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部屋に二人  作者: 老川
第四章

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12月21日(金)#2

「たびたびすみません。もう一度お話をお伺いさせていただけますか?」


 黒川と薫が訪れたのは、事件現場の隣人、神谷悠真の家だった。


「…またですか。わかることは以前全てお話ししましたよ」


 神谷は以前と同様、警察の訪問を疎ましく思っているようだったが、素直に扉を開き話を聞く体勢を作ってくれた。


「ありがとうございます。お隣の三浦さんとはあまり親しくなかったんですよね?」


「はい、たまに顔を見る程度でした」


「部屋に上がったりしたこともないと」


「そうです」


「お隣から物音を聞いたのは何時ごろでしたっけ?」


「夕方です。時間までは分かりません」


「言い争いのような声や大きな物音は耳にされていない?」


「前もそう言ったと思います」


「すみません、確認ですので。夕方に耳にした音はどんな音でしたか?」


「どんな音と言われても…」


 神谷は焦れたのか、どこか落ち着きのなくなってきた様子で応じた。黒川は淡々とメモを取りながら質問を重ねる。


「大きいとか小さいとか、何か覚えていることがあれば教えていただきたいんです」


「そんなに覚えていることはありません。ただテレビの音が続いていて迷惑だなと」


「テレビの音ですか?」


「もういいでしょう。今日はもうこれで」


 そういうなり神谷は無理やり扉を閉めた。あっけに取られる黒川と薫に鍵をかける音が届いた。


「怪しいですね」


 薫がこちらに顔を向けた。


「ああ、令状の準備をしてくれ」


 それだけ告げると黒川は薫とともに神谷の部屋の前を去った。

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