはできた。ただ助手席の背もたれは完全に後ろに倒れて動かせなくなっているため、交番の前を通る時ドキドキした。



「飛騨牛」


 晩飯にスーパーの半額弁当を所望した僕に友達は困惑気味だったが、渋々近所で一番大きなスーパーに連れて行ってくれた。ただ、お時間が20時前だったということもあり、惣菜は完売。仕方ないので35%引きの飛騨牛(焼肉用)を購入し、家で鉄板焼きをした。友達の家のホットプレートは25cm×15cmぐらいのサイズであり、僕は料理中ずっとホットプレートの大きさにブーブー文句をたれていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ・丹生川 見たことある字だから読めるかなと思ったら違う読み方でした。ズルだ! タダじゃないんだ。 ・のら コミュニティバスいいですよね。100円は素晴らしい。 お姉さんが乗ってきただと…
[一言] にゅうかわ:車がないと生きていけない地域ですね~ 高山市に吸収合併されたところのひとつで,高級かぼちゃな郷土野菜「すくなかぼちゃ」の栽培地でもあります…ヘチマみたいなかたちのでっかいかぼちゃ…
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