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王女の側近騎士は実は〇〇〇だった!?  作者: 十道 鉚
運命の出会いが世界を動かす風になる
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一話1 出会いは突然に

本当の初心者です。ダメ出しくれたら喜びます。よろしくお願いします!!!

感想など批判等でも大切にしたいと思っています!少しでも成長したいのでよろしくお願いいたします!

    {出会いは突然に}

俺は馬車の荷台に寝そべりながら親友から届いた手紙の内容を思い返してみた。なんでも会わせたい人がいるとか。


「俺の居場所を突き止めてまで会わせたい人か・・・」


残念ながら検討もつかない。すでに俺は世間ではわけ合ってお尋ね者となんら変わらない。唯一、顔がわからない程度で名前さえ聞けば・・・いや、そもそも信じてもらえないか。


一人、脳内で考え得る可能性を探っては消しを繰り返すが結果は出ず。


「嫌な予感しかしねぇなオイ。」


そうこう考えている内に馬車はゆっくりと左右に果てしなく伸びる城門を潜るのを俺は見送った。



バルネスタ王国の城下町。市場と呼ばれる場所まで送ってくれた馬車の持ち主に少しの銀貨を渡すと俺は紺色のロングコートに身を包み身の丈ほどの剣を背中に携えると俺ことネロ・ジクローグは一人、買い物を勤しむことにした。市場は沢山の人々が集まり賑わっていた。そんな中、美味しそうに熟れたリンゴが置いている出店を見つけ、俺はそこのおばちゃんに声をかける。


「おばちゃん、リンゴ一個。」


「はいよ。ってあんたそんな物騒な物持ってなにするんだい?」


おばちゃんは俺の背中にある剣を不思議そうな目で見つめていた。


「あ、これ?、昔ちょっとあって。」


どうにか誤魔化そうとする俺に屋台のおばちゃんは深くまで追及はしなかった。


「気をつけなよ?変に暴れたりしたら相手が先だとしても、剣持ってるアンタが悪者扱いだよ。」


気にかけてくれるおばあちゃんを見て俺は笑顔を見せる。


「大丈夫、大丈夫。旅してれば勘違いされることなんてよくある事だから。」


「そうならいいんだけど・・ほら持ってきな。」


そう言っておばちゃんはもう一つリンゴを手渡してくる。


「いいのか?」


「気にするんじゃないよ、私もこれでも旅の辛さは知ってるからね。たまにはラッキーと思えることが無くちゃやってけないだろう。」


「また次会ったら何かお礼でもするよ。」


「いいよぉ、そんな気なんか使わなくても。」


元気よく笑うおばちゃんに別れを言うと俺は市場の人ごみの中に姿を消した。


人ごみに流されながらも活気のある市場を見て俺はこの人ごみが豊かな証拠だと理解する。


しばらく市場を歩いていると少し歩いたところに市場の賑わいに比べて明らかに混ざるはずのない罵声が飛んできた。


「喧嘩か?」


俺は興味本位に人をかき分け、奥に進んでいくと。なにやら女性と男性と思われる数人の言い争いが聞こえてきた。


「ロロ王女よ!ですから私達が護衛をすると!」


「何度言ったらわかるの?わ・た・し・は!一人で過ごしたいの!!」


ひとだかりを抜けるとそこには銀髪の美少女と複数人の騎士隊が互いに眉間にしわを寄せ言い争っていた。


どうやら彼女がひとりで過ごしたいことを騎士隊が反対しているようだ。


「我儘ばかり言わないで子供ですか・・もう少し王女として自覚を・・・」


「こ、子供とはなによ!!!そ、それに・・!」


「それに?なんですか?王女殿?」


「あぅ・・」


子供呼ばわりされた彼女はつい買い言葉のように何か正当な理由でもあるような発言をしてしまった。ここで正当な理由を言わなければロロという彼女は騎士の言うことに従わなくてはならない。


