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第1章:合コンカラオケのシステム~その1

1995年頃は、カラオケブームでした。


カラオケ店が少ない割りに、お客さんが一杯いたので、なかなかカラオケのお店に行けなかったのです。


自分が、1995年頃に『日本初の合コンカラオケ』に行ったきっかけは、そこが開業した当初は空いていたからです。


最初は、夜だけ営業している普通のカラオケ店でした。(追加のメニューもちゃんとあり、食事もおいしかったと思います)


そこが開業した当初は、女性の参加者がいなかったので、合コンカラオケがしばらく開催出来ずにいました。


2ヶ月位して、店頭の手書きの看板に「本日合コンカラオケ開催します」っていう文言が書かれてから、周辺の住民は興味を持つようになりました。


合コンカラオケ開催といっても、早い話女性の参加者が集まれば、開催出来たのです。


ただ、開催するかどうかの情報は、1時間前に出されるお店の前の手書きの看板だけだったので、予約制とはいえ、開催するかどうかはギリギリまで分からなかったのです。


現在では、ネット環境が整っているので、かなり詳細に予約が出来て非常に便利な社会ですが、当時の時代背景としては、本当に情報が少なかったです。 


もし、現在に合コンカラオケがあったらどうだったのでしょう?


そんな事を思いながら、読んで頂けたらと思います。


 これは、自分がまだ実家に住んでした、1995年(平成7年)頃のお話です。


 合コンカラオケって何だろう?


 …と、思って頂いた方もいるとは思いますが、実際にあった店の様子、システムについて書いていこうと思います。(システムが分からないと話が(つな)がらないので…)


 (ただ)し、タイトルの、『日本初の合コンカラオケ』というのは、本当に日本初なのかどうかは定かではありませんが…。


 今や、出会い系と呼ばれるものはいろいろありますが、その中でもあまり知られていない部類だと思います。


 この店は、大通り沿いに、『日本初の合コンカラオケ』と大々的に看板で宣伝(せんでん)してはいますが、普段はごく普通のカラオケ店なのです。


 では、それがいつ「合コンカラオケ」に変身するかというと、週末と土日祝日(GWとお盆、年末年始は除く)の夜18時以降になり、店の前に蛍光ペンで書かれた派手派手しい手書きの看板が出ると、受付スタートなのです。


 ただ、合コンカラオケに参加するのには条件があって、男性2人組か3人組、または女性2人組か3人組だけが受付けする事が出来ます。


 更に言うと、完全予約制で、予約の時間帯は18時~20時迄、または20時30分~22時30分迄の2種類のみとなります。


 ここで、よくある質問ですが、


 1、「合コンカラオケ」って、料金はかなり高いんではないの?


 2、1の延長的な質問で、後で(こわ)い兄さんが出てくるんじゃないの?


 と、いうのをよく聞きますが、回答します。


 1の回答をします。


 合コンカラオケの料金は、2時間で1人1470円で、ワンドリンクとポッキーが1部屋に1つグラスに入れられて付いてきます。(合コンカラオケでない時は、2時間で1人1000円でワンドリンク付き)


 2の回答をします。


 受付けは、気の良さそうなお兄さん2人で、ただの夜カラオケと比較(ひかく)しても、べらぼうに高い金額ではなかったです。(それでも高いと言われれば仕方ありませんが…)


 本題に戻ります。


「合コンカラオケ」とは、ありますが、最初から2vs2か3vs3の男女のグループが同じ部屋でカラオケをするのではありません。


 仮に、男性2人組でお部屋に案内される場合は4人部屋に、男性3人組でお部屋に入る場合は6人部屋に案内されます。


 同様に女性の場合も同じで、入室人数×2倍のお部屋に案内されます。


 いざ、店に入ってから、合コンカラオケにエントリーするには、まずは入室したお部屋の真正面(ましょうめん)にある、エントリーボタンを押します。(直径(ちょっけい)10cm位のけっこう大きいボタンです)


 すると、その部屋の監視(かんし)カメラが回り始めます。


 監視カメラの映像(えいぞう)が、その部屋の、合コンカラオケ専用(せんよう)モニターに(うつ)し出されます。


 ちなみに、その専用モニターは、男性側5台、女性側5台の計10台あり、(かべ)一面に(そな)え付けてありました。(カラオケの機材とディスプレイは、また別に有ります)


 そこで、ただ普通にカラオケをしていても、普通に2時間経って終わりになりますが、男性側の2人組または3人組、女性側2人組または3人組は、各々(おのおの)品定めをして、合コンカラオケに持ち込めるように、いろいろ工夫をしなければならないのです。


 余談(よだん)ですが、当時は歌を練習するのに、ネットを見て簡単に練習出来る訳ではないから、CDやカセットを繰り返し()いて、頭に(たた)き込んで覚えたのです。


 低い声の男性が、無理に高い声を出して、(のど)を痛める方も相当いました。


 好きな曲が、歌える曲ではない…という事が、分からなかったからかも知れません。


 車を持っている人は、デッキで再生して何度も練習出来るので、歌が上手な人が多かったです。


 カラオケブームの前から歌が上手な人にとっては、合コンカラオケは歌で魅了(みりょう)してモテるチャンスだったと思います。

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