芍薬
もっともっと あなたといたい
できるのなら もっと近くで
でも そんなことをしたら
私はきっと 何をすることもできない
あなたと言葉を交わすだとか
あなたに触れることだとか
何一つ できはしない
あなたがそこにいるだけで
私の中で何かが止まる
高く大きく鳴る心音だけが
ただただ動き続けてる
そばにいたい
会話をしたい
触れたい
言うのはこんなにも簡単なのに
こんな私を あなたはどう思うだろう
あなたを見ていたいのに
あなたから目を逸らす
伝わりにくいこの感情は
膨らんだまま ここにいる
大好きよ あなたが好き
そう伝えられたらいいのに
シャクヤク(英名:Chinise peony、common garden peony)
ボタン科パエオニア属の花。別名、エビスグサ(夷草)、カオヨグサ。五月から六月にかけて、白色や黄色や桃色などの花を咲かせる。原産地は、中国北部から朝鮮半島。花言葉は、恥じらい、はにかみ。
以上、第十八回「芍薬」の解説でした。多分、花言葉の「恥じらい」から作ってみたと思います。
今回から第二十回までの三作は、意図してこの順番にしていきます。多分次回で、「ああ、なるほど」って思う方もいるかもしれません。詳しくは、第二十回の後書きにて書こうと思います。
もうすぐ、現段階の目標を達成できるので、不定期ながらも更新頑張ります。
読んでいただきありがとうございます。また引き続き読んでいただければ嬉しいです。
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参考資料
・浜田豊著『花の名前 —由来でわかる 花屋さんの花・身近な花522種—』、婦人生活社、[二〇〇〇年]
・金田初代文、金田洋一郎写真『持ち歩き! 花の事典970種 知りたい花の名前がわかる』、西東社、[二〇一五年]