「そ、それに!私には私直々に頼んだ護衛がいるのよ!!」


「ほほぅ・・、直々に・・してその護衛と何処に?」


騎士のいう通りだ。実際彼女の周りには護衛と言われる人は一人もいない。


「えぇ~と・・それはね~・・」


彼女は騎士の質問に苦笑いをしつつたっぷり考えた果てにどこか遠くをみつめるように止まってしまった。


それを見た俺を含む群衆は皆揃って同じ事を考えていることだろう『詰んだな』と。


すると周りに居た人々はこの短い茶番の終わりを予期するとしばらくたっても動かない彼女を見てやれやれと店に戻ったりと散らばり始めた。



それを見た俺も当初の目的である買い物に戻ろうと彼女から背を向けたその時。


離れ去っていく群衆を見つめる彼女の目には俺の背負っていた一対の剣が映っていた。


剣を見た彼女は即座に市場に消えようとする俺の襟を掴むと掴まれた本人のことなど知らないと言わんばかりに思いっきり騎士の前まで引き寄せる。


「首!!!首絞まってるぞ!」


騎士団の前まで連れていかれた俺はようやく手の力を緩められると溜まっていた空気を吐き出した。


「こ、この方が今回私を護衛してくれる方よ!!」


ハハ、何言ってんだこのお嬢さんは。ここは一つ俺は関係の無い市民だという事を教えてやらないと。


「いやいや、いきなり何言ってぇんんん~!」


だが、俺の否定の声は少女に口を押えられて途切れてしまう。


「あなたは黙って、私がなんとかするから・・」


いや、なんとかってあなたのせいで巻き込まれたんだよ!


「王女よそんな苦し紛れの我儘が通じる訳が。」


「本当にこの方が私の護衛をしてくれると言ってるのよ!!」


一瞬、口ごもる騎士たちだが、次の瞬間には我慢していた怒りが爆発するように声量が上がる。


「王女よ!そこまで嫌と言うのなら力づくで!」


騎士は怒声と共に彼女の腕を掴んで無理やり連れて帰ろうとする。が、しかし王女の腕を掴む騎士の甲手を俺は跡が付くほどの力で掴んでいた。


「甲手が!?」


その事態に王女の腕を掴んだ騎士は咄嗟に手を放すと周りに居た騎士たちも思わぬ事態に少し後ろにさがった。


「なんだこいつ・・」


「くっ!貴様!何の真似だ!」


「お前らの事情もわからんでもないが、だからって女に痛い思いさせていい事にはなんねぇよ。」


「貴様、ただの通りすがりの癖に邪魔をするか!!」


騎士の言葉に俺は「通りすがりか」と、小さく呟くと苦笑した。


「あぁそうだ俺はただの通りすがりだ・・さっきまではな。今は・・・彼女に雇われた護衛さ。それにあんた達の様子見てたら危なっかしくてほっとけない。」


「貴様ぁ!!通りすがりの分際でよもや我らを愚弄するか!!」


顔を怒りに染めている目の前の騎士は怒りに任せ腰に備えてあった剣を抜刀する。それを見た背後の騎士達もそれぞれ自身の剣に手をかけていった。


「やる気だな。いいだろう、なんならお前の後ろにいる騎士ちゃん達も剣抜かせたらどうだ?」


俺の安い挑発に目の前の騎士は口角を釣り上げる。


「言ったな・・・後悔しても知らんぞ?」


すると一人の騎士が右手を上に挙げた。それに合わせてほかの騎士たちもそれぞれ剣を抜刀する。


どうやら相当、頭に血が上っているのだろう。仮にこの場で俺を倒して王女を連れ帰っても周りから見れば相手が悪者にしかみえないだろう。


その事を理解したロロと呼ばれていた彼女だけが慌てふためくき戸惑いを隠せないようだ。


「ちょっとちょっと!?なんでいきなり戦おうとしてんのよ!?」


「ロロ王女よ、我ら王に使える身。そのためいくら王女に言われても許しましょう・・。しかし!!!どこの犬の骨かわからぬ者に馬鹿にされた挙句王より仰せつかった任を取られては騎士の名折れ!」


騎士は怒声をあげると持っていた剣を俺の方に構えた。


「通りすがりに数人で剣構える時点で名折れだけどな。」


どうやら彼女が止める理由を理解できていないようなので俺からも親切に理由を述べた。が、それが逆に彼らの怒りに火をつけることになったのだった。


「貴様ぁ!!なおも愚弄するか!しかし・・・一般人を怪我させて帰らしては・・・王女よ、この後この者に治癒の力を。」


騎士の言葉を聞き、相手も一応この後のことを考えてくれてるんだろう。


「それなら最初からしなきゃいいじゃない!!」


もっともなことを言う彼女だが騎士たちは彼女の声では止められないほど怒りに身を任せている。


「ここまでしておいて背を向けて逃げるなど王に合わせる顔が無い!覚悟せよ通りすがりの者よ!少しばかり痛い目を見てもらうぞ」


「案外通りすがりも馬鹿にならないかもな」


俺はさら小馬鹿にするように皮肉を垂れると、とうとう騎士たちの理性が蒸発する。


「馬鹿にしたこと後悔させてくれる!!一同掛かれ!」


真ん中の騎士の号令と共に全騎士が怒声と共にネロ目掛けて攻撃を始めた。


――その後数分が経つ頃には王女の周りにいた数名の騎士団は一人残して地面に倒れこんでいた。勝負は一瞬だった。まるで打ち合わせでもしていたかのように騎士の攻撃はすり抜けて、合わせるようにカウンターを一撃一撃入れて、騎士がそれぞれ剣を一振りしていくだけで全員が組み伏せられていた。もし仮に一人でも冷静に様子を伺っていればこんな事態にはならなかっただろうに・


