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王女の側近騎士は実は〇〇〇だった!?  作者: 十道 鉚
 旅立ちの王女
16/70

二話9 傍観者

。まだまだ未熟者なので物語の進め方、文がわからないなどの指摘、誤字脱字などありましたら教えていただけると幸いです。

今まで見てくださっている方々本当にありがとうございます!これからも精一杯できる限り精進するのでよろしくお願いします<m(__)m>

一方、狼男とネロの戦闘を近くの崖上から観察していた者がいた。


男と女、金髪で髪をロールしている女と黒上ロングの髪を後ろで一束に括る男の二人組。その片方、金髪の女は筒を二つ合体させた道具を覗き込んでいた。しばらく狼男の戦闘を監察していると男の方が口を開いた。


「どうだ?何かわかったか?」


「わかりませんわ・・・。」


緊迫した様子で答える女に唾を飲む。


「それはどういう意味だ?強さがわからないのか?それとも戦いが早すぎてそれすらわからないのか・・・?」


男の言葉を聞き彼女は神妙な面持ちで振り返る。


「この使い方がわかりませんわ。」


「早く言えよそれ・・・。」


さっきまでの緊迫した空気は乱れ溜息交じりに彼女の手からソレを奪い取る。奪い取った男は覗く向きを間違えていると思っていた。彼女ならそんな初歩的なミスもしかねない。


「なんでこんな簡単な事も・・・。あ?向きは合ってる・・・?」


しかし、道具を確認すると彼女は覗く向きを間違えていなかった。ソウガンキョウ、見た目は筒に二つの穴が空いておりそこにガラスを二枚はめ込まれただけの物。


なのに目印の書かれた方から中を覗き込む事で遠くの物を見ることができる不思議な道具なのだが・・・。


自力で見えないから道具に頼っているのに横で方手を道具に模して必死に目を細め戦闘を見ようとする彼女。もしそれで見えたら最初からこんな高価な物を購入していない。


「見えましたわ!!!!」


「まじか!!???」


「貴方が。」


振り向くとしてやったと言いたそうにこちらを指差す彼女を。


「さてさて仕事始めますか~。」


反応待ちの彼女をスルーし標的を観察する為に筒を覗く。遠くの木々が鮮明に映し出され、目標の連れの少女が映る。そのまま対象を見ようと横に動かしていくが。


「どうなってんだこれ・・・。」


男は声を上げる。今まで綺麗に映し出された景色は目標が居るはずの場所だけが黒く歪んで見えなくなっていた。


「どうですの?使い方わからないでしょ?」


ツッコミを期待していた彼女は拗ねた態度でしゃがみ込み、どこから持ってきたのか枝で地面に何かの絵を描きながら続ける。


「わからないのなら素直にそう言いなさい?今すぐつい先ほどまで私をを謝るのなら許して・・・。」


「今は構ってられん。」


即答であしらわれた彼女はガーンと自前の効果音と共に頬を膨らませると書いていた絵を掻き消し、また新たに何か違うものを書き始めた。


後でフォローしないとな・・・。そう考えながらも男は問題を考える。ある人物から銀髪少女と紺色のロングコートの二人組に対して依頼を頼まれ張り付いたは良いものの男の方の探知力が凄まじくこの距離じゃないと迂闊に動けない。


それなのに頼りのソウガンキョウは役に立たないとなると・・・。


「どうやって使命を果たそうか・・・。」


先ほどからずっと考え彼女から目を離した隙に。


「いいですわ・・・あなたがその気ならこちらにもあなたの気を引く為に一肌脱いであげますわ!」


甲高い声に振り返るといつの間に作ったのか彼女は目の前に魔法陣を展開していた。


「ばかばか!!!やめろ!!!!」


それに気づいき慌てて地面に書かれた魔方陣を掻き消す。すると彼女の展開していた魔方陣も地面と同じ様にかき消された。


「何してんだよお前!!静かにしとけって!!」


「貴方が構ってくれないからですわ❤」


「ですわ❤じゃないから!しょうがねぇな奴だなホント。後で好きなだけいう事聞いてやるから大人しくしような?な?」


「しょうがねぇ奴ですわねぇ~、それでひとまず手を打ってあげますわ・・・。わ!?」


「どうしたどうした!?」


突然声を上げる彼女に声をかける。


「み、見られましたわ・・・。今、確実に見られましたわ。隠蔽魔法で姿は隠せましたが・・・。」


後ろに下がる彼女を見てまた質の悪い冗談だと思っていたが、彼女の手が震えているのを見てそれが冗談では無いと知らされる。


「見られたって誰に・・・。まさか!!」


今度は自分が声を上げる。それもそのはず。俺の言葉を聞き見られたという彼女の指差す方向、それは先ほどまで見ていた方向だったからだ。しかもここまで聞こえるほどに聞こえていた戦闘音は今は聞こえなくなっていた。その時、脅える彼女を見て本能的に危険を感じると。


「離れるぞ・・・。」


瞬時に撤収の準備を終え、震える彼女を背中に背負うと持てる限るの力で光の無い森に姿を眩ませた。彼女の手に触れることで改めで今自分の置かれている現状の悪さを実感する。


普段、何に対しても物怖じしない彼女の手が、今までこなしてきた数々の仕事の中で一番冷たく、弱弱しくなっていた事だけで目標の脅威がどれほどなのか・・・知りたくも知りたく無かった事実を今、突き付けられていた。


「今回の目標どんだけハードなんだよ・・・。」


「ほんと・・ですわ・・・❤」


無理やり可愛く言って場を和ませる彼女のに報おうと固まった顔を無理やり笑って誤魔化すと、ひたすら逃げるように森の中を駆け抜けていった。

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