表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女の側近騎士は実は〇〇〇だった!?  作者: 十道 鉚
光に潜むは闇
22/70

三話2 異変 再開

誤字脱字、読みにくい点などありましたら感想にてお願いいたします<m(__)m>

ロロの心に未来永劫癒せぬ傷を創った日と同刻、バルネスタ国王、謁見室の玉座で王は浅い眠りに着いていた。謁見室には王の寝息が聞こえるほど静かだった。


しかし、遠くから風を斬る音と共に強大な槍は既に何本も刺さる床に突き刺さった。直後、王は目を覚ますと同時に槍の侵入してきた窓に向かって飛ぶが目に見えない壁に阻まれ落下する。


落下した王は手を着いて着地をすると、ゆらりと立ち上がると。


「クヒ、クヒヒヒ・・・」


王はその場で奇妙な叫び声をあげる。その大きく開かれた眼は蒼く、それでいて奥にはドス黒く深い闇が詰まっていた。全てを飲み込むようなその青黒い瞳は周囲を眺める。普段ならば七人の剣士の内、最低一人は謁見室に待機しているはずが、今はその全員が出払っていた。


そればかりか城の全ては人一人いなかった。しかし、王は何も疑問に感じない。元からここはそうであったかの様に。


そして何事も無かったかの様に槍に近づき、括られた三通の手紙を読み上げると優しい笑みを浮かべると手紙を燃やす。と、燃やし切ると同時にダールは頭を抱えその場で悶え始める。


床を転がり回り、何度も床に額をぶつけると、王は不意に立ち上がり玉座の背後にあるソレを見る。そこには積まれたおびただしい数の死体の山を眺める不気味な笑みを浮かべ口を開く。


「ネロ・・・。」


黒い目で空を見上げながらも短く発した王は再び玉座に腰を下ろすと、浅い眠りに着いた。







「なぁ、おかしくね・・・?」


「おかしい?と、申しますと?」


「この状況がだよ!!!!」


現在、俺は無事に部屋の片付けを終え、ロロと話したいことがある為、対面して座っているが、この状況に異議を申し立てずにはいられなかった。


「なんでロロがロボにくっついてんだよ!!!うらやま・・・・もとい立場逆だろ!!!!」


嫉妬にも似た感情を乗せて放った言葉にロボも困り果てたような表情で顎髭を触る。


「これには深い事情があってだな・・・。」


「深い事情・・・?」


ロボは至って真剣に話しているのだが、ロボにくっつくロロを見るとどうしてもいい気分にはなれない。


それにロロさん?今寄り添ってるそいつは前まで敵だったからな!?なんでロロが寝返ってんだよ!!!


俺の怪訝な目線にロボは困惑するがどうにか話を始めようとする。


「まぁ、それは置いといてくれ・・・。」


「置いときたくないんだが・・・?」


「そこをなんとか・・・・。」


頭まで下げるロボを見てこっちが複雑な気分だった。


「・・・わかったよ。で?話ってなんだよ。」


俺はいつの間にかテーブルに置かれた紅茶を口に運び、一度気持ちを落ち着かせる。


「ネロは私とは遊びなの・・・?」


「ゴホッ!?」


いきなりロロの口から飛び出した質問に俺は飲みかけていた紅茶で咽てしまう。


「ど、どうしてそう御思いに!?」


「ルアスが、昔、自分にも遊び感覚で近づいて来たから気を付けろって・・・。あぁ見えて中身は魔物より怖い獣だって・・・。近づくだけで妊娠するってお腹さすってたし・・・・。」


ロロはジト~とした目でロボの影からこちらを覗く。


「遊びじゃねぇし!!!!!!俺は人げ・・・んなはずだし!何より近づくだけで妊娠なんてしません!!!!」


「本当に!?」


まだ信用が足りないのか疑惑の目線を向けるロロに俺は大きく溜息をつく。


「お前どんだけ・・・どんだけ世間知らずなんだよ・・・。」


「でもお父様も言ってたよ・・・?」


「よし俺がいつか殴り飛ばしてやろう。」


ロロの言葉に俺は笑いつつ、額に血管を浮かべ、手で握り拳を作る。


「それからお父様には近づかないようにしてたけど・・・。」


「よし前言撤回、奴は重過ぎる代償を払ってるな。」


俺の頭にはふとダールが項垂れる姿が思い浮かぶ。


「でもでも!!!ルアスが元恋人だって!!」


「ふざけんな!誰があのロリバ・・・。」


俺がロリババアと言いかけたその時、テーブルに置いていたはずの紅茶が消えたと思うと頭の上から零れ落ちる。


「誰がロリババアじゃ?まだピチピチじゃ。」


紅茶で髪を濡らしながらも声のする背後を振り返ると、ベッドの上には浴衣姿で灰色髪の女性がティーカップを指に掛けて立っていた。そして不思議な事に零れた紅茶は俺に掛かるだけで床には零れず時が止まったかのよう滴は空中で静止していた。


「久しぶりだな、ルアス・・・・。いや・・・?夢で会ったな!!」


言葉と共にルアスに向けて拳を放つが、ルアスはその時にはすでに扉にもたれ掛かっていた。そこで俺はベッドの上に置いてあった枕をもたれ掛かるルアス目掛けてほり投げる。


「なんじゃいなんじゃい?折角わて直々に来てやったのにその態度は、さてはデレツンかの?」


ルアスは小悪魔の様に笑うと、ティーカップを掲げ残った紅茶の滴を舌で舐め取る、そして投げた枕は何故か横から俺の顔面に直撃し、俺はベッドに倒れる。


「久しぶりのせいかカンが鈍っとるの。まぁよいわ、今すぐ広間に来い。わても話がある。」


荒らしの如く現れたルアスは言うだけ言うと颯爽と部屋を後にした。


ルアス奇襲後、いつまで経っても起き上がらない俺を見てロロが心配した様子で声をかける。


「ネロ・・?大丈夫?」


「精神的に死にそう・・・・。しかも久しぶりにルアスに会ったが・・・あいつ。俺の好みに合わせて姿を変えてやがる。」


ロロに冷たく接させれ心がボロボロな時にルアスのあの奇襲は俺のメンタルゲージを空にするには充分過ぎる威力だった。しかも、何気に口調も夢で逢った頃と変わっている。


「そうなの?」


「あぁ、俺が最初に会ったときは幼女そのものだったのに、今じゃ妖艶な美女じゃねぇか。」


「タイプなの・・・?」


「元な元。今はロロみたいな奴がタイプだな。」


俺はどうにかロロとの関係を戻そうと言った布石の一言だったが、ロロは逆にロボの後ろに隠れてしまう。


「私はそう簡単には遊ばせないわよ・・・。」


頑なに俺を拒むロロを見て俺は胸の内に憎悪の炎を燃やす。


「ルアス・・・許さんぞ・・・。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