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メイジだから魔法覚えた

 何で木の籠手ごときが、600ゴールドもするんだ・・・。

 装備は後々!いいよもう、服と素手で。


 魔法を覚えよう!メイジの真骨頂である魔法!

 ファンタジーといえば・・・剣と魔法です。

 剣は御縁が無さそうなので、魔法を覚えまくろう。


 神の祝福をもう一度受け、教会へ→魔法GET→素晴らしい効率でレベル上げつつ、新装備ゲット!の、流れだな。

 そして今日こそは、おいしいご飯と温かいお風呂!

 人間らしい生活!テンション上がってきた!!

 さくっと上げちゃお♪



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 祝福されたメイジがそこにいた。



「よっしゃー!これで、魔法が手に入る!」



 嬉しいが、随分時間かかったな・・・。


 最初なんて1匹倒せば上がってたのに、今じゃLv4→Lv5迄、3時間もかかったぞ。

 いつまでもウサギ狩りしてる場合じゃないな。

 ゲームの頃より、大分マゾい。

 魔法を覚えて、装備を買ったら新狩場にいこう。


 いい狩場がないか、神父さんにでも聞いてみるかな。

 出来れば一撃狩りが出来る魔物だと、死ぬ可能性が低くていいんだが。


 ・・・そういえば、死ぬとどうなるんだ?


 デスペナ(デスペナルティ)あったよな。経験値ダウンと装備ドロップ。

 この装備ドロップが、かなりえげつない仕様だ。


 例えば今、新狩場へ行って死ぬとする。


・Lv5→Lv4の50-70%位迄経験値ダウン。

・もし籠手を買っていれば、籠手をドロップ(初期装備はドロップしない)。

・最寄りの村で目覚める。


 落とした装備を拾いに向かうが、装備が有っても死んでる狩場だ。

 最低1つは装備が無くなった状態で死んだ場所へ行き、回収。


 当然の如く死に、更に経験値ダウン・・・。一瞬で心が折れる。

 苦労して購入した装備を落とすのだ。

 高レベルになるとリカバリーが出来ず、引退する原因の一つでもあった。


 多分デスペナはあるものとして、死なない狩場でレベル上げしよう。


 こうしてデスペナを羅列すると、良くやってたな~。と思うが、この緊張感が良かったのだ。

 死んでも気にしない。じゃ、いつまで経っても、プレイヤースキルが上がらない。

 PTとの連携が上手くいき、ヤバい場面を切り抜けると・・・それはもう、楽しい。

 早くPT組みたいな!


 こっちの世界に来てから、まともに会話をしていない。

 独り言が増え、寂しい限りだ。可愛い娘には何処へ行けば知り合えるのか。


 村には俺と同じような、初心者?がチラホラいる。

 戸惑ってないところを見る限り、転生とかではないんだろうな。

 別にコミュ障とかではないが、俺も含め皆余裕がなさげで話しかけずらい。

 宿をとったら、食堂とかで話しかけてみるとするか。



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「神から新たな力を授けます。慢心する事なく、日々精進なさい」



 長かった・・・。

 メイジの癖に魔法が使えなかった。

 武器も無いから、ずっと素手だった。

 はたから見たら、とてもメイジには思えないだろう。


 村の中に居たメイジっぽい方々は、例外なく杖とローブを装備してた。

 ファイターらしき人は、何かしらの武器と鎧を着ていた。

 きっと家を出て、冒険者になるのに家族からの支援か、バイトでもして購入してるはずだ。


 当たり前だよね。

 死ぬかもしれないのに、普段着+素手とかありえないし!


 ま、そんな生活とはおさらばだ。


 これからは華麗に魔法を唱えつつ、接近したら近接格闘のハイブリットメイジだ! 

 その為にも、良い狩場教えて下さいね、神父様。



「ふむ。この草原の次と言えば・・・村の北にある、森ですね。ウサギはいませんが、狼とゴブリンが出ると聞いた事がありますよ」


 

 ゴブリンきたっ!

 定番中の定番だな。

 人型、2足歩行、武器持ち、知能も多少ある。と、急に強くなる。

 連携したりもしたはずだから、気を引き締めよう。


 狼も連携するし、すばしっこく、多少の知能もある。

 速くて小さいから、攻撃も当てにくい。


 そんな二種類の魔物が出る森に行って、俺は大丈夫か?


 かなり不安を感じたが、新装備+魔法会得で浮かれていた。

 この時の俺は、完全に調子に乗っていたのだ。



「神父様、ありがとうございます!また、魔法を教えて頂きに参ります!」



 村へ行き、籠手を手に入れそのまま森へ向かった。

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