社長兼学生の日課。その1
8話目ーー
どんどん更新するぞー
もふもふもふ
ふぁぁ。
やっとで学校が終わった。眠い
▼西部地区定例報告書
▼B級モンスター討伐達成報告
▼Eランク採集依頼達成報告
ファミリアで向かう途中、商業エリアを通り出店で買ったサンドイッチを片手に各報告書に目を通すボク。
ホントは酒屋ロンロンの肉パン目当てだったけどね、もう売り切れてた。
わざわざ遠回りしたのになー…
お昼時を終え落ち着いた時間とはいえ、商業エリアは冒険者やらで熱気が溢れていた。
多種多様な種族の冒険者が買い物とかで来るため、毎日が祭りモードな感じ。
「おう、ボウズ!ちゃんと前見て歩かねーとあぶねーぞ?」
ん、武具屋の旦那か。
変身!
「武具屋の。こんにちわ。いつもメンバーがお世話になってます」
全力の営業スマイルを旦那へ放出。ペコッと一礼。
媚びを売る訳ではない。この業界、何かと関係性が必要不可欠。
「お、これは代表。いつもご贔屓にしてくださりありがとうございます」
「こんにちわ代表。先日のワーウルフの巣調査、大変助かりました。学園からの帰りですか?」
次はオロシトンヤの兄さんと冒険者ギルド幹部の女性か。
キリッ。
「これはオロシの兄さんとエルゼさん、こんにちわ。ええ、学園が終わったのでファミリアへ向かっているところです。そう言えば、エルゼさん?例のウルドラゴン棲息地調査ですが、完了したようですよ」
さっき学校で見た報告のやつだ。早めに耳に入れてて損はないだろう。
「おぉ、本当ですか!?」
「はい。先ほど担当メンバーから報告がありまして。後程メンバーが達成報告に来るかと思います」
「お早い。ありがとうございます!これでまた冒険者ギルドが盛り上がります」
「いえいえ。頑張ったメンバーの成果です」
「達成報告を受けたら改めてお礼にお伺いします!」
「そういえば、代表。良い酒場見つけたので、また近いうちにでも」
オロシトンヤの兄さんが右手をクイッと口元へと持っていく。
この世界の成人は14歳から。なのでもちろんボクは飲むことは出来ない。
が、ボクは一応これでも経営者だ。
そうゆう場への付き合いも多々ある。
「ええ、お誘いを待ってますよ。ではお二人、ボクはこれで」
ペコッと一礼。
僕達らぶぴはそれなりに知名度があり、この辺りを歩くとけっこう声かけられて疲れる。
ま、嬉しい悲鳴だ。
うわ、あれは魔術師議会のオッサン。
苦手なんだよなー…変身。
「これはこれは、アンディさん。ご無沙汰しております」
「お、誰かと思えばよろず屋の。どうかね調子の方は?」
「お陰様でぼちぼちです。お一人こんなところでどうされたのですか?」
「なに、しばらく遠出していたから街を見て歩こうと思ってね」
ふーん。
何かちょっと怪しいけど、無駄な詮索はやめとこう。
「そうですか。お一人ですし、お気を付けて。では」
「うむ。ではまた」
こんなところで魔術師議会の幹部が1人って正直怪しすぎだろ。
何かの密会か?
まぁ、僕には関係ないけどね。
早く行こ。
それから、酒場のガランさん、冒険者のイッシュ、協会のアシリーさんなどに声をかけられ…なんとか到着。
「ふぅ、到着。さすがに今日は人に会いすぎて、少し疲れたなー。さてと…」
ガチャ
「おはようーみんな」