メモリー
最近、断片的に昔を、ふと思い出すことが多々ある。
あることに興味があり、そこに募った人達で、とあるドキュメンタリー番組を見ていた。
両親は耳が不自由で、その子供が、耳が、うまく聞こえないという事実があった。
母親が、その時、子供に聴覚を良くする手術を受けさせようか、と自分が、よく参加している耳の不自由な方々のコミュニティーの人達に相談するのだが、回りは、皆、大反対する。
聞こえないのが、そんなに悪いことなのか?!と。
母親は、すごく悩んだ表情で、
「子供に、もし可能から、音のある世界を、楽しんでもらいたいの」という主旨の発言を、そのコミュニティーの皆に述べる。
私は、その後、結局、その子が、そのような手術を受けたのか、どうかを覚えていない。
そのドキュメンタリー番組では、そこまでを放映していなかったかもしれないし、単に私が、その成り行きのラストを記憶していないだけかもしれないが、
私が、そのドキュメンタリー番組を見たのは、かれこれ、十数年前のことである。
アメリカにおける、ドキュメンタリー番組だったと思うが、それすら、私は100%、そうだったとは言い切れない。
疑わしきは、私の記憶である。




