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レイドボス討伐  PT編成

少し投稿が遅れてしまいました。

 流石に人数が多いのと、ギンナルさんと一緒に来た60人はギンナルさんも結構信頼出来る人達との事なので、集団で話して面談終了とした。

 質疑応答をしたり多少はサシで話をしたりしてみたが、確かに少し変わった人とかは居たが、和を積極的に乱すような人は見かけなかった。

 もちろんちゃんと話をしたら、怪しい人も居るかもしれないが、この血盟の人達の人柄を信じてみようと思う。

 冒険者ギルドに追加で1PT(9人)の応募があり、残り9人の募集となった。新しくPTで申し込んでくれたところは、熱い人達だった。

 俺たちの手であいつを倒してやる!!と、大分テンションが高かったので、逆に不安になったが少し話してみると良い人達だったので安心した。きっと大丈夫だと信じよう。



 残すところ後9人か、もう少しだな。テンション高めなPTは、ちゃんと個別面談したところ問題無しだった。少しほっとした。



 冒険者ギルドには多少問い合わせが入ったりしてるようだが、確定には至らず。まぁ誰しも死にたくは無いよな。良く今の人たちは集まってくれたもんだ。

 一応面談したり、食事をしたりして多少は顔と名前を覚えたが、正直情が涌いてしまう。もちろん誰も死んで欲しくはないけど、俺達含め死ぬ可能性はある。

 その事ももちろん説明はしたが、参加してくれている人たちはそれ込みで考えてくれていた。参加理由を聞いたら、レアドロップへの期待と多少の栄光。それと俺に対しての恩返しとか言われている。

 恩返しも何も、恩を与えた記憶も無いのだが、クルマーの塔での死者激減が、沢山の人に良い印象を与えたみたいだ。

 アドバイスをしたからと言って、それを実行するかどうか、上手く行えるかどうかは本人次第だから、俺は余り関係無いと思っているが・・・やはり、そう感じてもらえ、それを伝えられると嬉しくなる。

 


 消耗品の確認を戦乙女のメンバーに任せ、PTの組み合わせを楽園の管理者達に任せた。ハクとワニがメインで行ってくれているが、流石に2人では追いつかない。

 基本的には血盟で20人単位のPTにした方が、エンチャントや連携を考えると間違いなく良い。だが、そんな都合よくプロフィットやエルダー、シリエンエルダーが居る訳ではない。

 それに加えて、ソードシンガーやブレードダンサーも、1PTに1人は欲しい。最低限でも歌、踊りのどちらかを入れておきたい。


 今回のPT構成としてはメインのオルフェン盾PT×1、眷属盾PT×2、オルフェンアタッカーPT×4、眷属アタッカーPT×3、予備戦力PT×1で計99名+αで構成する予定だ。

 うちはもちろんメイン盾を行う。セラはソードシンガーであって、盾職ではない。本来であれば、レイドボス討伐のメイン盾と言えば純粋な盾職が行うべきところである。

 ヒューマンファイターのパラディン、エルフファイターのテンプルナイト、ダークエルフのシリエンナイトが純粋盾職で、今回の参加メンバーの中にもちろんどの職も居る。

 だが、訓練場で皆の受けの技量を、各アタッカーに攻撃してもらい確認したところ、一番被ダメージが少なかったのがセラなのだ。

 少なかったと言うか、剣と盾で巧みに捌いて受け流し、足運び等の動きで躱し、何なら反撃迄入れていた。

 アタッカー達の攻撃を受けてもらった後に、純粋盾3職とセラで順番に対人戦を行ってもらった。オルフェンとの闘いは2足歩行の魔物なので、対人戦に近いところがあるから、多少の目安にはなる。

 結果としてはセラが圧倒し、勝利してしまった。


 昔から対人戦、近接格闘を好み、俺やワニ等とよく模擬戦を行っていた成果なのか?今日改めてセラの動きを見ていたら、既に俺に追いついている気がする。

 ワニにはまだ及ばないかもしれないが、フル装備で模擬戦をしたら・・・もしかして、今の俺だと負けるか?

 ちょっと気になり、メイン盾の選定がセラに決まった段階で、そのまま俺もセラに模擬戦を申し込んだ。大人げないとは思う。だが、見ていて楽しみになってしまったのだ。

 出会った頃よりずっと研鑽を積み続け、ここ迄強くなったセラと戦いたくなってしまった。


 セラへ模擬戦を申し込むと、相変わらず嬉しそうな顔で2つ返事だった。昔からそうだが、模擬戦大好きだな・・・。ま、人の事は言えないが。


 結果から言えば、俺は何とかセラを制圧する事は出来た。最終的に組み伏せ、動きを止められたので俺の勝ちとはなった。

 だが・・・正直かなり危なかった。俺がセラに勝てるのは───お互い様だろうが、今までずっと見てきて戦い続けてきたからだと思う。

 相手の動きを読む、という一点においては、まだ俺の方が多少は出来る様だ。もはやステータス・・・素早い動きや純粋な力では負けている。だから正面から殴り合いになったら勝てない。

 だが武術と言うのは、弱い人間が技を磨き、力の強い人間に勝てる様につくられたものだ。そういった意味では、この状況で勝つ事が出来たのは、いい経験になった。

 セラは負けて多少悔しそうにしたが、即笑顔になった。



「やはり、ハガネは強いな!!それでこそ、私も鍛錬のやりがいがある!」



 との事。これは・・・これからも負けられない。もしあっさり負けてしまう事があれば、セラの目標を奪ってしまう事になる。

 現実世界の師匠には、今現時点で魔法が使える様になった俺でも、全く勝てる気がしない。セラにもそう思ってもらえれば、日々鍛錬を積み重ねる張り合いになると思う。

 

因みに、見学してた人達は盾3職がソードシンガーに負け、そのソードシンガーを制圧したビショップを賞賛の眼差しではなく、何故か頭のおかしい者を見る様な目で見ていた・・・。

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