プロローグ
現代系異世界モノを書いてみる
異世界だけど冒険譚ぢゃない日常を頑張って書いていきますー
ギャグも入れてみよう
誤字脱字はスルーでw
今からそう遠くない昔
あるところに、それはそれは恐ろしく強い魔王様がいました。
強大な魔力を持つ魔王様は、たくさんの魔族を従え、皆を恐怖に震えあがらせました。
それから長い月日が経った頃、ある男が魔王に対抗しようと、異世界から四人の男女を呼び寄せる事に成功したのです。
そして、異世界人と呼ばれたその者達は団結し、激闘の末ついに魔王を打ち倒しました。
世界には平和が訪れ、魔王を倒したその者達は"勇者"と讃えられ人々は感謝し、今も各地に物語として語り継がれているのでした。
めでたしめでたし――――――
(――――――美しい御伽話は終わりました?)
(お、おい……またお前か。ナレーションにまで入ってくるなよな?)
(まあまあ、細かい事は気にしない気にしない)
(ったく。神であるこの俺様のナレーションにまで干渉してくんなよ)
(くっくっくっ。なに、新しい冒険者様の誕生を待ちきれなくなったもので。いいじゃないですか?もう何回もやってるでしょこの説明。別に減るもんじゃないし)
(いや、それとこれとでは話しが別だろうが。そもそもこれは神の『それはさて置き』―――神なる俺の立場…)
Hello 冒険者様。
素敵な御伽話はいかがでしたか?
今では当たり前となった異世界への転移や転生。
アナタはとある理由により前世で死んでしまい、魂だけとなったところを神様がキャッチ!!なんて今となってはありきたりな話ですね。
(お、おい!!それ、俺の説明…『さて、ひょんなとこからセカンドライフを手にする事になったアナタ』)―――シカトかクソガキ!!)
この世界は、アナタが生きてきた世界ではマンガや小説とかでよくある剣と魔法の世界。
ここではアナタは特別なスキルを与えられ、冒険者として生きていく事になります。
―――あ、ボクですか?これは失礼。
また後程、ご挨拶させていただくとは思いますが…
ボクは、この世界で冒険者様のサポートをさせていただいております『(株)らぶ&ぴーすの代表取締役』のクロムと申します。
以後、お見知りおきを。
(ふん。この多重人格者め。情報売って、色んな所から金を毟り取ってるクソ会社だろうが)
弊社は、モンスターの出現情報やレアアイテムの採取場所など様々な情報を取り扱っている故、冒険者様のサポートをさせていただいております。
もちろん!冒険者様のみではなく、その他の方々からもお声があればお力添えをしていますよ。
(ほらね。結局、金よ。金)
―――チッ!(うっさいなぁ)
(あー!ほら聞いた聞きました?今、舌打ちしましたよコイツ!!)
ゴホンッ!!
少し無駄な話がありましたが…これからアナタは第2の人生を歩む事になりました。
やはりこちらの世界に呼んでいる以上、王国側としてはいずれ来るかもしれない驚異の為に力を蓄えてほしいところかもしれませんが、ここはアナタ方の知るゲームとは違います。死んでしまってはそこで終了です。
なので、弊社はアナタの生き方を尊重します。
畑を耕しても良し、商人になっても良し。もちろん!!その力を生かし冒険者になっても良しです。
(へっ。このメンタリストめ。最終的に冒険者への道を選ばそうとしやがって。この守銭奴)
さて、そろそろお時間ですね。
先程も申したようにアナタの生き方はアナタの自由です。
もし何かご相談事などがありましたら、なんなりとお申し付けください。
それでは、第2の人生を十分に楽しんでくださいませ。
Enjoy the world――(あ、オイ!!最後くらいは俺様に言わせろ!)
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(もう、さっきからウルサイよ神様)
(んだと?!俺が転生させたんだぞ?むしろ、介入してきたのはお前の方だろうが!!)
(聞こえませんね。さてと、ボクは仕事があるのでここで。またね神様―――)
(あっ!お、おい、待てクソガキ!!話はまだ終わってな―――ったく、あのチビ助、好き勝手やっていきやがって…俺も戻るか)