寄鋼装機 第一章 第一話
火星暦XA年
人類が宇宙に足を踏み入れて幾世紀。
何世代か交代を繰り返し様々な星を開拓していった。
積み重ねて出来上がったものは後々、人の繁栄につながり
そして、星間で資源確保するために戦争を巻き起こした。
そんな歴史を幾度か刻み数年が経った。
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火星コロニーにて
♪♪♪♪♪♪♪♪
朝、鳴ったのは目覚まし時計ではなく携帯端末の着信音だった。
こんな寝起きドッキリのような寝覚めの悪いことは何でも屋にとっては日常茶飯事だ。
「うーん.....あっ....もしもしこちら何でも屋オアシス」
「もしもーし、寝起き一発で悪いけど身支度済んだらいつもの喫茶店に来てね待ってる」
一方的に話をし切れてしまった。
「ふぁあ・・・・・」
眠い
非常に眠い
今どんなことが衝撃的な事が起きても寝る自信がある程眠気が勝ってる。
とは思ってるが最近開業したばかりだから仕事が少ない。
コツコツ一件一件こなさないと今後の経営右肩下がりのお先真っ暗だ。
そんな思考を張り巡らしながら体は出かける支度を済ませて約束の場所に向かった。
「いらっしゃい、ナツメちゃんならあそこだよ」
マスターはそう言い親指を自身の背後を差した。
そこには、うちの幼馴染で営業担当兼経理のナツメ=アキナが手を振っていた。
組合が経営してる喫茶店の奥は組合員が依頼の受注報酬の受け取り等できる場所だ。
「モーニングセット1つコーヒーエスプレッソダブルで」
マスターにそう注文し俺は、ナツメがいる方へと向かい座った。