「なぜだ・・・我らは六人、それがなぜこうも!」


「それだけお前らが弱かったんだろ鉄火の騎士団殿。」


と、そこで俺が口に出した騎士団名に彼は大きく反応する。


「貴様我ら騎士団の名を!!何者だ!?」


弱っていた騎士は突然、所属の騎士団名を言われ声に力がこもる。それもそのはず、基本的に騎士団の名は公にされず、騎士団の団員、もしくは他騎士団、もしくは直属の上位役職にしか名は知られてはいけない事になっている。だから彼らが自身の所属する騎士団名を言われ声に力がこもるがのもうなずけるが、それを理解してあえて俺はしらを切った。


「だからただの通りすがりだって。」


「ただの通りすがりが我ら騎士団の名前を知るはずがない!!」


「たまたま知ってただけだから、騒ぐなよ」


騒ぎになったら面倒だと、落ち着かせようとしたがすでに手遅れのようで、周りにはさっきまで散らばっていた群衆は物珍しそうに俺たちを凝視していた。


「まずいな・・早くここから離れた方がいい」


それを聞いたロロは道に落ちていた木の枝を取ると喋りかけてきた。


「とりあえず騒ぎを納めればいいのね。私にいい案があるわ。まぁあんまり人道的ではないけれど・・・」


「なんとかできるのか?」


枝なんかでどう何とかするのか不思議に思ったが、今は彼女に頼るしかないようだ。


「まぁ見てなさい。」


疑心になっていた俺の心を読み取るように彼女はウインクすると木の枝をただ水平に振っただけだった。


一瞬、人々の好奇な目線で頭をやられたのか心配したが事態はすぐに起きた。


一瞬だが背筋がぞくっと悪寒が駆け巡ると、目の前で膝立ちをしていた騎士と自分を囲んでいた人々が一斉に意識を刈り取られたようにその場に崩れ落ちたのだ。そればかりか周りを見渡せば市場すべての人達が倒れていた。


隣を見ると彼女は誇らしげな顔でこれでよし!と木の枝をほり投げた。


「おいおいなんだこれ・・」


その場でしばらく事態に呆然と立ち尽くす俺に彼女は誇らしげな顔から一瞬で驚愕の顔に変える。


「なんであなたは眠ってないのよ!?」


「おい、もしかして今のは・・」


「こんなの初めてだわ・・・私の魔法が効かないやつがいるなんて・・・」


魔法という単語を聞きネロ本人も驚きの表情を浮かべる


「今のが魔法だと・・・?」


この現象には見覚えはある、恐らく催眠系の魔法か何かだろう、さらに言えばあの全身を駆け巡る悪寒がしたのもこの事態を魔法だと確信させるには十分だ。


なにも別に魔法自体は日常的に使われていることが多いので驚きはしない。今驚いているのは魔法を『工程無し』で発動させたところだ本来魔法は詠唱や儀式といった工程をしなければ発動させられないはず。なのにこの目の前にいる彼女はいたって普通ですよ?と言わんばかりに目の前で詠唱無しで魔法を発動させたのだ。


「今のどうやった・・」


俺は顔を驚愕に染め尋ねるが、彼女もまた俺を見て顔を驚愕に染める。


「あなたなんで私の魔法を食らってないのよ!!」


「こっちの質問が先だ!!!」


「いいえ!!先に質問したのは私よ!!!」


「俺だ!!」


「わぁたぁしぃ!!!」


く、なんて強情な女だ!


なんて強情な男なの!


互いに同じことを考えながらにらみ合っていると、遠くの方でこの人々が倒れている異常に気付いた市民が助けを呼んでいた。


「この話・・あとにしないか・・?」


「そうしましょう・・」


「そうと決まれば!」


「い・・や・・!?それはダメ!ダメだってばぁぁぁ!!!」


首を絞めたお返しにといわゆるお姫様だっこで抱えられたロロの叫び声を無視して俺は彼女に『負荷がかからない』速度で町の外れまで屋根伝いに移動した。



投稿の仕方とかも初なので投稿の仕方がが下手orおかしい点などあるかもしれませんが今後改善していこうと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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