甲賀忍法帖
エナジードリンクがおいしい日は栄養不足。
???「水のように優しく 花のようにはげしく」
僕は忍者だ。甲賀の忍者。なんで忍者なのかと言えば、中学生の時にバジリスクタイムが流行って同じ部活の佐藤君と一緒に踊っていたら、急に転生してしまったのだ。
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「ここはどこ?」
???「宿命られた 二人を 葵闇が 裂いても」
東京には山がなくて、雨は酸性雨で、酸性雨というか、雨が口に入ったこともあるし、だから、舐めたこともあるけど別に酸性なのかどうかは知らん、でも中学社会でやった感じ都会の雨は酸性らしい。そういうことで言うと、ここは山しかなくて、降る雨は中性で美味しい(?)
振る雨は中性で美味しくて、時代もまた中世?
というか水はうますぎて、中世こえてアルカリ性という説まである。
ぼくは小学校の時に、高校生がタイムスリップして織田信長になるというドラマを見たことがあってなおかつそれを4周しているし映画版もDVDを買っているくらいだから、急に情景が変わっていつもの中学校じゃない場所にテレポート?してしまったとき、これはタイムスリップだとふざけてそう思った。
でも、なんとなくタイムスリップな気がした。ちなみに、佐藤はいない。でも佐藤も一緒にバジリスクタイムの例のミームのダンスをしていたから、一緒にタイムスリップしたのかもしれない。でも佐藤はここにいないのだから、きっとほかの場所に転生していて、だとするとドラマで言うところの7話とか8話くらいになったら衝撃の再会を果たすのかもしれない(・∀・)ニヤニヤ。
とりあえず雨が寒い、とりあえずこの状況がやばいということを理解している。
???「水のように優しく 花のようにはげしく」
あそうだ、そういえば、甲賀忍法帖、だったよな、バジリスクタイムのあの歌。そうだとしたら、ここは、甲賀…?
なんてね。考えすぎだよ。これはきっと夢だし、ぼくは明晰夢、つまり夢の中でこれが夢だと理解しながら夢に意識がある状態、を何度も経験しているから、これはきっと久しぶりの明晰夢だ。
もしそうだとしたら、どうだろう。ぼくは、今日、さっきまで、陸上部で、放課後の練習をしていて、ぼくは長距離で、走り終わって、短距離の佐藤君が100mの練習をさぼっていて、それでちょうど中学校の昇降口の外でバジリスクタイムを踊っていたんだ。
急に寝る理由がない。夢だとしたら、どうして現実世界の自分は夢を見ているのかよく分からなかった。
起きろ、起きろ、現実世界の自分、これは夢だぞ…
うーん、起きない。起きないというか、目の前の視点は変わらない。つまり、謎の山奥で、雨が降っていて、周りには木と、木と、木と、つまり森。空は薄黒い雲、雨。落ち葉が沢山、雨はずっと降っているのかもしれない、足元は泥まみれで。
陸上部の格好のままだ。中学校の体操服と、いつもの運動靴。半袖短パン。何年何組だれだれ、みたいな体操服の胸のところに書くやつもしっかりある。タイムスリップとか転生だとだとして、現地人はこの文字が読めるのだろうか。我ながらきれいな楷書である。
というか、謎の勢力に連れ去られて、放置されたという可能性もある。時間軸は現実世界のままで、自分は夢じゃなくて、本当に現実の自分で、でも先生に嫌われていたとか、友達に嫌われていたとか、面白がられて、とかで、車に乗せられて、山奥に放置。
いや、ここは北朝鮮で、拉致られた可能性はないか。でも、ぼくの中学校は日本海側ではない。千葉県である。日本列島で見たらどちらかと言えば太平洋側だし、そもそも銚子とか九十九里浜とか勝浦とか館山とかそういう海沿いの地域でもない。拉致るとしたら太平洋側ならアメリカ?!だし、でもアメリカが拉致とかするわけないし、そもそも海沿いじゃないのに拉致るわけないか。よって、拉致の線も却下。
車で山奥に置き去りにされたとして、あれ、俺ってお笑い芸人だっけ?
水曜日のダウンタウン?それとも、東海オンエアの企画?
