表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神エ師  作者: 小笠原雅之
7/13

フィクサー

「もしこの依頼を受けていただければ、美厨財閥の総帥の地位をさしあげます!」

美厨は、必死な勢いで立ち上がって尊堂にかけよった。

だが、尊堂はそれを制して──

「断る。そんなものはいらない」

「ならば──」

「なにもいらない。

皇帝の生死などどうでもいい。

どうせ何らかの叛乱勢力にくみしてるんだろ?

政治的なゴタゴタに巻き込まれるのはごめんこうむる」

「これはこの国の未来の話なのです!」

「まったく興味ない。この国が滅びようがエ師として食っていくだけだ」

「あなたの過去の真実がわかるとしても?」

尊堂は、美厨を睨みつけた。

「だから俺の過去の話は──」

「多少の情報は聞いてます。なぜあなたが追放(イクスペル)されたのか、その『フィクサー』を知りたくはありませんか」

「──『フィクサー』だと」

尊堂は目を大きく開いた。

「はい。あなたの追放(イクスペル)は、ただの事故でも事件でもありません。

その『フィクサー』によって仕組まれた、国も、わが財閥すらもすべてを巻き込んだ巨大な方策(スキーム)です」

「なぜそんなことがわかる。ただの陰謀論だろう」

「わかります。その『フィクサー』に協力したのがわが財閥総帥──美厨那勝(なかつ)だからです」

「なんだと!?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