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長い…
「ボケ老人(深刻)」
うちの祖母がボケ始めたらしい。祖父からのSOSを受信した我がパパ(しっかりもの)はGWの旅行計画をキャンセルし、GWの前半は実家のあるうどん県で過ごすことを決めた。4月の始めのことであった。
僕も巻き込まれた。うどん県におりますなう。東京は今ごろ外国人観光客でごった返しているだろうが、こっちには誰もおらん。日本人すらあまり見ん。少し寂しいやねん。
祖父母の家につき、祖母の行動観察を行う。確かに要冷凍のうどんとか肉とかが冷蔵庫に入っていたり、味噌汁の味噌が酸っぱかったり、普段着ない服やアクセサリーを身に着けていたりと、違和感を感じる部分は多い。
あっアタシったら違和感感じちゃった!!!ワシもボケお兄さんね。
そして迎えた今日の午後、祖父母とマイファミリー、そして近所に住む祖母の妹が一つの机を囲み、ばあちゃんに「アンタ認知症なのよ」ということを自覚させる会合が始まった。
どうやら祖母の妹さん(以後おばちゃん)はちょくちょくばあちゃんに「アンタ認知症やねん」と言ってたそうなのだが、ぜんぜん聞く耳を持たなかったらしい。
こうなったらもう夫、妹、そして息子の3方向から攻撃したるでということで始まった会合であるが、ばあちゃんは手強い。
まずこれまでのばあちゃんの奇行についてじいちゃんとおばちゃんが説明するが、ばあちゃんはどこ吹く風で、「ハァ~面白い人もおるんやなぁ」とでも言いそうな雰囲気である。
思ったのだが、認知機能が衰えている人間に、「アンタはコレコレこうだから認知症やねん」と言っても伝わる可能性は低いだろう。じゃあどないすんねんと言われると困っちゃうけど。
言い忘れていたが、おばちゃんは超絶怒涛のおしゃべりババアである。
ばあちゃんが「そういえば長男の嫁ちゃんは元気?」と聞くと、堰を切ったように自分語りを始め、しまいには親戚が悪徳宗教に洗脳されて苦労した時の話を笑いながらする始末(めちゃくちゃ面白かった)。この会合の7割はおばちゃんのマシンガントークに終止した。
トークが終わったタイミングで僕の母が、最近物忘れとかで困ったことはないですかと尋ねた。するとばあちゃんは20秒くらいウ~ンと考えた後、
「最近物忘れで困った事があったんやけど、それがいつで、何を忘れたのかを忘れたんや〜」と笑いながら明るく言い放った。思わず柏餅を吹き出しそうになった。
会合はなんかそのまま終わったが、問題は何一つとして解決していない。
「飯野山」
飯野山(別名讃岐富士)に登った。この山は形がとても美しいこと、そしてわりかし標高が低いことで(香川県内では)有名である。
朝、車の窓から飯野山をながめると、靄がかかっていた。空はこんなに清々しい青空なのに、山はガスガスしいなぁと思った。車中ひとりで笑っていた。
登山中、見通しが良いスポットが数か所あったが、ガスっててぜんぜん景色が楽しめなかった。悲しい。
登山中は、ネコがいたり、ネコがいたり、ネコがいたりしたぐらいで、特に特筆事項はなかった。ネコは5匹くらいいた。
山頂は木々に覆われ、周囲の景色は一切見れない。山頂の近くに展望台があったので行ってみたものの、展望台の周りも木々で覆われ、空しか見るものがない。
香川県の景色を楽しみたい方は、宇多津にあるゴールドタワーに登るのが良いと思う。値段的に高いので僕はごめんですけど。




