第3章:合コンカラオケのシステム~その3
いざ、合コンカラオケで、カップリングになるとどうなるかというと、男性側グループのいるお部屋に、女性側のグループの方が合流しに来ます。
「こんにちわ~」
「お邪魔しま~す」
みたいな感じの、ご挨拶をしたかと思うと、男性3人でいたお部屋に女性3人が増えて、たちまちお部屋が狭くなるのです。
最初に、男女の2人組か3人組が、その人数の2倍のお部屋に通されるのは、カップリングした時の為なのです。
ちなみに、男女のグループの組合わせとして、基本は2vs2か3vs3になるように、モニターの下の小さなボタンを押すのですが、男性2人組のところに女性3人組が入り込むのも、マッチングすればOKなのです。
2人組のお部屋は4人部屋なので、3人組が入ってしまうと1席足りないのでは?
と、思われますよね。
そのケースでは、5人の中の1人が常に歌っていれば、何とかお部屋に入りきれるのです。
歌い終わった方が末席に座り、順々に席を詰めていき、上席の方が次は歌うのです。
昔のカラオケ店は、機材の前に小さなお立ち台があったので、部屋が狭くても誰かしらがそこで歌っていればいい訳です。
あと、カップリングしたら、最初にしなければならない事があるのですが、男女のグループがお互いにポッキーを食べさせてあげる、
…と、いうのがあります。
その仕切りは、受付のお兄さんが行うのですが、その前にもし、ポッキーを完食してしまった場合は、新たにサービスでポッキーを持ってきてくれるのです。(ほとんどの場合完食しているので、お兄さんは常に持ってきていました)
カップリングになった男女のグループは、相部屋になって、残り1時間カラオケや会話で楽しく交流する事が出来るのです。
仮に、カップリングが3組出来ると、10部屋のうちカップリングの部屋が3部屋、空き部屋が3部屋、不成立の部屋が4部屋になります。
すると、ここでキャンセル待ちというシステムがあります。
カップリングで空き部屋が出来ると、そこに1時間だけ入れるのです。
それを狙って、女性2~3人のグループが何組か店の前で並んでいるのです。
キャンセル待ちは、どうして女性だけなのかというと、当時は女性グループの予約すっぽかしが多く、予約上では男女比が合っていても、5vs5で開始出来る事が少なかったからです。
その反面、予約が取れずにスタート前からキャンセル待ちで並んでいる女性グループもいました。
キャンセル待ちは、料金が500円で、テーブルに何個かキャンディーが置いてあります。
お兄さんが、リサーチ&後押しを一所懸命にやるのは、カップリングで男性のお部屋に女性を移動することで出来る空き部屋に、キャンセル待ちのお客さんを入れる為でした。
すると、不成立のお部屋のグループの方と、キャンセル待ちのグループの方が、再度1時間だけ合コンカラオケの敗者復活戦が出来る訳です。
キャンセル待ちが発生した場合は、お兄さんが順次空き部屋に案内してくれます。
但し、チャンスは1時間後の1回だけで、同様にモニターの下のボタンを押すのです。
だた、今度は1個だけしか押せません。
そこでマッチングすると、その男女のグループは一つのお部屋には案内してくれますが、退出時間でもあるので、そのまま一緒にカラオケ店を出るだけになります。
次の、20時30分~の回があるので、一斉にお客さんを入れ替えるからです。
合コンカラオケの、システムと内容はこんなところです。