0話
小説は10年前に一度書いたきりなので、おかしいところとかあったら遠慮なく言ってください。よろしくお願いします
「あの時は気が動転してしまってなにがなんだか
分からなかったんです。だからわざとじゃないんです
。自分にそんな力があるなんて思いもしませんでした」
「本当にそうなのか?。ビリーっていう男の話じゃ
見たときはすでにルーガは全身火だるまになっていて、
火に包まれたトカゲのような化け物があんたの体の中に入っていったっていうじゃないか。いくら暴行されそうになったといっても少し火をつけて驚かすくらいでよかったんじゃないか?」
「本当にわざとじゃないんです!。信じてください!。
それに火のトカゲの力だって私は上手く操るどころか
いくら念じても姿すら現してくれないんです」
この史料は今から約150年前に起こった出来事を記したものだ。150年も前から魔法が認知されていたというのは少々驚きだが、人類が第3次世界対戦を経て復興するほどの逞しさがあるのであれば、あるいはそれが人類の転換期になったのかもしれない。
次の史料を見るとしよう。
本当に驚きましたよ。ずーっとひきこもりしてたナックの奴が授業中校門の所に現れて、あ、俺教室の席窓際だったんで分かったんですけどね。んで、先生もそれに気付いてすぐにナックのところまで行ったんですよ。教室の皆は窓にへばりついて事の顛末を見届けようとするし、俺は授業サボれてラッキーくらいにしか思ってなかったんですけど。でもその後に地獄が待ってたなんて思いもよらなかったですよ。
先生が校門前にいたナックの所に行って何か話してるとナックの足元から影みたいなものがゾワゾワって浮かび上がってきて、次の瞬間、影から剣が現れて先生の体を貫いたんです。こうなったらもう皆パニック状態ですよ。ナックは倒れた先生を無視して校舎に向かって歩いてきてるんで、女の子達はキャアキャア泣き叫ぶし、男共は机の下に隠れてるし、避難訓練じゃねーだろっていうつっこみをいれる力も湧かないし。と思ってたらレギオン・イージスの人達が来て、5.6人くらいでナックを取り囲みあっという間に制圧しちゃいました。やっぱり創世騎士団ってすごいですね。ナックはその後終身刑をくらったらしいですけど刑務所も凄いもんで光昌石の手錠であの影を出せないようにしているらしいですね。
俺の知ってることはこれくらいですよ。満足していただけましたか?。でしたらここのコーヒーおごりということで。。。はははっ
この史料は約70年前のもので創世騎士団、レギオン・イージスという名前もこの年代あたりから出はじめている。そしてナックという少年の影の力、いささか不謹慎ではあるが非常に興味をそそられる。恐らくだが英霊の類いに取り付かれてしまったのだろうが残念としか言い様がない。
ここまで魔法や英霊のことを研究し、この日記に記してきたがそろそろネタが尽きてきた。なのでここは今一度旅に出ようとおもう。3日どころか半年、一年ぼうずに日記がなってしまうのは残念なところではあるが旅の魅力に勝るものはない。今からどんな旅になるかと思うと非常に楽しみだ。科学の力も急速に復活しつつあるが、魔法の技術も格段に進歩を遂げている。やはり魔法は素晴らしい。と、いうことなので日記よ、我慢強くわたしのことをまっていておくれよ。