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花詩集  作者: 葵枝燕
20/37

百合

わたしの所為(せい)


わたしが 自分を守るために

わたしが 白く居続けるために

あなたを遠ざけてしまったのね


あなたの想いに気付いていたのに

わたしは結局 自分自身が一番大事だった


あなたのこと

誰よりも大切にしようと思っていたし

誰より大切だったわ


でも 全てはもう遅いのね


あなたはいない

それが 今のわたしに残った全て


白いこと 清らかでいること

わたしはそれを求めた


結果として 今も守られているはずの白

そのはずなのに この気持ちは何?


白くなんてない 清らかでもない

この気持ちは それでも純粋に

あなたを求めるわたしの心


自分を守る それだけのために

犠牲にしてしまった 愛しいあなた


全ては遅く 時は元に戻せない


それならわたしは

この清い白を 永遠に守り続けよう


それがきっと あなたにできる唯一の償いだから

ユリ(英名:lily)

ユリ科リリウム属の花。別名、リリウム。五月から八月にかけて、白色や黄色や橙色などの花を咲かせる。原産地は、北半球の温帯地方。花言葉は、純潔、威厳、無垢。


 以上、第二十回「百合」の解説でした! 今回は多分、花言葉の「純潔」から作ってみたと思います。自身の純潔を守るために、他人を遠ざける――そんなイメージです。

 さて、第十八回「芍薬」から今回の「百合」までの順番の法則、わかりましたでしょうか? 正解は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、というわけで、その順にお送りしてみた――でした! 花にたとえて美人の姿と所作を形容することば、だそうです。

 今回で記念すべき二十回目です。他にも使いたい花はあるので、とりあえず次は三十回目を目指します。

 読んでいただきありがとうございます。今後とも、読んでいただけると嬉しいです。

――――――――――

参考資料

・浜田豊著『花の名前 —由来でわかる 花屋さんの花・身近な花522種—』、婦人生活社、[二〇〇〇年]

・金田初代文、金田洋一郎写真『持ち歩き! 花の事典970種 知りたい花の名前がわかる』、西東社、[二〇一五年]

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