第5章:合コンカラオケに行ってみた~その2
自分は隣にいる忠士君に、
「このボタンを押したら合コンカラオケがスタートしたんだけど」
と、言うと、
「何?、カラオケの後に合コンでもするの?」
「分からないけど、自分達がモニターに映ったよ」
「まあ、そんなの無視して歌っとけばいいよ」
「そうなのかな~」
「それに、良雄君はそういうの嫌がりそうだし」
「分かったよ、このまま残り時間歌い続けるって事で…」
とはいえ、ボタンを押した事で合コンカラオケがスタートしてしまったので、受付けでお兄さんからもらった紙を慌てて見てみました。
え~、エントリーボタンを押してから、モニターに映った女性のグループのうち2組まで選べます。
え~、選ぶにはモニターの下にある小さいボタンを押して下さい。
え~、ボタンを押せるのは、入室から30分後と1時間後の2回。
え~、ボタンを1回も押さないと1時間で強制退室…、
えっ、本当に?
この時点で、既に30分経過していたので、モニターの下のボタンを押さないと、あと30分で終了でした。
「ねえ、忠士君」
「ん、今度は何だよ」
「女性のグループが映った、モニターの下にある小さいボタンを押さないと、あと30分で強制退室って書いてあるよ」
「じゃあ、適当に押しといてよ」
「2個まで押せるみたいだけど」
「じゃあ、適当に1個押しとけば」
自分は一番近いモニターの下のボタンを押しました。
すると、忠士君が、
「どうせなら、もう1個押しとこうぜ」
と言って、自分が押したモニターの左隣の下のボタンを押しました。
モニターの下のボタンを2個押して、5分位したら、
「チャンチャ、チャ~ン」
って音がして、女性のグループのモニターがピンク色に点滅しました。
すると、良雄君がビックリして、
「何、何事が起こったんだ?」
と、言うので、
「いや~、何か合コンカラオケでマッチングしたっぽいよ」
「何だよそれ!知らねえ奴連れてくんじゃねえぞ!」
「まあ、まあ、抑えて、抑えて」
「元々そういうお店なんだしさ~」
「でも、この後どうなるんかな?」
すると、受け付けのお兄さんが自分達の部屋をノックしました。
「コンコンコン」
「失礼しま~す」
「お客様のグループが、女性のグループと2組両方マッチングしたので、どちらか決めて頂けませんか?」
「あっ、でもモニターの下のボタンは押さないで下さいね」
良雄君と忠士君は呆気に取られていましたが、自分がもう1度モニターをよく見たら、2人組と3人組だったので、男女比のバランスを考えて、
「3人組の方でどうかな?」
「判断は任せるよ」
「じゃあ、3人組のグループで」
「分かりました、ではこの後一旦モニターは消えますね」
「あっ、このままお部屋でお待ち下さい、女性のグループと交渉してきますから」
自分はこの後、女性グループ3人が部屋まで来てくれるのかと思い、緊張で手が震えてしまいました。