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「電話」
僕の1日の主な業務は、電話対応と論文のスキャンである。スキャンは頭を空っぽにしながら作業できるのでまあ楽な仕事だが、電話はそうはいかない。
電話がかかってくるとまず「はい、〇〇です」と会社名を言う。はいもしもしはダメである。たまにもしもしが出そうになるので毎回「もしもしはだめだ、もしもしはだめだ」と思いながら電話に出ている。意識すると余計にもしもしが言いたくなるので困っている。
こちらが会社名を言うと、向こうが自分の所属先と名前を言ってくれるのだが、たまに肩書きを端折りまくる人がいる。この前なんて、「東京都の鈴木です」と名乗る人物から電話があった。誰だよ...東京都に鈴木さんが何人いると思ってるのだろうか。僕の知り合いだけでも5人くらいいるぞ。幸い、以前会ったことのある方だったのでなんとかわかった。
よく聞き取れなかった時は、再度尋ねたほうがいい。先週電話を受けた際、相手のお名前に自信がなかったので「すみません、遠藤様でお間違いなかったでしょうか?」と尋ねると、むこうは苦笑しながら「いえ、大木です」と一言。遠藤様は一体どこから出てきたのだろう。
最初の1週間は相手の会社名と名前を紙にメモっていたが、案外メモらなくても覚えていられることがわかったので、最近はメモをさぼっている。電話かけてくる人も大体いつメンだし。
「罠」
今日はおじさん社員に、色々と仕事のレクチャーを受けた。
このおじさんは山での仕事中、イノシシの罠に引っ掛かってしまった過去を持つ、面白おじさんである。罠というと金属製の総入れ歯 (トラバサミというらしい)みたいなやつを想像するが、現在ではそう言った罠は使用禁止らしく、彼がかかった罠は引っかかるとワイヤーがぐるぐる巻きつくタイプのものだったらしい。靴にワイヤーが巻き付いて抜け出せなくなったため、靴を脱いで脱出したそうだ。イノシシにはできない芸当であろう。
「コアラのマーチ」
母が会社でコアラのマーチをもらってきた。会社の同僚のおじさん社員にもらったらしい。
最近のコアラのマーチには、一つ一つに人名がプリントされている。おじさん社員は、自分の名前入りのコアラが欲しくて爆買いしたけど、全然消費できないので社内の人に配っているそうだ。いまのところおじさんの名前(たしか〇〇ゆき、とかだった)入りのコアラはでていない。
しらべてみたところ、名前のバリエーションは500通りあるそうだ。もらった箱の中におじさんの名前入りのコアラが入っている可能性はかなり低い。
あと、僕の名前はなかった。かなしい。なんでバーバラがあるのに僕の名前がないんだ!!!
「総入れ歯 (トラバサミというらしい)」の部分、括弧の前に半角スペースを入れているのですが、スペース入れないと歯のルビが(トラバサミというらしい)になってしまいます。半角スペース入れる以外に、なにかいい対処法はあるのでしょうか。