篝火花
一月だというのに、あまり寒くないような、でもやっぱり寒いような……な今日この頃。
こんにちは、葵枝燕でございます。
連載小説ならぬ連載詩を始めます。テーマは、花です。花の名前、色や形、花言葉から詩を作っていこうかと思っています。一時期よくやってたのですが、久々にやってみようと思います。
毎回後書きにて、その花の解説など書いていく予定です。
それでは、はじめます。
あなたが道に迷うとき
その足下を少しでも照らしたい
あなたが闇の中でうずくまっているとき
顔を上げて少しでも笑みを見せてくれるような光になりたい
小さな小さな明かりだけど
きっと あなたに希望を与える
そんな存在になれたらいい
どれだけ小さな灯火だとしても
すぐに消えてしまいそうに頼りなくても
真っ暗な中に一つだけの光になりたい
暗い暗い闇の中で迷って動けない
そんなあなたを
僅かでも元気づけられたなら
そんなあなたに
笑顔を思い出してもらえたなら
私はきっと それだけで幸せです
シクラメン(英名:cyclamen)
サクラソウ科シクラメン属の花。別名、カガリビバナ(篝火花)、ブタノマンジュウ。十月から四月にかけて、赤色や紫色などの花を咲かせる。原産地は、地中海沿岸や中近東。花言葉は、内気、はにかみ。
以上、第一回「篝火花」もといシクラメンの解説でした。和名のカガリビバナがかっこよかったので、詩にしてみました。
ちなみに、篝火とは、夜間に照明や漁などのために燃やす火のことで、古来の照明具の一つです。そこから、道に迷って途方に暮れている人を、あたたかくやわらかく包み込む小さな灯火を連想してみました。
本当は今回のように季節にあった詩を届けられればと思うのですが、多分季節感ガン無視でお届けすることも多いと思います。そこはご了承ください。
では、今回はこの辺で。次回も読んでいただけると嬉しいです。
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参考資料
・国吉純監修『想いを贈る花言葉 ちいさな花物語』、ナツメ社、二〇一七年