「ようこそ」
初めましてこんにちは。本格的な自己紹介は後書きにて。
プロローグのような物ですが、物語に関わる部分は大してありません。適当に流し読みしていて下さい。
西暦2009年、名も無き彗星が太平洋の中心に落ちた。
世界中の科学者達がそれを求めて太平洋に船を走らせたが、最初に発見したのは科学が発達していた国々ではなく、意外にも日本だった。正直に言えば、発見したのは単なる運だったりする。
鈍色に光るその大きめの彗星を日本の船は何とか持ち帰り、当時の技術を全てつぎ込んだ。それの影響でちょっとばかり日本の経済が傾いたりしたが、それにより得られた力を考えれば些細な事であった。
それは人間をミュータントに作り替えてしまうトンでもない代物であり、そのミュータント達は科学では説明のつかない事を平然とやってのけた。その辺りは大宇宙の神秘だとか、宇宙人のプレゼントだとか、当時はそんな言葉で片付けられた。
一応、この彗星の情報には規制をかけ、他国には漏れないようにしていた。まあ無駄だったのだが、ミュータントを恐れて無理矢理奪い去ろうなんて事は無かった。
そのミュータント達の力によって日本は飛躍的な進歩を遂げ、数年もすれば誰もが夢見た未来都市が完成してしまっていた。人工知能を搭載したロボットだとか、空飛ぶ車だとか、誰かは想像したような物は大体揃ってしまった。彗星がもたらした力は、存外大きかったようである。
しかし、そんな未来都市を収めるには日本は小さ過ぎた。四次元空間なんて技術も完成してはいたが、それでもちゃんとした土地として、日本は小さかった。ならばどうするのか?
早い話、略奪である。ミュータント達の非科学的な能力と、ロボット達の科学的な技術により他国はことごとく壊滅。世界中の国々は統合され、一つの日本という国となった。これにより、日本は掛け算をしたように飛躍的な進歩を遂げる。
現在、20XX年。遂に太陽系を支配してしまった日本国は、そこでひとまずの技術の進歩を止めて落ち着きを見せた。彗星の力を使ってやんちゃをしたが、調べ尽くして成果がさっぱりになったのだろう。事実、彗星は人をミュータントにする力はあるものの、それ以外の成果はここ十数年見付かっていない。
しかし、成果は無くとも結果はしっかりと残っていた。水金地火木土天海、ついでに冥の全ては整備され、人が住める環境を作られている。更に惑星間を瞬間的に行き来出来る、いわゆる『ワープポータル』、『転移装置』なんて物も存在している。太陽系はもはや、日本国の領地なのだ。
……そうそう、ミュータントの説明をしよう。
ミュータントは簡単に言えば超能力者だ。身体から火を出したり、身体の質を変えたり。個人に能力の差はあれど、その種類は無限大。無限大だからこそ、日本が発展したのだが。
上の偉い方々から、ミュータントの能力によって二つ名のような物を頂いたりする。が、正直痛々しい名前だ。もしかしたら、偉い奴らは子供なのかもしれない。
このミュータント、実はなりたいと思えば誰でもなれる。それでもならない者はノーマルと呼ばれているが、この者達の評価は賛否両論。貶す者も居れば、慕う者も居る。
ミュータントの子はミュータントではなくノーマルとなったり、ミュータントがノーマルに戻ったり、ミュータントのみがかかる病気があったりと、この辺りはまだまだ謎が多い。
解明されるのは遠くはないだろうが、出来ればさっさと解明して頂きたい。君達に説明を続ける私だってミュータントなのだから…………ん、二つ名? 私は『傍観者』と付けられたよ。結構気に入ってる物だがね。
さて、説明はもう充分しただろう。これからは『傍観者』の私と共に、この世界を見ていくとしようか。
……混ざりに行きたい? それは君の自由だ、好きにすると良いさ。ただ、私に言われても困るのでな、奴に頼んでくれ。奴が誰かって? 知らないよ、それは君が探すんだ。私はそれを傍観するから。
まあ、案外望めば向こうから来るかもね。
さ、もう行くよ。準備は出来たかな?
私からはぐれないようにしてくれよ。迷った奴までは面倒を見れないんだ。
良し、じゃあこっちだ。目を離さないようにね。
ようこそ、少年少女の超未来暴走劇へ。歓迎するよ、諸君。
初めまして、天の空なのか色の空なのか分からない空の字を持つ空椿、略して天色の空椿です。この度はこの小説を目にして頂き、誠にありがとう御座います。
あらすじやタグにも掲載してますが、この小説には自重無し、グダグダ成分が含まれます。また、今後新キャラなどがぽこじゃか出て来ます。
更に言えば、この小説では地の文が語り手による実況のような感じです。好きではない方、嫌悪感を示された方はご注意下さい。
とまぁ、注意書きはこれくらいにします。あまり最初からグダグダしてもいけないので、今回の後書きはシンプルにしときますね。次回から多分私の本気が見れますので、覚悟して下さいな。
では、失礼しますノシ