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花詩集  作者: 葵枝燕
31/37

霞草

あなたを優しく包みましょう


あなたの輝きが増すように

あなたの輝きを邪魔しないように


私自身が目立たなくてもいい

この先ずっと脇役でもいい


あなたが人一倍輝ける

その手伝いができるなら


私の手で

あなたの光を強くできるなら


“私”を見てもらえなくてもいい

地味だといわれてもいい


大好きなあなたを 見てほしいから

大好きなあなたを 見ていたいから


私は

優しく あたたかく

あなたを包みましょう


目立つこともない

主役になれない


それでもいい


あなたを誰よりも輝かせてみせる


それがきっと

私にできることだから

カスミソウ(英名:baby's breath)

ナデシコ科カスミソウ属の花。別名、ハナイトナデシコ、ムレナデシコ(群撫子)、ジプソフィラ。四月から七月にかけて、白色や淡桃色や桃色の花を咲かせる。原産地は、ヨーロッパ、アジア。花言葉は、清い心、深い思いやり。


 以上、第三十一回「霞草」の解説でした! 今回は、花そのもののイメージでしょうか。花束の中にあって、カスミソウはどうしても“引き立て役”な感じがしたので。

 でも実は、カスミソウだけを贈ることもあるそうなんですよ。男性が女性へカスミソウの花束を贈るとすると、「いつまでも今のままの、清らかな心でいてほしい」という思いが込められているそうです。逆に、女性が男性へカスミソウを贈るのは、自身の真心を相手に託すのだそうです。主役になれない花だと思っていたけれど、そうではないのだなと思いますね。

 約五ヶ月ぶりの更新となりました。ストック不足と、別作品の更新に追われていた所為ですが、お待たせして申し訳ありません。

 それでは、また次回お目にかかれますように。

 葵枝燕でした。

――――――――――

参考資料

・中山草司監修『花言葉物語 贈る花に想いをこめて』、永岡書店、[一九九〇年]

・立原えりか文、もとなおこ絵『花ことば 花ものがたり別巻』、小学館、一九九四年

・浜田豊著『花の名前 —由来でわかる 花屋さんの花・身近な花522種—』、婦人生活社、[二〇〇〇年]

・金田初代文、金田洋一郎写真『持ち歩き! 花の事典970種 知りたい花の名前がわかる』、西東社、[二〇一五年]

・二宮孝嗣著『美しい花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ』、ナツメ社、二〇一五年

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