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ようこそ!らぶ&ぴーすへ!!


3話目ドーン。

誤字脱字は見逃してくーれ


冒険者エリア


その名の通り、冒険者のためのエリアとなっていて、ここエトランタの冒険者エリアには冒険者ギルドも常駐しているためか朝から戦士や魔導士達がたくさん集まります。


わたし達がファミリアを構えているこの通りは、冒険者ギルドが近くにあるということもあり特に人通りが多く、窓から外を見ると武装した人達の声で賑わっている。


わたし――シラハ――は、ここ㈱らぶ&ぴーす――通称らぶぴ――の社長秘書を務めていて、基本的にはらぶぴに関わる総務や代表のクロ様のお世話を業務としております。


弊社らぶぴが行っている商いですが、よろず屋――いわゆる何でも屋――をしていて、主にレアモンスターの出現情報を提供したり特殊アイテムの探索、更には護衛など基本的に依頼があればどんな仕事を受けているファミリアで、依頼のない日はモンスター探索などをして情報収集をしています。


設立は2年とまだまだ浅いのですが、数あるファミリアの中では新参者ですが知名度はそれなりにある!と思ってます。



――AM 9:00――


さて、弊社の朝は取り分け早くはなく普通です。

そんなに朝早くから動いても効果が出る仕事でもないですかね。


「あ、シラハさんー!おはようございます~!今日も良い天気ですね!!」


「ええ。おはよう、リリル。良い天気ね」


彼女はリリル・アッシュレイ。

らぶぴの受け付け兼経理を担当している明るく元気な16歳の女の子。

髪は女の子らしい薄いピンク色、肩にかかるほどの長さに前髪はきちっと揃えられており、まるでお姫様のような雰囲気をされています。が…

なんと言いますか、少し残念な部分があったりします。。

ちなみにエルフ族で、背は私と同じくらい――165cmほど――でしょうか。それと男性を魅了する豊満な胸を持っており、あまり認めたくないはないのですが、その…私よりもかなり大きいのです。。



「いやー、ホント良い天気ですね~。ピクニックしたいです~。あ、ピクニック!!我ながら良い考えです! シラハさん今からしましょうー、ピクニック!!!」


「はぁ…リリル、今から仕事よ。アナタのその行動力は認めるわ。ただね、その思い立ったが吉日的な考えで何度ファミリアの経費でガラクタが買われた事か…」



今まであった事を挙げるとキリがないのですが、魔族を封印出来るらしい謎の壺やモンスターが嫌がる匂いがするという謎の宝石、千客万来になれるという何故か見覚えがある青いタヌキのようなマスコットなど、果たして需要性があるのかが不明なモノばかり買い込んでくる。


終いには倉庫に置いてあるペンダントです。

魔力が高まるというペンダントなのですが――それが100個…

本人曰く、謎の老人に注文した際に数を間違えたと言ってました。


間違えてしまった事なので、100個の注文は良しとします。

じゃあ何でこんなに怒ってるのか―――それは、何で魔法を使えないリリルがそのペンダントを購入したのか!!なのです。


そうなのです。

残念な部分と言うのはその性格だけではなく、エルフなのに魔法が使えないという点。

はぁ…いったい何の為に買ったのやら。



「シラハさん!!!そんなに褒めても何も出ませんよ!?」


「…はぁ。リリル、朝から疲れます。。」



っと、まぁ毎朝こんな感じのやりとりから始まるのです…

さて、そろそろ10時ですね。彼が出社してくる頃でしょうか―――「おはよーございまッス!」――あ、噂をすれば。



「あ、アラン君ー。おはよ~」


「お、リリさん。おざまッス!!今日も良い笑顔で!!」


「でへへ~、アラン君。そんな事言っても何もでませ――『あ、シラハさん!おはようございまスッ!!!』」



あら、リリルがスルーされましたね。



「ええ、おはようアラン。今日も凄く元気ね」


「はっはー!戦士は元気が一番ッスよ!!」



この子供のように元気な彼の名は、アラン・レーガス。

彼はその一言で言うと、元気!ただただ元気そのものです!ただ…それだけなのです。

ファミリアのムードメーカーなのは分かるのですが、ハッキリ言うと―――バカなのです。スーパー熱血バカなのです・・・


見た目は綺麗な銀色をした鎧を纏っており、立派な戦士っぽい雰囲気をしているのですが・・・なんと彼は村人適性のステータスしかないのです。

ステータスというのは人が持って生まれる能力値で、7歳になると自分のメイン職業を決める事になる。

ただ戦士に憧れを持っていた彼は、気にすることもなく戦士となったそう。


その心意気は認めますが、人族で村人適性のステータスとなると相当酷―――例えるなら魔力がないのに魔術師を目指すようなレベル―――でしかないのです。

たしかにレベルという概念があるので、レベルが上がることによりステータスも上がりはしますが、その上昇率も戦士適正のステータスを持つものとは比べものになりませんので相当な努力が必要でしょう。


ん、私よりも背の低いアランがニコニコと私を見上げています。何故でしょう?



「シラハさん、相変わらず胸は無いッスけど今日も綺麗ッスね!」



―――殴



「ええ、ありがとう。アラン」



私はそう言いながら、しゃがみ込んで頭を押さえたアランを見てニコッと笑う。

アランは、いい子なんだけどこういう事を平然と言ってきます――まぁ、悪気はないのだろうけど――


と、まぁこの2人を紹介して気付いたと思いますが、私達ファミリアは少し欠陥があるメンバーがたくさんいます。

あ、私の紹介がまだでしたね。それでは軽く。


名前は、シラハ・ヴォルモード。

前途紹介しましたが、私は弊社代表のクロ様の秘書――いわば従者をしています。

身の回りのお世話から、ファミリアの秘書などをやっています。


適正としては、なんでしょうかね。何でも良いのですが・・・そうですね、魔法が得意なので魔術師とでも言っておきましょう。


以前クロ様に助けられた事がきっかけでクロ様に忠誠を誓い、従者をやることになりました。

まぁその話はまた後日としましょう。


私達の組織としては、代表のクロ様、秘書の私、魔法が使えない魔術師リリル、熱血戦士(仮)のアラン、それと今日は営業――情報収集――に出ている特異な言葉を話す盗賊のアマタさん他、ファミリアにはあまり顔を出さないメンバーさんや各支社のメンバー達がいます。

彼らに関しては、また紹介するタイミングがあるでしょうから、その時に。


ちなみにクロ様は、年齢的にはまだ11歳なので今の時間は学校に行っていますが、午後にはお見えになるでしょう。

まぁ、こんな感じのメンバーで日々ファミリアを経営しています。



さて、そろそろ予約を受けていたお客様がいらっしゃる頃かと――――『カランカラン』あ、いらっしゃいましたね。



「「「ようこそ、らぶ&ぴーすへ」」」




クロの年齢設定を9歳→11歳へ修正しますー(5/15)

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