じつは中学校で部活中に佐藤君とバジリスクタイムのを踊っていたという記憶は本当だけどそれは中学時代の自分の記憶を思い出しているだけで、現実世界の今の自分はとっくに成人済みでお笑い芸人とかユーチューバーの可能性もある。あ、でも違うか。身長が何となく現実世界とおんなじ感じだ。よって、この線も却下。ぼくはまだ中学二年生だ。
自分がいろいろ考えたところでとりあえず誰かに助けを求めないといけないということは理解していた。結局人間、陰キャでもコミュ障でもHSPでもうつ病でも何でも、本当の意味で一人で生きていけるのはナスDくらいか。
もういい、とりあえず最悪の状況を仮定してタイムスリップしたということにしよう。幸運なことに、ここは道なき道みたいな場所の上だった。山奥の、謎の道の上。つまり、どこに歩けばいいかは天祐か、確定していた。この道のこっち側かあっち側の2パターンだ。
素晴らしいことに、こんな山奥の入り組んだ道なき道、崖沿い、人2人くらい?馬1匹くらい?ちょうど通ることのできる必要最低限の街道な気がした。調整の山奥の別に整備はされてはいないけど使う人もいるにはいるくらいの道だ。雨は強まった。土砂降りの中でもかろうじて道のさきを目で追う。こっち側よりあっち側の方が、山を下っている感がある。太陽は出ていない、というか曇りすぎていて見えない。昼間だと思うけど土砂降りで結構暗い。寒い。
山を下った方が人の家とか何かがあるかもしれないから、下ることにした。
靴の中にしみ込んだ雨が冷たくて足の指の先の感覚がない。一歩一歩歩くたびに靴下に染みた雨がグチャ、ってなって嫌だ。最悪。身体感覚は妙にリアルすぎて夢ではない気がした。難波のことも、夢のまた夢。
多分、夜になった。結局何もなかった。でもずっと山の中。寒い。死んだ。雨は止んだ。水が寒い。低体温症。死ぬ。死んだ。\(^o^)/オワタ。
いや、死んじゃだめだ。僕はあきらめなかった。
もう少し歩こう。しかし暗すぎて何も見えない。それでも歩くことにした。なにも意味が分からない。
本当にやばいときは、意味とか考えない。意味を考えるのは、まだ余裕があるときだ。
動物とかいたらいやだな、喰われる。てか、虫も嫌いだからい、いやだ。しかし虫はいない、ラッキー。
転生とかタイムスリップものとかなら大抵、少し歩いたら現地人居るだろカス。やけにリアルすぎるんだよ。
火とか起こせば、いいのかな。でも、火とか中学の実験でおこそうとしたことはあるけど、結局つかなかったし。てか、めんどくさいし、地面ドロドロだし、てか結構蒸し暑いぞ。6月か?
てか、のども乾いたすぎる。道から外れて。斜面の下に水の音がするからきっと川みたいなのは流れていると思うのだけれど、ここで斜面降りるときに滑落したら確実に死ぬ。滑落しなくても、山の中で道をそれてこの道をうしなったら、まずい。よって水を飲みに行くのは却下。でも、川のところまでおりて、下流にずっとたどってみたらどうだろう。それもいい。
あーでも、ここまで道を歩いたのだから、だめだだめだ。パチンコにお金をつぎ込んでも何も出なかったからもっとつぎ込んでやめられない人みたいになってる。サンクコストの誤謬というやつである。
山を下っているのかよく分からないが、上ったり下りたりしてわからん。一つ良かったのは、雨は寒かったけど、気温自体は寒くない。服も乾けば低体温も戻るか?!(依然として、足の指の感覚はないままだが。)
とりあえず、座って休みたいけど、地面がぬかるみしかない。お尻が汚れる。ドロッとしていて最悪。死ね。やはり、歩くしかない。
メンタルが最悪だ。終わり。死にたい。でも歩かないといけない。歩く。
無理だ。気持ち悪いけど、今日は寝よう。床も服もメンタルも全部グチャグチャだけど、寝よう。
グチャ、うわ、お尻が冷たいし体操服に染みこんで肌に泥の温度がやってきた。最悪だあ。道は山の斜面を削ったみたいなところで、足を踏み外すと滑落する。斜面に腰かけて寝ることにした。寝相が悪かったら滑落して死ぬ。
しかしそれは大丈夫だった。なぜならそもそもほとんど寝れなかった。
結局朝になった。意識があるのかないのかギリギリなところでウトウトしていた。それでも気持ちは真夜中よりはよいのかもしれない。なぜならポカポカ。太陽が出て、空が青い。明度というか彩度が高い。濃い青だ。日焼けするタイプの日差し。絶対夏だ。じめじめする。\(^o^)/オワタ。
さっき起きて風呂入って、イヤホンつけてスマホでYouTubeミュージック開いて甲賀忍法帖おススメで出てきて聞きながら、パソコン開いてなんとなく小説家になろう開いた結果こうなった。




