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王女の側近騎士は実は〇〇〇だった!?  作者: 十道 鉚
真実と偽りの夢
19/70

?話2 『一度、サブタイトル言ってみた・・・あ、夢がまだまだ続く・・?』  後編

前回の現実の会話を「」に夢の中を『』にしたのは現実と夢をごっちゃにしないためで、まだネロは夢の中です。

紛らわしい文ですいません!

夢の様に変わる環境の変化に脳はショートし、俺はただ茫然と目の前の部屋を見回してしまう。


「どうしたんじゃ、信じられん様な顔しよって。」


少女はそう言いながら部屋の隅にある棚の、一番上に置いてあるティーカップを背伸びをして取り出す。


「いやだってだな・・・?俺数分前まで森に居たんだぞ?それがなんで・・?は?」


未だに状況を理解できない俺はまたもや目の前で消える少女を見てさらに混乱する。


「落ち着け落ち着け、ほれ紅茶じゃ、これ飲んで冷静になれ。」


突然、横から小さな手で少女は紅茶を差し出してくる。


「お、おうありが・・・と!?じゃねぇよ!!お前のその移動方法はなんなんだよ!!」


森でも同じ様に背後を取られた俺は反射的にその場から飛び退いた。どうもさっきからペースが狂わせられる。


「おお、二回目は早いの。」


「またどこかに飛ばす気か・・・。」


「せっかく善意で紅茶を作ってやったのに・・・。」


「あ、それはすま・・・いや!!だからっていちいち背後に移動されたら困るんだが!?」


「確かにそうじゃ!」


俺の突っ込みに少女はお腹を抱えて笑いだした。その姿を見るだけではどうにもただの幼い少女にしか見えない。だからか、俺は少女にある質問がしたくて仕方なかった。それは・・・。


「お前・・・何者なんだよ・・・。」


「わてか?ただの魔王じゃぞ?」


「魔王・・・?」


その日、俺は初めて魔王に出会った。




ひとまず落ち着くために長椅子に座った俺は少女の作った紅茶を口にする。


「まず整理させてくれ、魔王?まじで?歴史でよく出てくるあの魔王?嘘なら・・・。」


「本当じゃ!!ちなみにわて以外に12人の魔王がこの世界にはおるぞ?まぁ?わてほどになると?12人の中で!?一二を争う強さじゃ!が!な!!」


「・・・・・・・。」


その場で立ち上がり自慢げに嘘か本当かわからない事を喋る少女だが、今までの出来事を思い返すと不思議と言った事が真実だと思うのはおかしくなかった。


もし少女が魔王と言うのなら当然相当な歳を取ってるはずで、興味本位で質問した。


「ちなみにだぞ・・・?お前、何歳?」


「・・・・六しゃい!!・・・・じゃ。」


「・・・・・・。」


俺は半目で口調を幼くする少女を睨む。少女は俺から目線を逸らすが、想い沈黙に耐え切れず再度、口を開く。


「あー七しゃいだったかな~?」


「・・・・・。」


絶対嘘だ。まず魔王は年を取らないとか関係無しに挙動不審過ぎる。しばらく睨み続けると変な汗を浮かべると少女は髪をかき上げるて。


「わての名はルアじゃ!!ルア・スミルガンじゃ!!!」


まさかの強行だった。


「無理やり話進めんな!!!」


俺の言葉に小さな魔王は頬を膨らませ机に突っ伏す。


「なんじゃ~別にそんな事気にせんでよか~とよ~。」


「あと、お前のそのよくわからない口調なんとかならないのか?」


「うむむ~昔の昔に出会った絶世の美女達の口調をそれぞれ真似してるんじゃが・・・ダメかの?」


「せめて混ぜるなよ・・・。」


「月一感覚で変えるかの・・・。」


「んな適当な・・・。お前自身の素はないのか?」


「わての素はこんなんじゃ。」


独特の口調で喋る少女はなぜか容姿と合わず、ただ不自然極まりなかった。


「月一だな。」


「じゃろ?」


意見が一致した事でそれな。と言わんばかりに指差すルアを見て俺は結局その口調で行くのかよ!と、心の中で突っ込むが、それと同時に心の奥にある靄がほんの少し、物凄く少しだけ晴れた気がした。


「生き返ったの・・・。」


心を読んだのかニタニタと笑うルアに俺は少し頬を赤らめる。


「うるさい・・・・。」


そんな時、ふとズボンが何かに引っ張られる。


「ん・・・?」


俺はテーブルの下を覗くと黒色の小さなスライムがズボンを掴んでいた?


「ちゃー?」


「なんだ・・・こいつ・・・・。」


「ちゃ、ちゃ~!」


構ってほしいのかズボンを引っ張るのでそっと手を出すと手に乗ってくると同時に絶妙に気持ちいい感触が手全体に行き渡る。俺はそんな激可愛生物を眼下まで持ってくると、目と思われる二つの白い点がジッとこちらの目を覗き込んでいる。


「ちゃいあ?」


「か・・・かっわぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」


余りの可愛さに叫び出す俺を見てルアが驚き飛び跳ねる。そして俺が頬ずりするとスライムも同じ様に頬ずりを返してくる。


「なんだこの生物!!!生き物なのか!?生きてるのか!?どっちにしろ卑怯すぎる!!!」


手のひらサイズのぷにぷにツヤツヤの容姿の前では狼男も俺と同じように頬ずりをするだろう。


「そやつ、超猛毒じゃぞ。」


「うぉい!!!!あ、ごめんよスライムちゃん!!!」


唐突に告げられた情報に俺はスライムを投げ捨ててしまう。しかし、スライムはぽよんと撥ねるともう一度元気に近寄ってくるとズボンからよじ登って来てそのままテーブルの上を跳ね回る。


「まぁ、もし危険と感じたら致死性の毒を出すだけで普段は家のマスコットキャラクターとしておる。」


「それ早く言えよ!!!」


「まぁまぁ、これからしばらくの間ともに過ごすのじゃ、これぐらいで騒いでおったら身が持たんぞ?」


「は・・・・・?」


またもやルアから衝撃的な事を告げられた俺はその場で固まってしまう。


「あ、ちなみに拒否権は?」


「わてがここの全てじゃぞ?出入りもわての思うがままよ!」


「え~と、つまり?」


「無いわ。」


真顔で告げるルアを見て本当にここから出れなくなった事を自覚し後悔する。今からでも死ぬか?死ねないけど・・・。


「だよな・・・・。」


俺はその事実を受け止め肩を落とす。分かっていた事だが、改めて言われるとそれはそれで堪えるものだ。


その会話を聞いていたスライムは俺が住む事がわかって一層、元気よく飛び回った。


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