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再度ホールで勧誘☆

 翌朝また再会出来る事を願い、皆で3人を送り出した。是非今度も一緒にPTを組みたいもんだ。



 見送ってから朝の片づけを皆にしてもらい、その間に俺はまたPTメンバーを探しに行く事にした。

 やっぱりこういう時間を減らす為にも、今後の為にも、固定で8人PTを早く組みたいなぁ。

 そういえば・・・PTとかの2つ名ってついたのかな?前にギルドに寄った時はまだなかったけど、どうせ付けられるなら変な名前じゃないと良いな。

 でもそういう名前って、例え格好良くても40のオッサンだった奴には恥ずかしいよな、きっと。その気持ちはワニとなら分かち合えそうだけど、他のPTメンバーには伝わらないだろうな。



 さて・・・ギンナルさん達の様に、朝のこの時間にPTと別れた人に声をかけても村へ帰ってしまうからな。先々顔見知りになっておけば、またここに来た時にPTに入ってくれるかも知れないが、そんな悠長に勧誘してられない。俺がここで見つけられないと、またまったりゴーレム狩りになってしまう。

 昨日あれだけ砂狩りしてたのに、今更ゴレ狩りは嫌だ。人が揃わなければ仕方がないが、なんとしても揃えたい。



 ホールをキョロキョロ見渡しながら歩くが、当たり前だが帰る人達と行く人達しかいない。このタイミングでPTを探す人は稀なのかもしれない。

 丁度PT解散したりするのを見つけられれば良いのだが・・・中々居ない。俺は早く狩りに行きたいんだ。もはや病気な気がする。

 3次職になって落ち着いた時に、観光へ行ける気持ちになるかな・・・この調子だともっと上を目指して、休まない様な気がする。

 ゲームの時の方がよっぽどまったりしてたな。


 でも、このリアルな世界で大好きなゲームの様な事を出来るのは、滅茶苦茶楽しいのだ。

 ゲームでもあれだけ楽しかったのに、この世界で生きている人達と実際に会話し、自分の身体を使って狩りが行える。

 とてもじゃないけど、狩りをしてレベルアップする喜びを我慢出来そうにない。

 レベルアップすると、はっきりと自分が強くなった事を体感出来る。筋トレして力がついてそれを体感出来るよりも遥かに分かりやすいから、レベルアップに憑りつかれてると言っても過言ではない。出来ればこのままこの世界を楽しみ、一緒に過ごしてくれる仲間を増やし、固定PTだけではなく血盟を設立したい。


 血盟特典でエンチャントがついたり、クランハウスが手に入れられる様になったりの特典があったが、それよりも今のメンツとこれから増えるであろう人と、繋がりが出来るのは純粋に嬉しい。もちろんPTと一緒で血盟員になっても抜けたり、入ったりは出来るが入る方も勧誘する側も気楽には出来ない。まぁ就職みたいなもんかな。

 会社に入社する時は骨をうずめるつもりです!と言って入り、すぐやめてしまう人も居るからな。それと変わらない。

 血盟=血の繋がりを持った様に絆が出来る。みたいなイメージを持っていたが、この世界でも同じなのかね。


 いかん、こんな事を考えている場合ではない。色んな理由を含めて、早く人を見つけよう。



 しかし、結構人が減ってしまったな。皆狩場へ向かったのか、既にPTが数えられる位しか居ない。これは勧誘をするのは難しいかもしれん。

 そう思っていたら、何やら騒がしくなってきた。残ってるPTが揉めているのか?



「お前のリチャージじゃ、俺達回復出来ないんだよ。レベル差があるからな。今このPTは平均レベル45位。お前がレベル35だろ?ヒールは効くけどさ、それだけじゃ困るんだよ」

「分かりました・・・昨日はPTを組んで頂きありがとうございます。姉と一緒に抜けますね」



 ふむふむ・・・どうやらレベル帯が合わなくて、リチャージが届かないみたいだな。レベル差5以上あると、どんどん回復量落ちるから10レベル差はキツイだろう。

 ただ、俺達のPTにはベストなレベルだ。これはお誘いさせてもらおう。ダークエルフのメイジとダークエルフのヒーラーかな?



「突然すみません、お早う御座います。私ハガネと申します。今少し話が聞こえてしまいまして。今うちのPTは平均で34~37レベル位なのですが、もし良ろしければお二人一緒に来ませんか?」


「え、良いんですか?もし良ければ入れて欲しいです!」


挿絵(By みてみん)


 そう答えたのは妹のヒーラー、シリエンオラクルかな?の方だ。ダークエルフなので、妖艶な雰囲気と言いたい所だが、快活な人で綺麗と言うよりは笑顔の感じもあり可愛い人だ。

 ギンナルさんと同じ装備なのか白い法衣っぽいのと・・・中身はさすがのダークエルフだな。

 胸を隠す布と、普段隠れていればいいんでしょ。と、言わんばかりの前掛けの様な腰元迄切れ目の入った短い赤い布。それにガーターベルト・・・かな。これは非常に良い!それにヒールとは。ここダンジョンでしたよね?その恰好で戦えるのは流石のファンタジーだな。ますますファンタジーが好きになった!



「願っても無い話しです。是非宜しくお願いします」


挿絵(By みてみん)


 姉の方はダークウィザードかな。アリアがヒューマンの攻撃職のメイジで、お姉さんはダークエルフの攻撃職メイジだな。

 胸もとても攻撃的だ。妹よりも長いスカート?の様な物は履いているが、結局腰元迄切れ目が入っている為、下着を隠す上であまり意味をなしていない。黒っぽい・・・ローブとは呼べない位上の布面積が少ないが、見た目的にはきっと魔法攻撃力上昇の効果が付いたローブなんだろうな。

 笑顔がどこか挑発的にも見える為、妖艶と言いやすい。


 双子なのか、2人とも白髪でロングヘアーの赤目だ。アリアと同じ赤目だが、こちらはヴァンパイアの様に妖艶さを醸し出してるので不思議だな。いかんいかん。こんな事を考えてないで、早くPTに連れていこう。またハクに呆れられてしまう。



「良かった。今後1人見つけたら出発しますので、その間に準備をして頂けると助かります。そういえば、お名前を伺っても宜しいですか?」


「はい!私はユイ、姉はミイです。お願いします!」



 とりあえず、2人を確保する事が出来た。シリエンオラクルならエンチャントのエンパワーがあるから、メイジとはとても相性が良い。エンパは魔法力を1.5倍にしてくれる補助魔法だ。

 エンパワー、ルーツ、リチャージは使えるとの事なので、とても助かる。


 姉のミイさんはダークウィザードという事で、使えるスキルを確認した所、ツイスター(WSの上位単体風魔法)、ポイズンクラウド(範囲毒魔法)、シャドウスパーク(単体闇魔法)が使えるとの事。

 種族としてダークエルフは攻撃力、魔力が高いのでアタッカーにはとても向いている。これで殲滅迄の時間が短くなるかもしれない。



 後1人・・・何とか見つけて砂狩りへ行きたいが、中々丁度良くは居ない。早く見つけて出発せねば。

ユイとミイの画像をのせました。

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