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晴れの日と雷と晴「晴美」

はあ、欲しい本があって、買いに行ってみたけど、売り切れで、入荷待ちだった。


「先週まではあったのに…」


まぁ、いい天気だしいいやー


(あ、こないだ買ったラムネ)


たまたまカバンに入ってた。ラッキーだ。


ここで食べちゃお…


「おい!飲んだら捨てろよ!」


(?)


「おい!聞いてんの?」


ああ!私!?


「すみません!なんですか?」


「この空き缶、ここに捨てただろ!持って帰れよ」


(えー、なになにこの人めちゃくちゃ怖いんだけど…)


「私じゃないです!」


「あ、おい!」


運動してて良かったー追いつかれそうにない。


てか、なんだよ、私はコーラよりオレンジジュースの方が好きだし!


(ん?雨音ちゃん?雨音ちゃんだ!)


「雨音ちゃーん!」


あれ…?なんかあったのかな…そんな顔だ。


「雨音ちゃん!今帰り?一緒に帰ろ!」


「雨音ちゃん聞いて!なんか私さっき知らないおじいさんに、空き缶捨てただろって怒鳴られた」


「私じゃないです!って言って走ってきちゃった」


あっ!雨音ちゃんが嫌な顔してたから、私が話を聞くべきだ!


「もしかして、その缶、ぺしゃんこじゃなかった?多分コーラの」


「そう!なんで分かったの?」



あれ…でも今はそこまで嫌そうな顔じゃない。気の所為だったのかな…


「私もさっき、その人に怒られて、私じゃないのに。」


「えー!そうなの!?何してんだろあの人ー」


気の所為じゃなかった。それにしても何がしたいんだあの人?


「分からない。さっきまですごくムカついてたけど、晴美のおかげで、どうでも良くなったな」


「私のおかげ?そんなんで済むなんて、雨音ちゃん優しいね!」


よく分かんないけど、いつもの笑顔。


私の好きな顔だ。


「ははは、ありがとう」


たまにこういうことを言ってくれる。


急で、なんでそう言ったのか、よく分からない事がほとんどだけど、可愛いし、嬉しいからそれでいい。


「あれ、私もどうでも良くなってきた」


「晴美も、優しいじゃん。」


あのおじさんがいなきゃ、走って雨音ちゃんに追いついてないし、許してやるか。


「そうだね、私たち優しいなー」


あっそうだ、たまたま持ってたし、雨音ちゃん好きだったはず。


「雨音ちゃん、これあげる」


お礼もこめて渡そう


「ありがとう。じゃあこれ」


わ!私の好きなグミだ!


「ありがとう!これ好きなんだー」


「良かった」


「じゃあまた明日!」


「また明日」


この坂を登る間も、雨音ちゃんは手を振ってくれる。


いい顔だなー


貰ったグミが美味しい。

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